レシピ 2017.01.25
口尾麻美さんの愛用品|“異国の味”ウズベキスタンの伝統的な「イカット柄」にひと目惚れ
世界各国の雑貨と食文化を愉しむ、料理研究家の口尾麻美さん。ご自身が関わった雑誌や書籍でも、毎回オリジナリティあふれるレシピを提案しています。ひと口食べれば、まだ見ぬ異国を旅しているような気分に!
「旅先でキッチン道具を集めて、いろんな国の料理をつくるのが楽しい」と話す彼女。モロッコ・リトアニア・トル
コ・台湾など…さまざまな国の器がズラリと並んだ自宅の食器棚は、その旅好きぶりを物語っています。
今回は、数ある食器のなかでも特に愛用しているという「ウズベキスタンボウル」をご紹介いただきました。ウズベキスタンの食器って一体どんなものなのでしょうか?
トルコで偶然出会ったアンティーク食器
中央アジアに位置するウズベキスタンは、もともと旧ソビエト連邦(現ロシア)の領土。現在は独立し、新しいウズベキスタンボウルも作られているそうですが、口尾さんはロシア時代に流通したアンティーク食器がお気に入りだそう。
「ウズベキスタンは独立後、国内にあるロシア時代のものの輸出を禁止しているそう(トルコ人店主いわく)。私もまだウズベキスタンには行ったことがないのですが、トルコでこの器と出会いました。日本にいるウズベキスタン人の友達に聞いてみたところ、『こんなに古い食器は国内で売られていない』と言っていました(笑)」
新しく作られたものは底にブランド名のロゴが印刷され、古いものはアルファベットと数字が手書きで記されているため、新旧の違いが一目瞭然。石膏(せっこう)の残りかすとかすんだ文字に、日本とは違う時代の流れを感じます。
ウズベキスタンの古典的な「イカット柄」
一目惚れしたというこの独特な柄は、ウズベキスタンの伝統的な「イカット柄」と呼ばれるもの。ビビッドな色とエキゾチックな柄は、何気ない料理もパッと華やかな印象にしてくれそう。
とはいえ、旅に慣れていない人にとっては、異国での買い物は少し敷居が高いかもしれません。そこで、どんな国でも素敵な買い物をしてくる口尾さんに買い物の秘訣を聞いてみました。
「いい買い物をするためには、まず売り手を選ぶこと。私は今までに5回トルコを訪れているんですが、最初はやはり高い値段をふっかけられたりもして。でも、同じ露店に何度も通っているうちに売り手のおじさんと仲良くなったんです。今では売り場に出ていない倉庫にあるものまで見せてくれるようになりました。値段も最初とは比べものにならないくらい安いですよ(笑)」(口尾さん)
値段があるようでないといわれる海外の露店では、「人とのつながり=物の価値」なんですね。
フランスのクリエイターユニット『Tse&Tse associees(ツェツェ・アソシエ)』がリデザインしたことで話題になったウズベキスタン食器。世界にはまだまだ知らない美しい伝統がたくさんあります。あなたも旅先で、その土地ならではの器を探してみては?旅の思い出が詰まった一皿が加われば、食卓での会話がより豊かに盛り上がるはず。
【愛用品の詳細】
ウズベキスタンボウル
参考サイト:http://www.hpfmall.com/shop/hpfmall/item/view/shop_product_id/135457
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教えてくれた人
料理研究家
口尾麻美さん
料理家。書籍や雑誌、料理教室などで旅からインスピレーションを受けた料理を提案。著書に『モロッコで出会った街角レシピ』、『クスクスっておいしい! パリ&モロッコの旅と、とっておきのレシピ』(グラフィック社)など
料理家。書籍や雑誌、料理教室などで旅からインスピレーションを受けた料理を提案。著書に『モロッコで出会った街角レシピ』、『クスクスっておいしい! パリ&モロッコの旅と、とっておきのレシピ』(グラフィック社)など
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