レシピコラム 2015.07.17
【第1回】はじめましては、朝一杯のお味噌汁
はじめまして!
発酵デザイナーの小倉ヒラクです。
僕は「目に見えない発酵菌のはたらきを、デザインやアートを通して見えるようにする」という仕事をしています(←たぶん世界で僕ひとり)。
微生物や発酵の研究をしながら、絵本やアニメをつくったり、菌を育てるワークショップを開催したり、日本各地の醸造メーカーとイベントをしていたり。「発酵」にまつわる様々なデザインをしています。
それでですね。
このたびアマノ食堂さんにお声がけしてもらって、僕の最も詳しい発酵食品「お味噌」に関する連載をすることになりました。題して「手前みそTIMES」。月に2回、皆さまにお味噌にまつわる色んなお話をお届けします。どうぞよろしく!
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お味噌って、暮らしに身近なもの
それではまず、自己紹介もかねてこのアニメを見てください。
これは子供たちのためにつくった「2分半で歌って踊って味噌のつくりかたがわかる」アニメ。2011年に友人の醸造家とミュージシャンと一緒につくりました。制作の背景には「お味噌って、実はとっても暮らしに身近なものなんだよ」ということを伝えたいという想いがあってだな。
かつて「買い味噌は恥」という言葉があったほど、お味噌は各家庭で当たり前のように手づくりするものでした。全国津々浦々、北は北海道から南は沖縄まで、地域それぞれ、家庭それぞれの味が代々受け継がれてきたのですね。そして今日も当たり前のようにその土地それぞれのお味噌汁が各家庭で飲まれている。
よくよく考えてみれば、これって本当にスゴいこと。
地域の多様性を維持しつつ、でも全国隅々まで普及している。そう。お味噌は単なる調味料ではないのですよ。日本の食卓の土台となる『ミラクルフード』なのです。
(…ということを、手を変え品を変え掘り下げていくのがこの連載の主旨ね)
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まずは、朝一杯のお味噌汁。
「OK、前段はわかった。で、ヒラクさんとやら、どうやったらワタシの暮らしにお味噌が身近になるのかしら?」といぶかっているそこのアナタ!
お答えしましょう。
まずは「朝一杯のお味噌汁」を習慣にしてください。
朝起きたら、ダルい、血圧低い、体温低い、お肌カサカサ、全体的に人生に希望がもてない…。
そんな時には、お味噌汁。一口飲めば、からだポカポカ、血の巡りもよくなって、お肌も心なしかツヤツヤ、元気が出てきて今日も一日楽しく生きていけるかも!
…そんな力が、お味噌汁にはあります。
激務をこなした翌日に、生きる気力を与えてくれるお味噌汁。
家族と過ごす休日に、幸せをしみじみ感じさせてくれるお味噌汁。
恋に敗れて泣き疲れた後に、涙に必要な塩分を補給してくれるお味噌汁。
念願叶ってゲットしたナイスな彼氏と飲む、桃色のお味噌汁。
「なんか…ウチら味噌汁の好み、一緒っぽくない?」
となったら、生涯のパートナーになること間違いなし。
逆に、
「こんな味の味噌汁…認めない!ガシャーン!(←テーブルをひっくり返す音)」
となったら破局の危機。
このように、味噌汁は人間の相性を測るモノサシにすらなるのです。(実際、味噌汁の好みの違いは離婚の原因になったりするとか…)
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お味噌汁再入門のススメ
えーと、話を本題に戻して。
「でも、お味噌汁ちゃんとつくるって大変じゃない?」
という人も多いかもしれません。
そうなんですよね。最近、お味噌汁のつくりかたがわからない若い人、けっこう多いのです。朝食に洋食を食べる習慣だとそもそもお味噌汁を飲まなかったり、一人暮らしで手づくりするのを躊躇したり。
なので、外で食べる定食の「付け合せ」で出てくるお味噌汁のイメージしかなかったりする。
うーん。もったいないなあ。お味噌汁って、食卓の主役になり得るくらいの潜在力を秘めているのに。
ということで、この連載では単なる読み物だけではなく、今までお味噌汁をつくる習慣がなかった人でも簡単に挑戦できる「発酵デザイナー印の味噌汁再入門レシピ」もお届けします。
自分にお気に入りの服を選ぶように、自分にピッタリのお味噌汁を見つけてほしい。
お味噌のことを、楽しく知って、おいしく食べてほしい。とりわけこのWEBマガジンを読んでいるような、ハイセンス女子&男子に!
それでは次回「お味噌汁再入門にピッタリレシピ」でお会いいたしましょう。
発酵デザイナー、小倉ヒラクでした。
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