レシピ 2016.11.23
つむぎや・マツーラユタカさんの愛用品|男前でハイブリッド?「富本大輔×ヤマセ製陶所」のすり鉢
アイディアも栄養も満点のメニューを次々と生み出す、男性2人組のフードユニット・つむぎや。その1人であるマツーラユタカさんのキッチンには、選び抜かれたステキな料理道具が揃っています。
今回ご紹介いただいたのは、そんな日常に欠かせない道具の一つである、すり鉢。食卓に並べても絵になるすり鉢を集めていたというマツーラさんが、大小さまざまなすり鉢の中でも特にお気に入りなのが「富本大輔×ヤマセ製陶所」のコラボで生まれた逸品。洗練されたおしゃれな色味と、どっしりとした使い心地に料理も楽しくなりそうです。
置いてあるだけで絵になるすり鉢
陶芸家と老舗のすり鉢メーカーがタッグを組んで生まれたこのすり鉢。外側だけでなく内側まで黒一色のシュッとしたデザインからは、黒い着物の粋な男性が連想されます。2年ほど前、仕事で訪れたグリーンファッションショップ「かぐれ 表参道店」の店内でこのすり鉢を見つけたマツーラさんは、この深い色味とどっしりとしたシルエットに一目惚れしたそう。
「すり鉢でごまをすったところへ、そのまま調味料を入れたり、じゃがいもなど具材をつぶした後にソースを混ぜたり。櫛目があるとソースも混ざりやすいため、食材とあえて、そのまま食卓に並べることもできるんです」
どんな道具でも「アクションのある道具は使っていて楽しい」と話すマツーラさん。使うこと自体が楽しくなる、というのは料理の腕を上げる秘訣かもしれませんね。
すり鉢に残った「あえ衣」が、ごちそうに見えた
すり鉢へのこだわりは、マツーラさんが小さい頃にさかのぼります。ご実家では、ごまをすってあえ物をつくった後、すり鉢の壁面に残ったあえ衣(あえ物を作るときに、材料と混ぜ合わせる調味料)は、ご飯に混ぜて即席混ぜご飯に、そして、その混ぜご飯を食べられるのはお父さんだけに許された特権だったそう。
「子どもは食べさせてもらえなかったので、いつもいいなぁ…と羨ましく思っていました。今では堂々とあえ衣の残りも楽しんでいます(笑)」
(温かなシンプル雑炊も、擦りゴマの香りでより芳醇なひとしなに。)
大人だけが食べられるものは、子どもにとっては一段と魅力的に見えるもの。当時の憧れがすり鉢集めのルーツにもなっているのかもしれませんね。ゴリゴリと手を動かし始めると、大人も子どもも夢中になってしまう、すり鉢。遊び心とおしゃれな大人の暮らしを、大満足させてくれる一品です。
【愛用品詳細】
「富本大輔×ヤマセ製陶所」のすり鉢
参考価格:3,000円 (7合)
公式サイト:http://suribachiya.thebase.in/
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教えてくれた人
料理研究家
つむぎやさん
金子健一とマツーラユタカからなる2人組フードユニット。「食を通して、人と人とを、満ち足りたココロをつむいでいく」をモットーに、和食ベースのオリジナル料理を、雑誌、イベント、ケータリングなどで提案している。「あっぱれ!おにぎり」(金園社)などの著書多数。最新刊「和食つまみ100」(主婦と生活社)も好評発売中。
HP金子健一とマツーラユタカからなる2人組フードユニット。「食を通して、人と人とを、満ち足りたココロをつむいでいく」をモットーに、和食ベースのオリジナル料理を、雑誌、イベント、ケータリングなどで提案している。「あっぱれ!おにぎり」(金園社)などの著書多数。最新刊「和食つまみ100」(主婦と生活社)も好評発売中。
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