読み物 2018.10.12
【第8回】お気に入りのスーパー
アマノ食堂をご覧の皆さま、こんにちは。
劔樹人と申します。
日頃はバンド活動とマンガの執筆をしながら、主夫活動に勤しんでいます。
前回もお話ししたように、相変わらずわが家は夫婦揃って肉体改造のため、筋トレと食事制限に励んでいます。
何事も飽きやすいことでお馴染みの犬山は、ジムでの筋トレもいつもの通り面倒臭がってすぐ飽きるだろうと思ったのですが、意外にも楽しんで続けています。
1ヶ月ほどで減った体重は1キロ程度らしいですが、体脂肪は2キロ減ったとのこと。
すっかり体力もついて、家族で散歩に出かけても以前のように坂道や階段を嫌がったり、すぐ疲れたと言わなくなりました。これはとてもありがたい変化です。
しかし、肝心な食の方はというと、犬山は前回ご紹介したサラダチキンにはもうすっかり飽きてしまいました。
もはや「うちでリクエストが多くてよく作ってるメニューはこれ」と紹介して、本人も「これなら飽きない」と堂々と言っておきながら、翌月は飽きてすっかり食べなくなっているというパターンが定着してきましたが、それがわが家の食卓であることはごまかせない現実なのです。それでまた最近好んでよく食べてるメニューがあるんですよ!
それが、「白身魚の和風カルパッチョサラダ」。野菜とタンパク質を主に摂っているわが家の夕食にぴったりの簡単メニューです。
白身魚は、刺身用のものを買ってきて自分で好みの厚さにスライス。今回は鯛にしました。
これを、カルディで買ってきた「煎酒」に浸して、冷蔵庫にしばらく置いておきます。この煎酒、日本酒に出汁と梅を加えて煮つめたもので、醤油の代わりのように使える調味料なのですが、刺身を漬けるとそれだけで高級和食店のような風味になるんです。
この煎酒をなぜ好きになったかというと、犬山のテレビの仕事でカルディのロケがあり、何故か私も言われてついて行ったのですが、そこで紹介されたカルディで売られているちょっと珍しい調味料や食品のおいしさにすっかり魅せられてしまいまして。
その中でも、もうこれだけは切らせたくない!と心に決めるくらい重宝しているのが煎酒なのです。
適当に野菜を切って盛り付けたサラダのドレッシングも、同じくカルディで買った旨塩ドレッシング。うまい代わりにやや糖質は高そうなので、わが家ではかける量は控えめに。この上に煎酒に漬けた鯛を散らばせるだけで完成です。
紛れもなくほぼカルディで買った調味料の味わい!でも本当にこれで魚とサラダが永遠に食べられるのです。
犬山もこれなら大満足です。
ただ、犬山はどうも、冷蔵庫に入ってる漬けてる間の鯛をこっそり食べてるんですよ。野菜に乗っけたいのに、ほぼ残ってないときがあるのはどうかと思います。
娘には煎酒に漬けた鯛を茹でて、ゴマと合わせてご飯に混ぜてあげました。
簡易鯛めしです。
感想は、「ないない!」とのことです。
(最近言えるようになった言葉です)
***
しかしこのピラニアみたいな習性は食だけでなく、音楽でも洋服でも漫画でもなんでもそういうところがあります、品がないんですよ泣。
好きになったら始終そのことばっかり考えてとことん掘り下げないと気が済まない。それでも飽きずにずっと好きなものもたくさんあるわけで、この煎り酒はそっち側でしょう。
そりゃあ売れるよ。脂肪を減らそうとしている私にとってタンパク質をおいしくしてくれる調味料は神の調味料なのです。
ちなみにスッキリのカルディのロケは夫と初めてのロケでした。つるちゃん緊張するんだろうなーと思ってたら全然せずに自然で、そこそこ長いこと一緒にいるけど新しい一面を見た気がします。
劔樹人(漫画家・ミュージシャン)
[PROFILE]
男の墓場プロ所属。「あらかじめ決められた恋人たちへ」のベーシスト。著書に「あの頃。〜男子かしまし物語〜」(イースト・プレス)、「高校生のブルース」(太田出版)、「今日も妻のくつ下は、片方ない。 妻の方が稼ぐので僕が主夫になりました」(双葉社)。「小説推理」、「みんなのごはん」、「MEETIA」などで連載中。
犬山紙子(イラストエッセイスト)
[PROFILE]
大阪府生まれ。ニート時代に書いたブログを書籍化した『負け美女』(マガジンハウス)でデビュー。現在はイラスト・エッセイストとして多くの雑誌で執筆。テレビ、ラジオにも出演している。2017年1月に女児を出産。近著にさまざまな生き方の女性たちにインタビューし、自らの妊娠、出産も描いた新刊『私、子ども欲しいかもしれない。』(平凡社)
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