読み物 2017.08.28
【第13回】バーベキューは「演出」でここまで変わる!厳選バーべテク5選
前回のコラムで、簡単でおしゃれなBBQレシピをご紹介させていただきましたが、今回はレシピ編ではなく『演出編』!
BBQにおいて演出は非常に大事なんです。
逆に言うと、焼くものは同じでも演出を加えるだけでいつものバーベキューを激変させられることができるというわけ。では、そんなバーベキューにおいての演出バーべテクをお教えしましょう。
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演出テク①:
肉は「かたまり」で焼け
これは非常に大事です!みなさん、今までは薄く切られてパックに入ったBBQ用のお肉を買っていませんでしたか?それでももちろん、おいしいです。しかし!やはり一番最初に登場するお肉は、かたまりで用意していただきたいものです。かたまりと言っても、どでかいものでなくても、ステーキサイズのお肉でも十分です。薄いお肉と分厚いお肉とでは出てきた時の皆のテンションが大きく変わってきます。なんせ、写真映えもします!
そしてかたまりで焼いた方がお肉のうまみがダイレクトに味わえて、非日常感も増します。しかもかたまりで買った方が割り勘にすると割安になるのでお得!
焼き上がりも最高です。
カットした時の薄いピンク色の断面が見えた時なんて歓声が上がるほどです!シャッター音が鳴りやみません。僕はこれを「フォトジェ肉」と呼んでいます。
「でも、かたまりのお肉なんてどこで買えばいいの?」とお思いの方、意外や意外、近所のスーパーの精肉コーナー担当の方に言ってみると、裏で希望のサイズにカットしてくれますよ。
(分厚いお肉の登場は場のテンションが一気に上がる!)
(肉断(お肉の断面)をしっかりと見せてあげよう)
演出テク②:
切らずに見せる
これはどういうことかと言いますと、読んで字のごとく、食材を「切らずに並べておく」!
先ほどのお肉もそうですが、特に野菜でやってほしいです。何より絵になるんです。水で洗ってきたものをちょっとした器に入れておくだけで、太陽の光がキラキラと野菜についたしずくに反射して“シズル感”がハンパじゃない。パプリカやトマトなど彩りのいい野菜を置いておくのがポイントです。
「どう?ええ感じやろ?さぁ、写真撮って!」という感じではなく、あくまでもさらっと、「いつもこんな感じですけど?」の顔をしながら野菜を並べておいてください。写真をひとしきり撮り終えたなぁと思ったら、そこから調理開始です!
(このように、ちょっと置いておくだけで期待値が高まる!)
演出テク③:
「塩の振り方にこだわる」
先ほども言いましたが、最近のバーベキューは、薄い肉ではなくステーキサイズのお肉を焼くのが主流になりつつあります。というのも、肉はかたまりで焼いた方が断然うまい!あふれ出る肉汁、噛めば噛むほどに広がるお肉の味。たまりませんよね。そんなおいしいステーキをよりおいしくするには、演出も大事。
その一番の演出方法が、塩の振り方です。
せっかくのステーキに、低い位置から味付きの塩こしょうを振っていては何の演出にもなりません。その味付け塩こしょうを、ミルが付いたソルト、ミルが付いたペッパーに持ち替えてください!そしていつもより高い位置からミルをガリガリっとやる。これだけでだいぶ雰囲気が増してきます。そうです、「雰囲気」。これが大事なんです。うまいorうまくないの前に「なんだかうまそう」、そう思わせるのが非常に大事です!この塩振りの最終形態がトルコの肉職人・ヌスレット氏の振り方です。(知らない方はインスタで検索!)
なんともセクシーな塩の振り方で一躍世界的に有名になったこの方の塩の振り方を取り入れてみてもいいでしょう。また今年いっぱいはウケるはず!
(画像は、焼きそばのキャベツをヌスレット氏風に振りかけるたけだ氏)
演出テク④:
炭のレイアウトにこだわれ
みなさん、火起こしをしたあと、炭を全面に広げていませんか?焼き面が広くなって焼きやすくはなるのですが、「やばい、焦げそう!」ってなったお肉の逃げ場所がないですよね?
また、分厚いお肉を買ってみたものの、おいしく焼けるかが心配…。そんな方のために、肉を焦がさない&分厚いお肉をおいしく焼く演出テクニックをお教えしましょう。
それは、炭のレイアウトを作ることです。
どういうこと?とお思いの方、ご説明しましょう。炭というのは、火がついている状態で一か所に集めると、かなりの高温になります。逆にその炭を散らすと火力は弱まります。その効果を利用して、いつものグリルの火床の中に、炭を寄せた強火ゾーンと、炭が少ない弱火ゾーンを作ってしまうのです。その名も「ツーゾーン・ファイアー」。
これだと、焦げてしまいそうなお肉も弱火ゾーンに移してあげると焦げずに保温することが可能になるのです!
そして、肝心のステーキ肉の焼き方ですが、まず強火のゾーンで塩こしょうで味付けをしたステーキ肉の表面を焼きます。両面焼き目が付いたら、炭の少ない弱火ゾーンに移します。そしてそこで、炭から出ている遠赤外線で中までじっくり火を通すのです。この時、アルミホイルをかぶせてあげるとより早く焼くことができます。次のバーベキューでは早速炭のレイアウトにこだわってみてください!
(右が強火ゾーン、左が弱火ゾーン。炭がなくても強火ゾーンからの熱で十分保温ゾーンになる)
演出テク⑤:
カッティングボードとハーブで彩る
ちょっとしたカフェなんかに行くと、ステーキやバゲットが木のカッティングボードに乗って出てきますよね。超おいしそうで、超写真映えしません?それをバーベキューにも取り入れてしまいましょう!
今や300円均一のお店に行くといろんな種類のカッティングボードが手に入ります。このカッティングボードの演出力たるやハンパありません。それこそ、カフェでカッティングボードに食材が乗って出てきても、「まぁまぁまぁ、よくあるよね」ぐらいにしか思いません。しかし、白のまな板、白い紙皿ぐらいしかなかったバーベキューでそれをされたら、「おー!めちゃめちゃおしゃれーー!」と、かなり上がります。ステーキを焼いた際は必ずカッティングボードに乗せてカットしてほしいです。写真映えが全然違います!
そのあとも大事です。ローズマリーなどのハーブ、べビーリーフやパセリなど、緑のものをちょっと添えてあげるだけで3割増しでおいしそうに演出してくれます。焼く時も同じで、ステーキの上にそっとローズマリーを置いて焼くだけでグッとおいしそうになります。
(カットした野菜もカッティングボードに並べるとグッとカフェ感が増す!)
(ローズマリーを添えることによって、香りがプラスされて焼き上がりがさらにおいしく)
(焼き上げたスペアリブも、このように一度盛り付けよう!)
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以上が、たけだBBQおすすめの演出バーべテク5選です。
使えそうなバーべテクはありましたか?
一気に全部のバーべテクを取り入れなくても、一個ずつでももちろん大丈夫です。こういった演出の積み重ねで、いつものバーべキューがグッと雰囲気のあるおいしそうなバーベキューに生まれかわります!
ただ、一番気を付けてほしいのが「どや顔」です。カッティングボードを出した時、塩を振るとき、その瞬間にちょっとでも「どや顔」が垣間見られると相手はむっちゃ腹立ちます(笑)。あくまでも「いつもこんな感じですけど?」のスタンスで挑んでください。さぁ、まだまだ続くバーベキューシーズン、この演出テクを取り入れて大いに楽しんじゃってください!ナイスバーべ!
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