レシピ 2016.03.29
つむぎや・金子健一さんの愛用品|自然と手に馴染む「大久保ハウス木工舎」の木べら
“食”を通じて人と人の心をつむぐ、男性2人組のフードユニット・つむぎやさん。メインディッシュから小鉢までこだわり尽くしのお料理に、大人も子どもも思わず笑顔がこぼれます。
そんなつむぎや・金子健一さんに見せていただいた本日の愛用品は、「大久保ハウス木工舎の木べら」。長野で開かれるクラフトフェアで2年前に見つけてから手放せない、という究極の1本。美しいフォルムに隠されたひと目惚れポイントを、金子さんに伺いました。
普段使いも美しく「大久保ハウス木工舎木べら」
建築士の大久保公太郎さんが2012年に立ち上げた、家具や日用品を製作する木材加工の工房「大久保ハウス木工舎」。料理を愛する人の心と技に寄り添い、作り上げられた大久保ハウス木工舎の道具たちは、見た目に美しいだけでなくどれも機能的。木べらも「木目」と「削り」を絶妙に活かしたデザインで、シンプルでありながらも個性が光ります。
カンナで仕上げたという持ち手の角張もまた、すべり止め効果を狙ってのこと。キッチンに1本置いてあるだけで、料理へのモチベーションを上げてくれそう。
不思議なほど馴染むフィット感が魅力
この木べらのポイントは、なんと言っても手の平に吸い付くような不思議なフィット感。その持ち心地の秘密は、手の平の形に合わせて加工された、滑らかなフォルムにあるそう。持っているのは自分なのに、まるで木が手を包み込んでくれているような柔らかさを感じます。
「きんぴらなど、簡単な炒め物をする時に使っています」という金子さんは、さまざまな木べらを用途に合わせて使い分けているそう。なかでも、大久保さんの木べらは触り心地・軽さ・ヘラ部分の曲がり具合が絶妙なのだとか。
木べらマニアを唸らせる徹底したこだわり
年に1回開かれるクラフトフェアで、毎年1本、木べらを買うのが楽しみにしているという木べらマニアな金子さん。10本以上のコレクションの中でも、大久保さんの木べらは特にお気に入りとのこと。
実は、金子さんには、もうひとつ思い入れのある木べらがあります。それは奥様の実家でお義母さんが40年以上使い込んだ木べら。もともとはしゃもじなのですが、それを40年以上木べらとして愛用しているそう。金子さんは、小さくなって丸みを帯びた経年の味を感じさせるその木べらが愛おしくて、その木べらをモデルにして自分でも木べらを手作りしたほど。
ある日、大久保さんにもお義母さんが長年使った木べらや、自分が手作りした木べらを見てもらったところ、この経年の味が持つ魅力にとても共感してくれて、二つの木べらにインスパイアされた一本を作ってみましょう、ということに。半年後には、世界にひとつだけの特別な木べらができあがりました。
料理人と職人、ステージは違えど、こだわりを追求し合う大久保さんと金子さん。4月には長野県松本市のブックカフェ「栞日」(しおりび)で大久保さんの個展が行われます。その出展作品に金子さんのアイデアが盛り込まれたアイテムも登場する予定とのこと。細部まで妥協しないお二人の化学反応が見られるかもしれません。
お気に入りの1本を探し続ける金子さんのこだわりと、使い手の想いに応えて進歩し続ける大久保さんのこだわり。2人の最高のパフォーマンスが組み合わさって、おいしい料理が生まれます。
【愛用品の詳細】
大久保ハウス木工舎の木べら
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教えてくれた人
料理研究家
つむぎやさん
金子健一とマツーラユタカからなる2人組フードユニット。「食を通して、人と人とを、満ち足りたココロをつむいでいく」をモットーに、和食ベースのオリジナル料理を、雑誌、イベント、ケータリングなどで提案している。「あっぱれ!おにぎり」(金園社)などの著書多数。最新刊「和食つまみ100」(主婦と生活社)も好評発売中。
HP金子健一とマツーラユタカからなる2人組フードユニット。「食を通して、人と人とを、満ち足りたココロをつむいでいく」をモットーに、和食ベースのオリジナル料理を、雑誌、イベント、ケータリングなどで提案している。「あっぱれ!おにぎり」(金園社)などの著書多数。最新刊「和食つまみ100」(主婦と生活社)も好評発売中。
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