レシピ 2021.04.19
【プロに聞く】個食個泊キャンプの楽しみ方。初心者向けのアイテムリスト11点
今年こそ、キャンプデビューしたい!
旅行や観光などのレジャーが制限されている中、キャンプ人口はここ数年で急増中。自然に囲まれて、家では味わえない非日常の癒しを味わうことができます。
今回は、これからキャンプをはじめたい!という方へ。揃えておくと便利な基本アイテムや調理道具のほか、時代に合った新しいキャンプスタイルとして「個食」で楽しむキャンプ飯レシピもご紹介します。
プロに聞く! 身軽&気軽に楽しむキャンプのススメ
教えてくれるのは、キャンプコーディネーターでイラストレーターのこいしゆうかさん。
女子キャンプの第一人者としても知られ、マイペースに楽しむソロキャンプや、車ナシ・公共交通機関+歩いて移動する“徒歩キャンプ”など、身軽に楽しむキャンプの魅力を様々なメディアを通じて発信されています。
こいしさん:
「キャンプは“グループや家族で車に乗って行くもの”というイメージが強いかもしれませんが、最近は電車やバスを乗り継いで、足で移動する“徒歩キャンプ”も増えています」
「特に今の時期はキャンプ場での密を避けるため、グループでテントや食料を共有するのではなく、各自テントや食料を準備して自分らしく楽しむ “個食個泊スタイル”を提案しています」
こいしさんは徒歩キャンプのほか、バックパック一つで飛行機に乗り込み、旅先でキャンプをする “旅キャンプ”に出かけるなど、仕事も含めると多いときは年間100日ほどキャンプ場にいるのだとか…!
そんなこいしさんに、まずは初心者向けの基本アイテムから教えていただきます。
* * *
これさえあれば安心!キャンプの基本アイテム【11点】
1泊2日のキャンプに行く際に揃えておきたい基本アイテム。
初心者向け、最低限のアイテムに加えて「持っておくと便利!」とこいしさんが太鼓判を押すおすすめギアもピックアップしてもらいました。
【基本アイテム:11点】
1. テント&マルチシート
2. 寝袋&マット
3. バックパック
4. ライト(テント用ランタン、ヘッドライト)
5. 調理アイテム(調理器具、調味料、クッカー、コップ)
6. シングルバーナー
7. 焚き火用トング
8. 焚き火台
9. チェア
10. ミニテーブル
11. ソフトクーラー ※あると便利!
※写真は実際にこいしさんが実際に愛用している私物です。
※春・夏・秋キャンプを想定したアイテム。冬場は冷え込むので、寝袋インナーを追加するか冬用シュラフを購入しましょう。
こいしさん:
「アイテムは軽量かつコンパクトであることが大切です。公共交通機関で行く“徒歩キャンプ”では、 バックパック1つでキャンプ場まで向かうため、しばらく歩くことも想定しなければいけません。1人用テントや寝袋などの大物アイテムも、最近では軽量かつコンパクトな商品がたくさん登場しています。カラフルで可愛いデザインも多いので選ぶのも楽しいですよ!」
バックパック:ULA Equipment CDTの登山用ザック(40L)
バックパックに詰めるとこんな感じ!バックパックは初心者や女性であれば容量40〜45リットルくらいがおすすめ。バックパック自体も軽いものを選ぶことがポイントです。
こいしさんのアイテムは軽量なものばかりなので、一式詰めても6〜8kg程度とかなり身軽。ソフトクーラーは、手持ちバッグ代わりに使えば、移動中に荷解きする必要がありません。
\ おすすめアイテム /
こいしさんが愛用しているキャンプ道具の中でも、特におすすめしたい3アイテムをピックアップ。
・1人用軽量テント
…コンパクトながら前室と寝室の各スペースが広く、2つの空間で快適に過ごすことができる。オープンな前室では荷物をレイアウトをして、自分だけのミニリビングのように使用したり、寝室ではプライベートなひとり時間を楽しむなど、秘密基地ような感覚で過ごせるのが特徴。(tent-Mark DESIGNSの「PANDA」)
・ソフトクーラー
…食材やドリンクを入れるほか、強度が高くバッグとしても活躍する万能アイテム。使わない時に邪魔にならないのも◎ 必須ではないけれど1つ持っておくと何かと重宝する。こいしさんはカメラを持ち運ぶ時にも利用している。(AO Coolersの「キャンバス ソフトクーラー (12リットル)」)
・超軽量焚き火台
…アーム×ワイヤフレームフェザー構造の超軽量(約100g)でありながら、ちょっとした焚き火であれば十分に楽しむことができる。大きくて重い印象の焚き火台もこれなら持ち運びも楽チン。ケース収納時はペンケースほどのコンパクトさで、バッグ内でかさばらないのもポイント。(MONORALの「ワイヤフレームフェザー」)
※必ず焚き火シートを敷きましょう
調理道具は何を揃える?洗い物は?キャンプのごはん事情
キャンプの醍醐味といえば、自然の中で味わう外ごはん!続いては、アイテムの中でも調理器具にフォーカスします。
身軽な徒歩キャンプの場合、バッグに入る荷物量が限られますが、最低限どんな道具を揃えるのが良いのでしょうか?
こいしさん:
「調理道具は最低限、①焼く、②沸かすことができればOK! 料理をこだわりたければミニダッチオーブンなどがあるとレパートリーが広がりますが、荷物を軽くするならば深めのフライパン1つで十分です。 これに蓋をプラスすれば、“焼く、沸かす、煮る、炊く”までカバーできるので、大体の料理は作れちゃいます。もっと荷物を減らしたい方は、食材を事前にカットして持参すれば、ナイフやまな板は不要です」
1. まな板
2. フライパン
3. 食器類
4. ナイフ
5. カトラリー
6. ライター
こいしさん:
「食器を選ぶときは、できる限り荷物をコンパクトにしたいので、スタッキングのしやすさ(重ねられるかどうか)も考えておくと賢いです。重ねてコンパクトになるシルバーのシェラカップや、スプーンとフォークが一体化したスポークはキャンプの定番ですね」
6.シングルバーナー
7.調味料(塩、こしょう、油)
こいしさん:
「1人分程度の調理であればバーナーのガス缶は1本あれば十分。調味料は最低限、塩、こしょう、油があれば安心ですね。油はオリーブオイルがおすすめ!サラダやカプレーゼにそのままかけたり、アヒージョなど香りを楽しむ料理を作ることも多いので。最近ではあらかじめミックスされたアウトドアスパイスも販売いされているので、それを試してみるのも楽しいですよ 」
調理道具に限らず、キャンプ道具は一式揃えておけば、災害が起きたときには防災グッズとしても活躍してくれるというメリットも。バーナーを使った調理方法など、普段のキャンプから慣れておくと緊急時にも安心ですね。
■洗い物の工夫
荷物を最小限にする場合、少ない調理道具を使い回す必要があるため、洗い物が大変そうですが、こいしさんはいつもどうしていますか?
こいしさん:
「事前にキッチンペーパーでふいておくと、水をあまり使わずに済み簡単に洗い物ができます。また、シンクに生ゴミも溜まりません。水場が近くになかったりする場合は食べ物に使える除菌用スプレーをかけるだけの時もありますし、一泊二日であれば、汚れたお皿をジップ付き袋に入れて家に持ち帰ってから洗うようにしています」
こいしさんのように、洗わずに“拭く派”のキャンパーは多いようで、なにより片付けが簡単で早いのでその分ゆったりと過ごすことができます。
1食で持ち運べるフリーズドライ食品は個食キャンプにぴったり!
軽量で持ち運びに便利なフリーズドライ食品。
キャンプや登山などのアウトドアレジャーとの相性は抜群ですが、特に今回こいしさんが提案する“個食個泊スタイル”のキャンプにもうってつけなのです!
こいしさん:
「ソロキャンプでは、食べ残しや食材余りが怖いので、通常のキャンプよりも1食分減らす感覚で買い物をします。ただその時にお腹が空いたらどうしよう…という不安があるので、お守りとしてフリーズドライ食品を必ず持参しています」
アマノフーズの「畑のカレー」
こいしさん:
「特に朝ごはんにぴったりだと思います。朝ごはんの食材って、買っても無駄になることが多いし(夜の食材が残ると朝食になるため)、何より起きてすぐに温かい食べ物が味わえるのは幸せですよね!」
■キャンプで活躍!フリーズドライ食品の魅力■
1. 軽くてコンパクト!常温で持ち運びできる
2. 1人分の食事がすぐに作れる
3. 具材&調味料の役割を果たすので料理にも使える
これらの魅力のほかにも、長期間保存が効くので仮に食べなかったとしても後日自宅で消費したり、次回のキャンプに持って行くこともできるので、無駄になりません。
さらに1人前の食事が軽くてコンパクトにまとめっていることや、調味料代わりに活用すれば、ほかの荷物を減らすこともできるので、まさに“個食個泊スタイル”の身軽なキャンプにぴったりというわけ!
キャンプではガッツリ料理を楽しみたい!という方は、こいしさんのようにお腹が空いた時のお守りとして。料理はそこそこに、自然の空気や焚き火に没頭したい!という方はお湯を注げばすぐに完成するメイン食料として。
調理器具が少なくて同時調理できない時は、フリーズドライのおみそ汁やスープで1品足してあげても良いかもしれませんね。食材を余らせず、食べきるということは、初心者も必ず抑えておきたい大切なポイントです!
続く「レシピ編」では、初心者でも簡単に作れるこいしさんおすすめのキャンプ飯、フリーズドライ食品を調味料代わりに使った、意外なアレンジレシピもご紹介します。
〈教えてくれた人〉
こいしゆうか さん
…キャンプコーディネーター、イラストレーター、エッセイ漫画家。各種メディアでのキャンプ連載を担当するほか、女子キャンプの発起人として「マツコの知らない世界」「おぎやはぎのハピキャン」にも出演し、キャンプの魅力を紹介。漫画で学べるキャンプ本『そうだ、キャンプいこう! 』(standards)ほか、著書多数。
・こいしゆうか公式HP http://koishiyuka.com/
・こいしゆうかTwitter https://twitter.com/koipanda
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※ランキングは2022年12月~2023年11月の弊社流通出荷実績です。