ブロッコリー
季節の食材のHOWTO 2016.02.12
ブロッコリーは何分茹でる? ベストな茹で時間と固さや甘みの違いを検証!
料理やお弁当の彩りを添える野菜としてお馴染みのブロッコリー。ブロッコリーのおいしさを左右するのは何と言っても歯ごたえ、つまり「茹で時間」ですよね。
巷では「2〜3分が目安」「5分以内」など、さまざまな意見がありますが…一体何分がベストな茹で時間なのでしょうか?いつも何気なく食べているブロッコリーを一番おいしい状態でいただくために、今回は茹で時間のベストタイムを徹底的に検証してみました!
ブロッコリーの下ごしらえをして、ベストな茹で時間を検証!
まずは茹で方。6通りの計測時間に分けて同じ条件(お湯の温度や切り分ける大きさなど)のもと、ブロッコリーを茹でていきます。
房を食べやすい大きさに切り分け…
塩水でもみ洗い。
ストップウォッチをスタンバイ!
お湯が沸騰した鍋にブロッコリーと小さじ1の塩を入れ、茹で時間を変えて調理します。
固めが好きな方は1分30秒?平均ベストタイムは3分前後
レシピサイトなどで一番多く見られたのは「2〜3分」、次いで「1分30秒」。なかには「5分」という意見も。というわけで、今回は1分30秒/2分/2分30秒/3分/3分30秒/5分の6種類で比較検証をしてみたいと思います!
1人の食べ比べだと好みによって偏ってしまうので、今回は好みの異なる男女4人に召し上がっていただきました。早速ですが茹で時間ごとの感想はこちら!
・1分30秒→コリっと食感。固め好きさんにおすすめ! ★人気!
・2分→歯ごたえを感じる固さを感じる。
・2分30秒→少しゴワゴワ感が残る。
・3分→程よい固さが残る。
・3分30秒→食べやすい柔らかさ。他の野菜と和えるのにおすすめ。★人気!
・5分→ふにゃっとしていて芯まで柔らかい。ペペロンチーノの具材のような食感。
それぞれの感想を聞いてみた!
忙しい平日の夜に「ブロッコリーを食べてもらえませんか?」というふわっとしたオファーに快くお集まりいただいたのはこちらの慈愛精神に溢れる4人。
先入観を取り除くため、1分30秒茹でたブロッコリーがどの皿かだけ発表して、残りの5種類は茹で時間を知らせずに食べ比べていただきます。
試食に協力いただいた方々
ほぼ毎日自炊しているという女子力高めの浅原怜美さん(26歳)。「お弁当も作っているので、時間が経ってもおいしくブロッコリーが食べられる、自分なりのベストタイムを見つけたいと思います!」とやる気満々。普段から料理をされているからこそ、厳しくジャッジしてくれそうです。
関西出身、現在都内でWEBデザイナーとして活躍中の竹原博之さん(35歳)。「ブロッコリーって、自分から積極的に食べることがないんですけど、そんな僕でもおいしいと思えるブロッコリーに出会いたいです」。竹原さんも、ご自身で料理をされるそう(素敵!)。ぜひ次回料理をする際には食材としてブロッコリーも加えていただけるよう、ベストタイムをここで明確にできることを願います。
「実は私、料理全然しないんですけど…」と前置きしたうえで、「でも食べることは大好きです!」とすかさずフォローを入れる編集者の三瓶美寿穂さん(23歳)。「野菜も苦いのはそんなに好きじゃないので、甘くておいしいブロッコリーがどうやったらできるのか気になります」と味のジャッジに関しては心強い限り。
4人目の石澤好則さん(35歳)は、ご自宅で料理をするパパ。「ブロッコリーって、食感の好みが硬い派と柔らかい派に分かれると思うんですよ」と持論を展開。「柔らかいブロッコリーが出てくると、ツッコミを入れたくなる」という強いこだわりをお持ちのよう。これまた厳しめなジャッジに期待です!
ズラリと並んだ6種類のブロッコリーを目の前に、一同「見た目はあんまり変わらないね…」とボソリ。「そもそもこの企画は成り立つんだろうか…」と不安そうな表情です。でも、おかまいなしにいきましょう。
いざ実食! ブロッコリーを食べ比べ
(一見キラキラした飲み会のような絵図ですが、テーブルの上にはブロッコリーのみです)
さて1皿目は、基準となる1分30秒。パクッとひと口。皆さん、いかがですか?
「ん!? 1分30秒って意外と固いですね…」
「芯が固め。コリコリしていて、食べ応えがありますね。僕は好きですよ」
「私はもう少し柔らかいほうが好きだなぁ〜」
続く2皿目。ここからは、茹で時間を知らせずに食べていただきます。
「房の部分がほろほろほどける感じ。食感を楽しむなら1皿目ですね」
「甘さが1皿目より増していて、私は好きです!」
1皿目より程よく残っている固さがちょうどいいという方と、物足りないという方がいました。どうやら好き嫌いが分かれたよう。さて、どんどんいきます! 3皿目。もぐもぐしながら首をかしげる姿がちらほら。
「1分30秒よりも固い気がする。なんかゴワゴワしない?」
「んー房の部分が固いな…」
続いて4皿目。口に入れた瞬間、一同口を揃えて…
「柔らかっっ!!!」
「これ好き! ふにゃふにゃで柔らかくて、甘い!」
「ペペロンチーノに入っているブロッコリーってこういう食感ですよね。茎まで柔らかくて」
「お菓子みたいな甘さと食感だな〜」
「老若男女向けのブロッコリーですね」
4皿目は見た目も房の部分が若干崩れており、食感も最もわかりやすく違ったようです。
そして5皿目。
先ほどの柔らかさでの反動か、固い食感との意見が多数でした。時折、他のお皿のブロッコリーと食べ比べながら、慎重に吟味を重ねます。
「固めだった3皿目と比べると、こっちのほうが歯ごたえがありますね」
「うん、こっちのほうがアゴが疲れる固さ(笑)」
最後の6皿目。
「5皿目より食べやすいけど…。歯ごたえはさっきの(5皿目)のほうが好きかな」
「シチューに入れたり他の料理と和えたり、もうひと手間加えるなら、このくらいの茹で加減がちょうどいい気がする」
食べ比べつつ話し合いを進めていくうち、固さや甘さの好みで判断が分かれそうな気配。果たして、皆さんなりのベストタイムはいかに?
最適な茹で時間は? ブロッコリーのベストタイムに決着を!
それでは、1人ずつ一番「最適」だと思ったブロッコリーを発表していただきましょう!
「私は最後に食べた6皿目が好みでした! 最初に食べた1分30秒のブロッコリーだと、房の部分に青臭さが残ってた。4皿目は柔らかすぎ。茹ですぎると栄養素が外へ出てしまうんじゃないかと思うし…。ちょうどいいのが6皿目でした」
「僕は最初に食べた1分30秒が好きですね。固さや歯ごたえがちょうどよくて、茹でたブロッコリーをそのまま食べるにはベストかなと思います。あとデザイナー的視点で言うと、色や房の密度がもっとも美しいのも1分30秒のブロッコリーだと思います。おいしいものは、やはり見た目も美しいのではないでしょうか」
「私は柔らかめのブロッコリーが好きなので、4皿目。緑色の野菜って苦味が強いイメージがあるけど、このブロッコリーは食感も甘さも好みで、すごく食べやすかったです」
「僕も竹原さん同様、ベストタイムは最初の1分30秒ですね…。歯ごたえがおいしさを左右すると思います。柔らかすぎず固すぎず、房の部分が口の中でほどける感じもボロボロと口の中で散らかる感じではなくて、食感も残っていて一番ちょうどいい気がします」
4人の結論が出たところで、6皿すべての茹で時間を発表。
\答え合わせ/
- 1皿目:1分30秒⇒ ★竹原さん、★石澤さん
- 2皿目:3分
- 3皿目:2分30秒
- 4皿目:5分⇒ ★三瓶さん
- 5皿目:2分
- 6皿目:3分30秒⇒ ★浅原さん
「なるほどね〜」
「えー!? 1分30秒が一番茹で時間が短いの?」
「4皿目はやっぱり茹で時間が長かったね」
などなど、4人からは驚きと納得の声が。さて結果はというと、びっくりするくらい票が割れました。4人それぞれのベストタイムを平均すると2分52.5秒。
【結論】
一番人気は「1分30秒」!
万人ウケを狙うなら平均値の3分前後が無難かも
※注:アマノ食堂調べ
最後に、こんな感想も…
「人生でこんなにブロッコリーについて真剣に考えたのは初めてでした」
「固め好き派なので、柔らかいのが出てくると『オイッ!』と思ってたけど、ちょっと茹で過ぎたブロッコリーも甘さがあって、意外とおいしいんだなという新しい発見がありました」
とはいえ、あくまでひとつの“目安”として参考に! ちなみに栄養面でいうとブロッコリーはあまり茹ですぎると栄養素が外へ逃げてしまうため5分以内を目安にするのがいいみたい。
茹で時間によって印象もガラリと変わるブロッコリー。いただく料理やシーンに合わせて、さまざまなブロッコリーの食感を楽しんでみてくださいね!
ブロッコリーを活用したおすすめレシピ
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