豆知識 2017.12.19
【特集】初心者でも失敗しないワインの選び方、料理との相性は?家で気軽にワインを楽しもう!
暑い夏にビールが飲みたくなるように、寒い冬は無性にワインを飲みたくなる…そんな気がしませんか?キンキンに冷えてキリッとした喉越しのビールとは違い、ぶどうの果実味と体の芯からポカポカするような味わい深さを感じられるのがワインの魅力!
今回は、舌ではなく“目と頭で楽しむ”ワインの魅力をお届けしていきます。
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失敗しないハウスワインの選び方
ワイン=おしゃれなレストランで飲むもの、なんてイメージはもう古い。日本のワイン消費量が年々増えている今、自宅で缶ビールを飲むように日常的にワインを飲む人が増えています。でも、ワインって正直ちょっと難しいイメージがありますよね。産地や畑、品種に銘柄…何を基準に選べばいいのか?初心者にはなかなかハードルが高いように思えます。
が!実はポイントさえ押さえればワイン選びで失敗しないんです。
そのポイントを教えてくれたのは、渋谷の『bar bossa』オーナー・林伸次さんと、銀座の『わいん厨房たるたる』オーナーソムリエ・伊藤博之さん。
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ワインに精通するお2人の対談で、「家で気軽に楽しめるおすすめのハウスワインは?」と聞くとこんな回答をいただきました。
和食なら、甲州やロワールの白ワイン
「和食なら日本の「甲州」や「ロワール」の白ワインも合うと思います。あと、「ヴィーニョ・ヴェルデ」というポルトガルのワインを合わせるのも面白そうですね。どれもミネラルがあって、極端に酸味が強かったり甘過ぎることがないので、和食の素朴な味を邪魔しません」
ー林伸次さん(bar bossa)
まずは“ど真ん中”!手頃なボルドーから
「ボルドーと書いてあるものなら、スーパーやコンビニで1200〜1300円で手に入るようなものでも十分。家庭の食卓っていろんなものを食べるし、1本のワインを2〜3日かけて飲むこともあるから、なるべく“味わいの中央値”に近いものを飲むといいですね」
ー伊藤博之さん(わいん厨房たるたる)
「甲州」や「ボルドー」はコンビニやスーパーなどで置いてあることも多いので、迷ったら是非参考にしてみてください!
ワインは、たくあんやおにぎりにも合うってホント!?
日本最大級のワインの産地といえば、まず思い浮かべるのが山梨県。国内の有名ワイナリーが集まる山梨県では、毎年秋になると収穫期を迎えたぶどうをそこかしこでみることができます。
そんな国産ワインの一大産地である山梨。地酒としてワインが地元に根付いているので、ワイングラスではなくジョッキやお椀で飲む人もいるのだそう 。そして、さらに驚くべきは食文化 。
山梨在住の発酵デザイナー・小倉ヒラクさん いわく、山梨ワインは和食にとても合うのだとか。地元の人が実践しているのは、なんと郷土料理とワインのマリアージュ!
●甲州(白)×かぼちゃの煮物、ほうとう、おにぎり
●マスカットベリーA(赤)×焼き鳥、もつ煮込み
●アジロンダック(赤)×たくあん …etc.
はたまた、ぬか漬けやお浸しにもガシガシとワインを合わせていくそう。日本酒でも、その土地の郷土料理と地酒は合うとよくいいますが、それはワインにも通じるようです。
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ワインと和食、意外なようで絶妙に合う組み合わせ。ぜひお試しあれ!
「飲む」だけじゃもったいない。ワインで料理の腕を格上げ!
飲んでおいしいワインですが、料理の隠し味として使えばワンランク上のメニューに!
金子 健一さん&マツーラユタカさんからなる人気フードユニット「つむぎや」が教えてくれたのは、大根と鰤(ぶり)をワインで煮込んだ“洋風”のぶり大根。かすかに香る赤ワインの香りが、ぜいたくなひとときを演出してくれます。
バターのコクと、ワインやバルサミコ酢の酸味がベストマッチ!単品でワインと合わせてもいいですが、ぜひ白いご飯と一緒に食べていただきたいひと皿です。
【材料】 ※2人分
・鰤(ぶり)…2切れ
・大根…200g
・しょうが…1片
・バター…20g
・塩…ふたつまみ
・こしょう…適量
・みりん…大さじ2
・醤油(仕上げ用)…適宜
・小麦粉…適量
<煮汁>
・赤ワイン…100ml
・水…100ml
・醤油…大さじ3
・バルサミコ酢…大さじ2
・砂糖…大さじ2
【作り方はこちら♪】
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一度知ってしまえば、その魅力にハマらずにはいられないワインの世界。一見難しそうに見えますが、マニュアルやお作法なんて気にせず、自分の好きなように気軽に楽しむのが一番!
冬の寒い夜、おいしいワインと料理で幸せなひとときをお過ごしください。