レシピ 2021.09.25
フライパンで簡単! 秋食材で作る「きのことれんこんの焼売」
寒い日に頬張る、蒸したてアツアツの焼売! おうちで作るのはちょっと難しそう…と思っている方も多いかもしれませんが、意外と簡単に作れるんです。
おいしいお米料理や、ごはんに合うおかずレシピを多数提案されているお米料理研究家のしらいのりこさんに、秋食材をたっぷり使った焼売の作り方を教えていただきました!
Webデザイナーから33歳で料理業界へ!
お米料理やごはんに合うおかずレシピの提案する料理研究家のしらいのりこさん。雑誌やテレビで幅広く活躍されていますが、意外なことに異業種からの転身。料理業界に入ったのは33歳の頃なんだとか。
しらいさん:「以前は地元の新潟県でWebデザイナーとして働いていました。ものづくりが好きで選んだ仕事でしたが、責任ある立場になって、段々ものづくりから遠ざかってしまったんですよね。原点に立ち返って、自分で何かを生み出せる仕事がしたいと思って、やりたかった仕事に挑戦することにしました」
そのやりたかった仕事が「料理」。ご実家が仕出し屋を営んでいたしらいさんにとって、料理は幼い頃から身近な存在でした。
しらいさん:「高校生の頃には料理本を買い集めるようになって、日々料理やお菓子を作っていました。料理研究家は、私にとって特別な存在で、いつの間にか憧れを抱くようになっていたんです。Webデザイナーを辞めようと思った時、今後はどんな形でもいいから料理に関わる仕事がしたいと思って上京しました」
昼間はレストランで働き、夜は調理の専門学校で基礎を身に付けていったしらいさん。料理家さんのアシスタントや、夫婦で始めたフードユニット「ごはん同盟」の活動などが身を結び、今ではたくさんの人にお米のおいしさや料理の楽しさを伝える料理研究家のひとりとなっています。
ごはんに合うおかずやおつまみのレシピも得意なしらいさん。『パラパラじゃなくていい! 最高のチャーハン50』(家の光協会)、『これがほんとの料理のきほん』(成美堂出版)など、ごはんやおかずに関する著書も多数出版しています。
この日しらいさんが教えてくれたのは、白いごはんのおかずにもぴったりな「焼売」の作り方。豚バラ肉を刻んで作る肉ダネに、秋食材のれんこんときのこをたっぷり加えた秋ならではの一品です。せいろがなくてもフライパンでも作れるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
秋食材のダブル使い! 旬を味わう「きのことれんこんの焼売」
「きのことれんこんの焼売」のレシピ
(料理監修 / しらいのりこ)
- 材料(2人分)
-
・豚バラ肉(薄切り)…250g
・しめじ…1/2パック(50g)
・れんこん…200g(そのうち50gは具材用、150gは下敷き用)
・玉ねぎ…1/8個(25g)
・片栗粉…大さじ1
<調味料A>
・塩…小さじ1/2
・しょう油…小さじ1
・砂糖…小さじ1
・ごま油…小さじ1
・焼売の皮(大)…12~14枚
・水…1/2カップ(100ml)
30分
作り方
豚バラ肉は細かく切って包丁でたたきます。
POINT
豚ひき肉でもOKですが、今回は食感を出すため豚バラ肉を使います。豚バラ肉よりも脂が少ない豚もも肉を使う場合は、油を少々足してください。
玉ねぎはみじん切りにします。れんこん1/4量(50g)を皮をむいて粗めのみじん切りにします(具材用)。残りは1cmの厚さに輪切りにします(下敷き用)。しめじは軸をおとし、粗めのみじん切りに。みじん切りにした野菜類をボウルに入れて片栗粉をまぶし、全体になじませます。
2に1の豚バラ肉と<調味料A>を入れ、粘りが出るまで混ぜます。この肉ダネを12~14等分して焼売の皮にのせ、包みます。
POINT
焼売の皮を手指の部分に広げ、肉ダネ30g(大さじ1程度)を目安にのせます。指で輪を作るように包み込んで握り、円柱状になるように形を整えたら、底を平らにして上からヘラやスプーンで優しく押さえましょう。
フライパンに輪切りのレンコンを並べ、その上に焼売を並べます。水1/2カップを注いだらふたをして強火で熱します。
POINT
焼売は皮がくっつかないよう、少しすきまを開けて並べましょう。フライパン26cmサイズのものがおすすめです。大きいフライパンを使う場合は水の量を少し増やしてください。レンコンより2mmくらい少ない量の水加減が目安です。
沸騰したら弱火にして5分ほど、水気がなくなるまで蒸します。
POINT
途中で水気がなくなったら10~20ml程度水を足してください。
焼売にはお好みで、からししょう油や酢醤油、ラー油を添えて。ジューシーな豚バラ肉と、その肉汁を吸い込んだしめじの旨み。れんこんの食感も加わって、食べごたえ抜群の焼売が出来上がりました!
この日は大きな焼なすが入ったおみそ汁『金のだし 焼なす』を用意して、秋のおいしさを堪能しました。
しらいさん:「今回ご紹介した焼売はきのことれんこん、秋食材のダブル使い! 私は『食物繊維は隙あらば取る』をモットーにしているので、焼売や餃子、ハンバーグなどのひき肉料理には食物繊維豊富な旬の食材をたっぷり練り込んでいます。下敷きにはキャベツもおすすめですよ」
今回はしめじを使いましたが、椎茸やえのきだけなど他のきのこでも合うそう。 また、下敷きにしたれんこんにもお肉の旨みがしみこみ、さらにおいしくなっていたのが印象的でした。「焼売も餃子も、中身は自由でいいんです」と言うしらいさん。
蒸し焼きにした焼売は冷凍保存も可能です。冷凍する時は、くっつかないようにバットに並べて仮冷凍し、カチカチになったところで保存袋に入れ直して冷凍しておくとひとつずつ取り出せます。加熱済みなのでその後調理時間も短縮でき、お弁当のおかずにもぴったりです。
旬のきのこや根菜をふんだんに使った焼売を、秋の献立に加えてみてはいかがでしょうか。
撮影/佐藤 侑治
文/田窪 綾
本日の一品
“だしにこだわり抜いたおみそ汁”をコンセプトにした「金のだし」シリーズ。「重ねだし製法」で、深い味わいが楽しめるのが特徴。だしをたっぷり吸い込んだ焼きなすからも、じゅわっと濃厚なだしのコクが味わえます。
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教えてくれた人
新潟県出身。日本の米料理や郷土料理を研究し、ごはんがすすむおかずを中心にレシピを提案する料理研究家。「おかわりは世界を救う」の理念のもと、夫のシライジュンイチさんと結成した炊飯系フードユニット「ごはん同盟」でもおいしいごはんの炊き方を指南。ワークショップや料理教室などでもお米のおいしさを全国に発信している。近著に『ポリ袋でレンチンおかず 電子レンジでこんなにおいしい!』(主婦の友社)など。
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