「もっとスパイス料理をたくさんの人に楽しんでほしい」。そんな想いから、簡単にスパイス料理が楽しめるミックススパイスの開発・販売や、簡単スパイス活用術の提案などを行い、たちまち人気となった印度カリー子さん。

 

わかりやすくてシンプルなレシピは、スパイス初心者でも作りやすい！ そしておいしい！ と評判です。

 

まるで旅をしているような「非日常感」を感じるスパイス

スパイス料理研究家として活躍する印度カリー子さんは、実は東京大学の大学院生！  研究テーマは「香辛料」で、仕事と研究両方でスパイスと深くかかわっている、まさにスペシャリストなんです！

 

実は、意外にも昔はスパイスの香りは苦手だったといいます。それが一転し、スパイスにハマったきっかけとなったのはお姉さんの存在。

 

「姉がスパイス好きで、姉のためにインドカレーを作ったことがあったんです。それから、『スパイスっておもしろいかも』と感じるようになってハマっていきました！」と印度カリー子さん。

 

印度カリー子さんが普段使用しているスパイスセット

 

「いつもの料理にスパイスが少し加わるだけで、まるで旅しているかのような非日常的な感覚が味わえます。肉、魚、野菜どれにも使いやすく、しょう油やみそとの相性も良いんですよ」と教えてくれました。

 

スイッチ一つで手軽にスパイスを粉砕！「電動コーヒーミル」

普段はコーヒー豆を挽くときに使う「電動コーヒーミル」。印度カリー子さんはこれをスパイスの粉砕に活用するというから驚きです。

 

スイッチを押すだけで手軽に粉砕できるので、楽チン！ これなら、好きなホールスパイスをブレンドしてオリジナルスパイスを作ることもできますね！

 

今回はこの挽きたてのスパイスを使って、タンドリーチキンを作ってくれました。

 

挽きたてスパイスで本格味！タンドリーチキンの作り方

【材料】…2人分

・鶏もも肉… 500g

・A　ヨーグルト…60g

・A　サラダ油…大さじ１

・A　レモン汁…大さじ１

・A　にんにく…（すりおろす） 小さじ1

・A　しょうが…（すりおろす） 小さじ1

・A　塩…小さじ1

 

＜ホールスパイス＞

カルダモン… 1個

クローブ… 1個

シナモン… 1cm

メース… 1個

※ホールスパイスは全て用意しなくもOK！ 好きなスパイスを1種類でも美味しくできます。

 

＜パウダースパイス＞

パプリカパウダー… 小さじ1/4

クミン… 小さじ1/4

ターメリック… 小さじ1/4

コリアンダー… 小さじ1/4

 

 

【作り方】

1.ホールスパイスを粉砕します。今回使うホールスパイスは、カルダモン、クローブ、シナモン、メースの4種。

 

＜POINT＞

コーヒー豆に比べてスパイスの粒は小さいので、スイッチを押して離して…を数回繰り返すと細かくパイスを粉砕できます。

 

このように細かく粉砕されました！  「スパイスはやっぱり挽きたてが一番！  挽きたての香りを嗅ぐと、ますますスパイス好きになるはず。」と印度カリー子さん。

 

2.ジッパー付き保存袋に、1とA、パウダースパイスを全て入れて、袋を揉み込むようによく混ぜ合わせます。

 

3.2にひと口大にカットした鶏もも肉を投入し、しっかりスパイスがなじむように揉みます。

 

やっぱり挽き立てのスパイスは香りが格別！ お肉を揉み込む間もスパイシーな香りが鼻にスーッと抜けていきます。

4.30分ほど寝かせておいた鶏肉は、温めたフライパンで焼きます。オーブンや魚焼きグリルで焼いてもOK。こんがりと焦げ目がつくくらいまで両面香ばしく焼いたら完成！

 

時間があれば一晩ほど置いて寝かせておくと、味の染み込みがアップしますよ！

様々なスパイスの香りが重なり合い、食欲をそそるいい香りを感じる「タンドリーチキン」が完成しました。ジューシーでスパイシーなチキンはやみつきになるおいしさです。鶏肉は骨つき肉を使えばパーティメニューとしても、活躍してくれますね！

 

そんなタンドリーチキンと一緒にいただくなら、「Ｔｈｅうまみ　たまごスープ」がおすすめ！ ふんわりたまごがたっぷり入ったやさしい味わいで、刺激的な香りのタンドリーチキンと一緒に食べやすいです。印度カリー子さん曰く、このたまごスープには、クミンパウダーをかけると味わいに深みが出るのでおすすめだそう。

「いつも料理の味が似てしまう、たまには違う料理も作ってみたい。そんなふうに料理のマンネリ化を感じている方にこそスパイスはおすすめです！  もっと気軽に新しい香りと料理を楽しんでみてほしいです。」と印度カリー子さん。

一見ハードルが高そうなスパイス料理。でも、印度カリー子さんの話を聞くとそんなに難しく考えず、もっと自由に楽しんでもいい気がしてきますね。ぜひミルを手に入れて、スパイス料理にチャレンジしてみてください！

 

＜写真／佐々木謙一　執筆／糸井朱里＞