大豆(豆腐)
季節の食材のHOWTO 2018.02.28
【豆腐の水切り方法】料理によって変わる水切り時間&時短テク
「豆腐の水切り」、面倒だからといって省いていませんか?
でも実は、この「水切り」次第で豆腐料理のおいしさが劇的に変わるんです! 今回は、豆腐創作料理研究家の山口はるのさんに、水切りが大事な理由と簡単にできる「水切り」のコツを教えてもらいました。
食感や味が変わる?「豆腐の水切り」はあなどれない!
麻婆豆腐や湯豆腐、そのままいただく冷奴まで豆腐料理はさまざま。そして、どれも身近な定番メニューですよね。
それだけに、「水切りくらいでそんなに変わるの?」と疑っているあなた。水切りをあなどってはいけませんよ!
「お豆腐の水切りは、料理の“味や食感”をコントロールするために大切なポイントなんです」と山口さん。
固めのしっかりした食感にしたい時は一晩しっかり水を切り、柔らかくふわふわの口当たりにしたい時は水切りを3時間程度にするなど、水切りの具合を料理によって使い分け。
手づくりのがんもどきなどは、水の切り具合で食感が全然変わるので、仕上がりの違いをとても楽しめるのだとか。
ではここから、王道の水切り方法をご紹介しましょう。
料理によって変わる! ベストな水切りの時間は?
もっとも簡単なのは、パックから取り出した豆腐をキッチンペーパーで包んで置いておく方法。
使うタイミングまでこの状態で置いておけば、余分な水分を自然と取り除くことができます。途中でキッチンペーパーを替えなくても大丈夫!
今回は木綿豆腐を使いましたが、絹ごし豆腐も基本的に同じ。置いておく時間がないときは、キッチンペーパーで軽く拭くだけでも食感に違いが出るそう…驚き!
せっかくならベストな水分量で豆腐を楽しみたい! ということで、山口さんに覚えておくべき“水切りの目安”をいくつか教えていただきました♪
●そのまま食べる場合 (冷奴など)
キッチンペーパーにくるんで約10分。水っぽくはないけれど、みずみずしさが残っているくらいの水切りがベスト。硬めの食感が好きな人は、もう数分置いてもOK。好みの加減を探してみて。
●火を通す場合 (麻婆豆腐・豆腐グラタン…etc.)
豆腐に火を通す料理は、途中で水が出てこないようにしっかりと水切りを。キッチンペーパーで包んで約1時間置けばOKです。豆腐のごろごろ感を出したい料理なら、まるまる一晩置いておきましょう!
ここで、ちょっとした時短テクも伝授してもらいました♪
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もっと早く!豆腐の水切り時短テク
「豆腐の水切りに何十分も待ってられない!」なんて人は、こちらの2つの裏ワザをお試しあれ♪
〜時短テクその①〜
カットして、豆腐の表面積を増やす
豆腐を切り分けて、キッチンペーパーで挟みます。料理しやすい大きさに切っておくと便利!
切ることでキッチンペーパーに触れる豆腐の表面積を増やし、水切りが時短できちゃうんです。
〜時短テクその②〜
水切りしている豆腐に、重しをのせる
1丁そのままでも、水切りの時短は可能です。キッチンペーパーで包んだ豆腐の上にまな板を乗せ、水を入れたボウルをさらにその上に置くだけ。ボウルの重みで、水切りスピードがアップ♪
ただし、この方法は、絹ごし豆腐でやってしまうと潰れてしまうので要注意!(水がこぼれないようにバランスにも注意してくださいね(笑)
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このひと手間で、豆腐が劇的においしく!
水分の多い豆腐。ほんのひと手間の「水切り」でその水分量をコントロール出来るなら、やらなきゃ損だと思いませんか?
おいしい豆腐を、好みの食感でもっとおいしくいただくために、ぜひお試しください♪
【教えてくれた人】
山口はるのさん
[PROFILE]
料理家・豆腐創作料理研究家。豆腐マイスター協会・理事。料理教室「spring’ kitchen」を主宰する他、イベントやメディア出演、雑誌・書籍監修、企業等へのレシピ提供など多方面で活躍中。著書に『山口はるののかんたん! おいしい! 美的創作「豆腐」レシピ』。
(文/山越栞)
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