レシピ 2021.07.27
3つの材料で簡単! 素材の甘みたっぷり&ジューシー♪ 「パプリカ焼きびたし」
お笑い界屈指料理上手で、今やキャンプ芸人とも呼ばれる阿諏訪泰義さん。最近ではソロキャンプを愛する芸人で構成された同好会「焚火会」のメンバーとしても活動。YouTubeをはじめ、さまざまなメディアでキャンプの魅力を伝え、活躍の幅を広げています。
今回は阿諏訪さんに、アウトドアはもちろんベランダでも楽しめる「キャンプ飯」を教えていただきました!
“サイゲン大介”として頭角を現した料理芸人
創作和食店で働き始めたことで料理好きになり、その腕前をグングン上げていった阿諏訪さん。人気バラエティ番組の出演をきっかけに、ある特技がたくさんの人に知られるようになりました。それは「一度食べた料理の味を再現できる」こと。番組では“サイゲン大介”として人気店の味を身近な材料で再現しました。そもそも、なぜそんなことができるのでしょうか?
阿諏訪さん:「味を見分ける時に重要視しているのが、最後に鼻から抜ける香り。僕は鼻が良いのか、人よりも細かく香りがわかるのかもしれないですね」
実はこの特技、意外なところから発見したのだそうです。
阿諏訪さん:「駆け出しの頃は本当にお金がなくて……。ラーメンを食べたくても一杯800円以上するじゃないですか。だったら『あの店の味を自分で作ろう!』と思ったんです。ある時、冷凍しておいた自家製スープで友達にラーメンを振る舞ったら『おいしい! なんでこんなにそっくりに作れるの?』って驚かれたんです。そこで初めて『他の人にはできないことなんだな』って知りましたね」
“キャンプ飯”はとことんシンプルに!
芸人として人気が出はじめた頃、料理上手であることが注目され、再現レシピやキャンプ飯などのレシピ本も出版。多い時は週3~4個の新レシピを考案していたのだとか。阿諏訪さんにレシピを考えるポイントをお聞きしました。
阿諏訪さん:「まず、スーパーに行って何かひとつ食材を見つけます。すると頭の中に、焼く・煮る・蒸すなどの調理方法や、使う調味料などがバーッと浮かんでくるんです。ただ、すぐに思いついたものだと、ありきたりなレシピの場合が多いので、そこからちょっとひねって新しい組み合わせを考えています」
また、阿諏訪さんがキャンプで作る料理はどれも、究極にそぎ落としたシンプルなレシピ。今回も塩・こしょうすら使いません。
阿諏訪さん:「料理のプロから見たら邪道だと思われるかもしれませんが『キャンプ飯』という観点から考えると材料も工程も少ない方がいいんです。だって、キャンプ場に着いたのにずっと鍋を見てなければいけないなんてつまんないじゃないですか(笑)。それより川で遊んだり昼寝をしたりする方が絶対楽しいですから!」
阿諏訪さんはキャンプに行く際、パスタソースを持参してお肉にかけたり、缶詰やレトルトをアレンジすることも多いとか。阿諏訪さんはアマノフーズのフリーズドライ商品にも興味津々! 「持ち運びも軽いし、賞味期限が長いからキャンプの味方です。いろんなアレンジレシピが作れそうですね」と目を輝かせていました!
この日、作っていただくのは、パプリカを豪快に調理する1品。真っ黒に焼いて薄皮を取り、口当たり良く仕上げます。調味料はシンプルに『めんつゆ』だけ! ジューシーなパプリカの甘みと旨みを余すことなく楽しみましょう。
パプリカを真っ黒に焼く! 豪快キャンプ飯「パプリカ焼きびたし」
「パプリカ焼きびたし」のレシピ」
(料理監修 / 阿諏訪泰義)
- 材料(2人分)
-
・パプリカ…2個
・めんつゆ(2倍希釈)…100ml
・水…100ml
<盛り付け>
・大葉…3枚
15分(漬ける時間除く)
作り方
焼き網を中火で熱し、温まってきたらパプリカを焼き網にのせ、全体が黒くなるまで焼きます。
POINT
パプリカを焦げるまで焼くのは、表面の薄皮を取って食感を良くするため。ヤケドをしないよう気を付けて、菜箸やトングで動かしながら全体が黒くなるまで焼きましょう。
粗熱が取れたら、1の薄皮を箸などでこそげながら取ります。取りにくい場合は水で洗い流しましょう。
パプリカの内に溜まっている水分をこぼさないよう、食べやすい大きさに切ります。大振りにカットした方が食べ応えもあり、ジューシーさも楽しめます。
POINT
焼いている間に出たパプリカの水分が旨みの素になります。また、今回はヘタや種もそのまま食べます。お好みにより取り除いてくださいね。
保存容器にめんつゆと水を加え、3を入れて30分漬けておきます。食べる直前に千切りにした大葉をのせたら完成です!
POINT
・すぐに食べたい時やパプリカの食感をより楽しみたい方は30分ほどがおすすめです。 時間があれば、一晩寝かせると、より味が染みます。前日漬け込んでおき、翌日の朝ごはんなどでいただくのも◎。
・パプリカから出た汁ごと入れましょう。めんつゆにパプリカのうまみがプラスされます。
口のなかでジュワーッと広がるパプリカの甘みとうまみ! 薄皮を取っているので、ジューシーでやわらかい口当たりを楽しめます。
大ぶりの直火焼きカルビが入った「Theうまみ 炙り牛スープ」も添えて、バランスばっちりのキャンプ飯に! パンチのあるスープと、さっぱりとした「パプリカ焼きびたし」の組み合わせは、飯盒(はんごう)やメスティンで炊いたご飯と一緒に食べたくなります。
阿諏訪さん:「この料理、キャンプの時は熾火(おきび。燃え尽きて火が上がらない状態の焚き火)でじっくり焼くんです。1泊するなら夜のうちに作っておいておくと、翌朝の朝食にぴったりです。キャンプに行く際は、ぜひ試して欲しいレシピです!」
阿諏訪さんに紹介していただいたレシピ3品。「夏野菜のコンソメ炊き込みごはん」と「パプリカ焼きびたし」「和風サルサ」。
少ない材料と工程でササッと作れる阿諏訪さんのレシピは、アウトドアにはもちろん、忙しい日々の味方にもなってくれそう!
阿諏訪さん:「キャンプ飯は持ち運びを重視して、材料も少なく簡単にできるものを作ることが多いです。キャンプだけでなく、普段の料理でもぜひ挑戦して欲しいですね」
特に今回の「パプリカ焼きびたし」は作り置きができるので、暑い日の冷菜にもおすすめですよ。夏の献立の1品にも追加してみてはいかがでしょうか?
写真/パタヤナン・ワラット(vvpfoto)
文/田窪 綾
本日の一品
牛骨とテールのコクが楽しめパンチのあるスープ。牛肉本来のうまみがぎっしり詰まっています。スモーキーな炙り牛も食べ応え抜群です!
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教えてくれた人
1983年生まれ、神奈川県出身。2009年から相方の金子学さんとお笑いコンビ「うしろシティ」を結成。ツッコミ担当(ネタによりボケも担当)。なだ万出身の店主が経営する創作料理店で6年半働いた経験から料理好きに。特技は一度食べた料理を再現できること。その能力を活かしバラエティ番組では“サイゲン大介”として出演、手掛ける料理が話題に。近年はキャンプ芸人としても活躍の場を広げている。
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