レシピ 2016.11.18
つむぎや・マツーラユタカさんの愛用品|陶芸家・日高伸治さんの蓋付陶器
イベントのケータリングや雑誌でのレシピ監修など、幅広く活躍する男性2人組フードユニット「つむぎや」のマツーラユタカさん。今回ご紹介いただいたのは、マツーラさんのお友達であり陶芸家の日高伸治さんが制作した蓋物陶器です。
手のひらサイズで深すぎない絶妙な高さの蓋付の器は、「こんな器があったらいいのに!」というマツーラさんの奥さんの一言がきっかけで、作ってもらったものだそう。市販の物には“何か”が足りない。その何かを埋めてくれたのが、この蓋物陶器。マツーラ家の食卓の名脇役なんだそうです。
「こんなお皿が欲しい!」が形になる贅沢
もともとマツーラさんの奥さまと日高伸治さんの奥さまが美大の予備校時代の同級生だったことから知り合ったお2人。当時から家族ぐるみで、よく食事や旅行にも行く仲だったといいます。
出会った頃、日高さんは大手のゲーム会社に勤務。それでも「陶芸をやりたい」いう気持ちから仕事を辞め、夫婦で瀬戸の職業訓練校に通い出したのだとか。それからメキメキと実力をつけられ、独立後1年もしないうちに、出展審査が厳しい松本のクラフトフェアにも参加されたとのこと。
そんな日高さんが作家として駆け出しの頃、個人的に作ってみてほしいとリクエストしたのがこの蓋物陶器でした。
「日高くんはもともと、塩つぼなど蓋付の器を作っていたんです。そこで僕の奥さんが『漬物やピクルスを入れて絵になって、そのまましまえる蓋付の食器が欲しい』と、彼に相談してみたんです。しばらくして、納得できるものができたから一度見てほしいと言われて見せてもらったのがこの器でした」(マツーラさん)
日高さんは今もこの蓋物陶器を作り続けていて、最近の展示ではさらに洗練されたフォルムになっていたそう。陶芸初心者の編集部ですが、その無駄のないシルエットからは、ストイックな日高さんご自身の人柄が表れているように感じられます。女性の手で持ち運びしやすい小ぶりなサイズ感が、またいい感じ!
冷蔵庫にそのまま入れられる
漬け物などは、なかなか一度で食べきれませんよね。普通は小皿などに盛り付けて、冷蔵庫にしまうときは、別の保存容器に保存していたりしますが、蓋物の器だったらスマートです。
「器に盛り付けた料理をそのまま冷蔵庫にしまえるところがお気に入りです。蓋がついていると、冷蔵庫の中で、他の保存容器と重ねて収納できるところも便利です」とマツーラさん。
とはいえ、ただ蓋がついていればいいというわけではなく、蓋が平らであるところもポイント。さらに食事中は取り皿としても使えるように、蓋のふちがやや立ち上がったデザインになっているところも、こだわりを感じさせます。
マツーラさんいわく、「中に料理を入れて、蓋の上に薬味を置くなどアイデアの幅が広がる器」だそう。
陶芸家としてアイデアを形にする日高伸治さんと、新しいレシピを提案し続けるマツーラユタカさんのコラボレーションから生まれた素敵な一皿です。
【愛用品詳細】
日高伸治さんの蓋付陶器
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教えてくれた人
料理研究家
つむぎやさん
金子健一とマツーラユタカからなる2人組フードユニット。「食を通して、人と人とを、満ち足りたココロをつむいでいく」をモットーに、和食ベースのオリジナル料理を、雑誌、イベント、ケータリングなどで提案している。「あっぱれ!おにぎり」(金園社)などの著書多数。最新刊「和食つまみ100」(主婦と生活社)も好評発売中。
HP金子健一とマツーラユタカからなる2人組フードユニット。「食を通して、人と人とを、満ち足りたココロをつむいでいく」をモットーに、和食ベースのオリジナル料理を、雑誌、イベント、ケータリングなどで提案している。「あっぱれ!おにぎり」(金園社)などの著書多数。最新刊「和食つまみ100」(主婦と生活社)も好評発売中。
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