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【第19回】わが家の栄養バランスはオムライスで。

オムライス

アマノ食堂をご覧の皆さま、ごきげんいかがですか(つばきファクトリー風に)。

劔樹人と申します。

 

日頃はバンド活動とマンガの執筆をしながら、主夫活動に勤しんでいます。

 

先日(前回の記事参照)日本中を騒がせたわが娘ですが、意思の疎通ができるようになってから、私に対してナチュラルにわがままなところがあります。

 

特に困っているのは、ごはんを食べてくれないことです。

 

これは正直、2、3歳児のいる多くの家庭が抱える悩みだとは思いますが、うちの子は幸い、保育園ではなんでもちゃんと食べてくれると先生方から熱い信頼を受けているようなのです。

外面がいいというか、家だとわがままになってしまうというか。でも保育園で食べてくれるなら、そこまで心配しなくてもいいか、という感じで家のごはんは作っています。

 

作っている、と言っても、比較的食べてくれるのはカレーかオムライスかというところなので…。

もう、野菜や肉をどれだけ違和感なく混ぜ込めるかが勝負になってきます。

 

今日は妻が夜も仕事なので、娘と二人。

保育園の帰り、「何が食べたい?」と聞いたら、「オムライス!」と言われたので、オムライスを作ります。もちろん、数分後には気分が変わってしまう無意味な聞き取りではありますが、一応…。

 

サラダと焼き豚

オムライスの具をたっぷりにしたいので、玉ねぎ、にんじん、ピーマンを細かく刻んで、あとはこんな、冷蔵庫にあった焼き豚と、サラダ用生野菜も少々拝借してご飯と炒めてしまいます。

 

オムライスのケチャッブご飯

味付けは、塩胡椒とコンソメと、ケチャップですね。

こんな感じで簡単にオムライスのご飯部分ができあがりました。

 

今日はちょっと野菜を食べさせたいという欲が出てしまい、野菜の割合がかなり多いです。

これが吉と出るか凶と出るか…。

 

チーズを加えた薄焼きたまご

卵は、最近うちの娘がとりわけ好きな食材。

卵焼きでも、目玉焼きでも、よく食べてくれます。

 

チーズを入れて、コクもプラス。

 

完成したオムライス

できあがりました!

ケチャップをかけてから、何か絵を描いてやればよかったと気がつきました。

 

娘はちゃっかり、りんごジュースを持ってきて待っています。

さあ、食べてもらいましょう。

 

「たまご!」

 

オムライスと娘

いきなり卵ばかり食べたがるので、ご飯も食べるよう促します。

 

「これ、やだ」

 

なんと、にんじんがNG!

ちょっと固かったようで…大人が食べるには、食感がいい感じなのですが…。

 

翌日、妻にも食べてもらいました。

 

オムライスを食べる犬山紙子さん

「おいしい! 昨日こんなにおいしいの食べたの?」

 

いや、実はあまり食べてくれなかったんですけどね…。

 

***

 

オムライスを食べて by妻・犬山紙子

娘、ごはんを全然食べてくれない期突入です。

 

ウンチはしっかり出ているのと痩せているわけでもないので、夫も書いた通りそこまで心配はしていないのですが、作った料理をあまり食べてくれないというのは結構辛いものがありそうだな……と思うわけです。

 

そんな時こそ私の出番。「娘が残したものを全部私が食べるぜ!」です。

 

こんなにおいしいごはんを残すなんてどういうこと!?と思うわけですが、相手は2歳ですからね。味覚も未発達だし「これも嫌、あれも嫌」と安心して言えることも大切でしょう。

 

そして私も娘のことは言えず、全然食べないと母親が苦労していたのを覚えています。好物しか食べなかったな……グラタンとパン……みそ汁とか全然飲まなかった、カーチャンごめんね……。

 

今はもう野菜をきちんと食べようとしますからね、私も成長したものです。ここだけの話37歳、今でも野菜を食べるたび「私野菜食べて偉いわ〜」と思ってます。

劔樹人

劔樹人(漫画家・ミュージシャン)

[PROFILE]
男の墓場プロ所属。「あらかじめ決められた恋人たちへ」のベーシスト。著書に「あの頃。〜男子かしまし物語〜」(イースト・プレス)、「高校生のブルース」(太田出版)、「今日も妻のくつ下は、片方ない。 妻の方が稼ぐので僕が主夫になりました」(双葉社)。「小説推理」、「みんなのごはん」、「MEETIA」などで連載中。

犬山紙子

犬山紙子(イラストエッセイスト)

[PROFILE]
大阪府生まれ。ニート時代に書いたブログを書籍化した『負け美女』(マガジンハウス)でデビュー。現在はイラスト・エッセイストとして多くの雑誌で執筆。テレビ、ラジオにも出演している。2017年1月に女児を出産。近著にさまざまな生き方の女性たちにインタビューし、自らの妊娠、出産も描いた新刊『私、子ども欲しいかもしれない。』(平凡社)

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