そらまめ
季節の食材のHOWTO 2020.05.21
【そら豆の茹で方・保存方法・皮のむき方】 ホクホク食感を引き立てる方法は?
ホクホク食感で大きな粒が特徴の食材「そら豆」。「皮のむき方は?」「どうやって調理すればいいの?」といった声をよく耳にします。
そこで今回は、そら豆の下ごしらえ方法と茹で方、保存方法の基本をご紹介。旬のそら豆をぜひおいしく味わってみてください!
そら豆の特徴と、選び方のポイントは?
そら豆の特徴
そら豆は春から初夏にかけて多く収穫されます。ほかの豆類と比べて、サイズが大きいのが特徴で、さやの長さは10〜20cm、豆の大きさは一粒3cmほど。「空に向かって上向きに実る」ことが名前の由来です。
シンプルに茹でたり焼いたり、炒めたりして食べられることが多く、ホクホクとした食感と甘みを楽しむことができます。
さやの中には、空気を含んだふかふかの「わた」が豆を包んでいます。これは、植物の種でもある豆を守るためのもの。
そら豆をさやごと焼いた「焼きそら豆」では、こちらのわたもおいしく食べることができますよ。
おいしいそら豆の選び方
おいしいそら豆を見極めるためのポイントはこちら。ぜひ新鮮なそら豆の味わいを楽しんでみてください。
■POINT
・さやの艶が良く、緑色が濃いもの
・傷や黒ずみがなく、表面のうぶ毛がきれいに残っているもの
・ふっくらと粒が揃っていて、重みがあるもの
ホクホクに食感に! シワが寄らないコツは? 下ごしらえと茹で方
1.さやから取り出す
頭を上にし、さやの割れ目に優しく手を添えてぱっくりと割り、豆を取り出します。
2.豆に切れ込みを入れる
くぼんでいるところに包丁を入れ、浅く切れ込みを入れておくと茹でたときにしわくちゃになりにくく、塩味も入りやすくなります。
3.茹でる
鍋に水と塩(水1リットルに対し塩大さじ1)を入れて温めたら、沸騰する直前のお湯でそら豆を2〜3分茹でます。煮立たせないようにすることで、甘みを引き出しながら柔らかく茹で上がります。
4.ざるに上げる
茹でたらざるに上げます。すぐにうちわであおいで冷ますとホクホクに仕上がります。
■POINT
水にさらすと食感と風味が損なわれてしまうので注意!
薄皮をむく時は、茹でる前に入れた切り込みの周囲からツルッとむくと簡単です。
ホクホクで甘い茹でそら豆のできあがり。そら豆そのものの甘みと、ほどよく効いた塩気のバランスがよく、パクパクと食べられてしまいます。おつまみにもぴったりです。
そら豆のおいしさを長持ちさせる! 冷凍保存テク
そら豆は鮮度が落ちやすいので、買ってきたらすぐに食べるのが一番。もし食べきれない場合は冷凍保存がおすすめです。
さやから出して保存する方法
〈保存方法〉
使いやすくておすすめなのがこちらの方法。さやから出し、薄皮まで取ってからチャック付き保存袋に入れ、できるだけ空気を抜き冷凍する。
生のまま薄皮をむく時は、豆の出っ張りに爪を立てて剥き取ってから周りの皮をはがしていくと簡単です。
〈解凍方法と使い方〉
凍ったまま鍋やフライパンに入れれば、そのまま煮物や炒め物に使えて便利です。
茹でて味わう場合は、沸騰した塩入りのお湯に凍ったまま入れて、短めに(1分ほど)茹でればおいしく食べられます。
■POINT
さやから取り出した冷凍そら豆は手早く茹でることで風味が逃げるのを防ぐため、沸騰したお湯で茹でるのがおすすめ。
さや付きのまま保存する方法
〈保存方法〉
洗って水気を拭き、チャック付き保存袋に入れてできるだけ空気を抜き冷凍する。
〈解凍方法と使い方〉
凍ったまま、さやごと塩入りのお湯に入れて煮立たせないように5分ほど茹でます。さやから取り出し、薄皮をむけば茹でそら豆に。
または、自然解凍後にさやから取り出して薄皮をむいてから、煮物や炒め物に使ってもOK!
(電子レンジ解凍は水っぽくなってしまうため冷蔵庫での解凍がおすすめです)
■POINT
電子レンジ解凍は水っぽくなってしまうため冷蔵庫での解凍がおすすめ。
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春が旬のそら豆。ホクホク食感と甘みを引き立てて、そら豆そのものの味わいを存分に楽しみたいですよね。今回ご紹介した「茹で方」と「保存方法」を参考にして、ぜひみなさんもそら豆をおいしく味わってください!
(文/笹沼杏佳、調理・撮影/若子みな美)
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教えてくれた人
管理栄養士・減塩料理家
若子みな美さん
病院や学校で管理栄養士として従事する中で減塩の重要性を感じ、幅広い人に向けて減塩を勧めるため独立。「食をより簡単に、そして世界を健康に」をモットーとし、減塩レシピ開発やコラム執筆・監修、セミナー運営等、幅広く活動中。また、大学院にて公衆衛生を専攻し、減塩社会の実現に向けて研究している。 https://orangekitchen.info/
病院や学校で管理栄養士として従事する中で減塩の重要性を感じ、幅広い人に向けて減塩を勧めるため独立。「食をより簡単に、そして世界を健康に」をモットーとし、減塩レシピ開発やコラム執筆・監修、セミナー運営等、幅広く活動中。また、大学院にて公衆衛生を専攻し、減塩社会の実現に向けて研究している。 https://orangekitchen.info/
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