注目ニュース 2024.07.31
代官山「CIRTY BIOSK by Totoya」ゼロ・ウェイストショップでサステナブルを手軽に【都内のエシカルショップ特集 vol.3】
私たちの生活に欠かせないスーパーマーケット。多くの食品を消費する日々の中で、今日食べた食材がどこからきたものなのか、余ったものはどこへいくのか。そう感じたことはありませんか?
私たちの身近な「食」を通して、サステナブルで地球や社会に配慮した取り組みを行う飲食店や小売店を紹介する連載企画がスタートしました。
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今回は、ゼロ・ウェイストをコンセプトにした代官山の「CIRTY BIOSK by Totoya」をご紹介。ここでは、野菜や果物、調味料などの食材を量り売りで購入することができます。
食材の調達から、販売方法までこだわる「CIRTY BIOSK by Totoya」に足を運び、サステナブルな取り組みについて伺いました。
ゼロ・ウェイストをコンセプトにした京都のスーパーマーケット「斗々屋」としてスタート
2021年に京都市上京区にオープンしたゼロ・ウェイストなスーパーマーケット「斗々屋(ととや)」。野菜や果物、乾物、お惣菜など、さまざまな食品を販売しています。
食べたい分だけ購入できる「量り売り」や、使い終わった瓶をお店で返却すると返金される「デボジット瓶」の導入など、ゴミをできるだけ出さず、食品ロス削減につながるような方法で食材や日用品を販売しています。
元々は2019年に代々木公園の近くで、実証実験として週に1度出店していたのが始まり。
その頃は、「ゼロ・ウェイスト」や「オーガニック食品」という言葉がまだ日本であまり浸透していなかったため、まずは、斗々屋のファン層を増やしてから、当初企画していたスーパーマーケット規模の京都店をオープンすることにしました。
今回伺った「CIRTY BIOSK by Totoya」は、2023年10月に「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」のTENOHA代官山にオープン。「循環」を体験できるカフェやフラワーショップ、イベントを展開している施設の一角にあります。
都心では、便利で早く商品を購入できるお店が求められることから、日常的に利用しやすい店舗形態になっています。
代官山駅から徒歩1分の場所にあり、忙しい毎日を過ごす人でも手間や不便を感じないよう、ふらっと来てふらっと出られる小さな売店。来てくださる方へオープンな入り口になっているので、初めての方でもサステナブルなものに触れやすい環境になっています。
京都店同様、欲しい商品を必要な分だけ購入できる量り売りシステムを導入。商品を購入する際は、専用の量り売り器具を使って重さを測り、重量に従って金額が決まります。
今回は、斗々屋の広報を担当するノイハウス萌菜さんに、「CIRTY BIOSK by Totoya」の仕組みや、お店ができるまでの道のりを聞きました。
生産者や小売店との密なコミュニケーションで、ゼロ・ウェイストを目指す
現在は種類豊富な商品を取り扱っている斗々屋ですが、最初は仕入れ先を探すことに苦労したのだとか。
「私たちは、食材選びや納品方法にこだわり、試行錯誤を続けています。例えば、人や地球に配慮した方法を取り入れている生産者さんと取引しています。また、商品を納品、販売する段階で、ゴミをなるべく出さないように工夫を重ねています。今までプラスチックのパッケージなどに入れていたものを、最終段階でパッケージせずにリユースできる容器に入れるなど。一般的なスーパーとは異なるプロセスを踏むので、生産者と密なコミュニケーションを大切にし、一緒に新しい販売方法を開発しています」とノイハウスさん。
例えば、「パッケージをなくすことによって大きなコストがかからないか」「品質維持に問題がないか」などを検討するそう。
また、全国各地の「斗々屋フレンズ」と呼ばれているスーパーや小売店と提携を実施。斗々屋が国内外から仕入れた食材を斗々屋フレンズの店舗でも販売しているほか、量り売りの器具や運営方法などのナレッジも共有しています。
「まずは初めの一歩として、斗々屋の持続可能な取り組みに共感する斗々屋フレンズと連携し、ネットワークを強化していくことで、ゼロ・ウェイストショップの体制を広げていきたいです」とノイハウスさんは話します。
「これでいい」ではなく「これがいい」。おいしさで選べて地球も喜ぶ食品の数々
お店イチオシの新鮮食品は、オーガニックで国産のものがほとんど。
都心で暮らしていると、なかなか季節の移り変わりを感じ取りにくいことを課題として、旬の野菜や果物の販売に力を入れています。
そのほかにも、グラノーラやワイン、調味料などの量り売りを行っています。その場で飲みたい分のワインを注いで、テラス席で一杯楽しむなんてことも。
また「ゼロ・ウェイスト×便利」な商品に力を入れており、パスタソースやカレー、離乳食など斗々屋オリジナルのレトルト食品も種類豊富に取り揃えています。
味にこだわり、「これでいい」ではなく、「これがいい」で選べるレトルト食品です。
頑張らなくてもおいしく食事を楽しめるので、忙しい毎日の中でも食生活を豊かにしてくれます。
こちらは、「CIRTY BIOSK by Totoya」で人気の納豆。一度食べると「この納豆しか食べられない!」と語る熱いファンもいるのだそう。
斗々屋で販売されている納豆は、納豆屋さんからステンレス容器に詰めた状態で納品されます。店舗では、そのステンレス容器に入れた状態で販売したり、デポジット瓶に量り入れたりして販売。
また、お客さんがお店に返してくれたステンレス容器は納豆屋さんに返却することでゴミを出さずに繰り返し使えるシステムとなっています。
大粒な大豆は食感もしっかりとしており、噛むごとに納豆の味が強く引き立ちます。お店で販売している醤油麹やキムチなどと合わせて食べると、絶品です!
季節の食材を使ってその場で作るスムージーも人気商品のひとつです。
こちらは、無農薬で作られたねっとりとした甘みが特徴のバナナと、有機ココアパウダーを使用した砂糖不使用のスムージー。食材本来のおいしさだけが詰まっているので、飲みやすくやさしい甘さになっています。
季節に合わせてフレーバーも変わるので、旬の味わいを楽しみに行くのもおすすめです。
店内には、食品だけでなく、たわしや歯ブラシ、タンブラーなどの日用品も。キオスク型の小さな店とは思えないほどとにかく品数が多く、サステナブルなアイテムがここまで進化していることに驚きます。
自分にとって気持ちいいことは?「サステナブル」は楽しむことがベスト
代官山という大都市の中心にオープンしたゼロ・ウェイストショップ「CIRTY BIOSK by Totoya」。
ノイハウスさんはサステナブルな取り組みは「楽しんでいただけるのがベスト」だと言います。
「ゼロ・ウェイストというと難しく考えてしまう人もいるかもしれませんが、どちらを選択したほうが自分にとって気持ち良いのかを考えることが大切だと思います。自分がより気持ち良く生活するためのステップとして、まず今まであたりまえになっていたところを考え直してみる。そして、日常を少しだけ変えて、習慣づけていくことから始めてみるのが良いのではないでしょうか」
今後は、スムージーやサラダ、発酵フルーツのパフェなど、フレッシュな食材を使ったメニューを増やしたり、食品ロス対策にもなるオーガニックな食材を使ったレトルト食品に力を入れたりと、さまざまな計画を立てているそう。
「自分が本当に食べたいものは?」とゆっくり向き合う時間も大切。「CIRTY BIOSK by Totoya」に足を運んで、食べることを楽しむための選択肢を増やしてみませんか?
おいしさで選べるサステナブルな食生活。長期保存可能なフリーズドライ食品
アマノフーズのフリーズドライ食品は、常温で食材の傷みを気にせず長期保存可能。
また、食べたいときに食べたい分だけ楽しめる個食パックなので、食品ロス削減への貢献にもつながります。
出汁や具材にこだわるおみそ汁や、素材のおいしさを引き出したスープなど。まるでつくりたての味わいを、豊富なラインアップで楽しめます。
スーパーやコンビニなど身近に買えるアマノフーズのフリーズドライ食品を活用して、普段の生活から地球や社会のことを考えてみてはいかがでしょうか。
【店舗情報】
渋谷区代官山町20-12 TENOHA棟
営業時間:11:00〜19:00
定休日:不定休(インスタグラムに最新情報を掲載しています。)
写真:秋山枝穂
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