レシピコラム 2023.08.09
がんばり過ぎない献立作り「鶏むね肉のチキン南蛮カツ&トマトときゅうりの塩昆布和え」【お悩み解決めしvol.8】
日々自分のため、家族のために行う自炊。毎日献立作りに頭を抱えている…。きっとみなさんもそれぞれ自炊に関する悩みをお持ちなのではないでしょうか?
そんなお悩みに料理家の橋本彩さんが向き合い、レシピという形で解決方法をご提案するコラム「お悩み解決めし」。
第8回は、アマノフーズの公式インスタグラムに寄せていただいたお悩みの中から「毎日献立を考えるのが大変」というお悩みをご紹介!
橋本さんが教えてくれたのは、「鶏むね肉のチキン南蛮カツ」と「トマトときゅうりの塩昆布和え」のレシピ。ボリューム満点の主菜1品と、火を使わず簡単に作れる副菜の組み合わせです。
まずは主菜を考え、彩り&栄養で足りない部分を副菜で補う!
今回はこんなお悩みを紹介します。
「お昼ごはんを食べたら、もう夕飯の献立を考えています…。毎日献立を考えるのは本当に大変。橋本さんは、どのように献立を組み立てていますか?」
橋本さん:
「自炊は毎日のこと。家族の健康を考えると、栄養バランスや見栄えを考えて、そして冷蔵庫に入っている食材を思い出し『どう組み合わせよう?』と悩んでしまいがちですよね。でも私は前回もお伝えした通り、『毎日主菜と副菜と汁物を全て作らなくちゃ』とがんばり過ぎなくてよいと思っています。
疲れた日は、主菜である大皿料理を作ったら、あとはごはんとおみそ汁だけでも十分満足!それでも『1品足りないな』と思ったら火を使わない簡単な副菜を作っています」
・献立は基本、ごはん+2品(メインと、スープまたは副菜)でOK
・肉や魚(たんぱく質)+緑黄色野菜(ビタミン系)+ごはんや麺(炭水化物)が摂れるように
・主菜が肉や魚のみのレシピなら、副菜やスープにはなるべく緑黄色野菜を入れる
・主菜が肉や魚+野菜のレシピなら、スープやみそ汁を副菜代わりににしても◎
・主菜がフライパンを使うレシピなら、副菜は切るだけや電子レンジ、トースターも活用し手間と洗い物を減らす
・味付けや色合いが被らないようにする
橋本さん:
「献立を考えるときは、まず主菜を考えてから、彩りや栄養で足りない部分を補う副菜を考えます。焼き魚の日は、ごはんと野菜多めのみそ汁にしたり、肉と野菜を合わせた少し豪華な主菜の日は、切って和えるだけの副菜を添えたり」
また、橋本さんのレシピはスーパーなどで手軽に買える調味料で作るものが多いので、「○○を作るのに、あの調味料を買い足さなくちゃ!」となることもありません。自宅に常備してある調味料で作れるのも、献立を考えるうえで重要なポイントですね。
それでは、早速作っていきましょう!
主菜:甘酸っぱい南蛮だれがさっぱりおいしい!「鶏むね肉のチキン南蛮カツ」
「鶏むね肉のチキン南蛮カツ」のレシピ
ひと口サイズに切った鶏むね肉に衣を付けて、フライパンで揚げ焼き。サクサク食感とさっぱりとした南蛮だれで、大人も子どもも大満足のチキンカツです。
- 材料(3人分)
-
・鶏むね肉(皮なし)…300g
<下味用調味料>
・塩…小さじ1/4
・こしょう…少々
・料理酒…大さじ1
・小麦粉…大さじ2
・水…大さじ1.5
・パン粉…適量
<南蛮だれ>
・しょうゆ…大さじ1.5
・みりん…大さじ1.5
・酢…大さじ1
・砂糖…小さじ2
・炒りごま…お好みで
・揚げ油…適量
15分
作り方
鶏むね肉はひと口大の削ぎ切りにする。調理用ポリ袋に入れ、<下味用調味料>を加えて常温に戻るくらいまでしっかりと揉み込む。
POINT
今回は皮がない方が下味を揉み込みやすく食感がよくなります。あらかじめ取っておき、皮は煮出すと鶏の出汁が出るのでスープに加えるのがおすすめです。すぐに使わない場合は冷凍もできます。
[1]に小麦粉、水を加えてダマができないように揉み、取り出してパン粉をまぶす。
POINT
時間があれば5〜10分置いておくと、よりパン粉が密着します。
フライパンの底から深さ5mmくらいまで揚げ油を入れて熱し、[2]を入れて中火で3分ほど揚げ焼きにする。
上下を返して1分半ほど揚げ焼きにし、取り出して油を切る。
POINT
しっかりと油をきることで、サクサク感がアップします!
耐熱容器にの<南蛮だれ>の材料を入れてレンジ600wで1分加熱する。
[5]に[4]を絡ませて皿に盛り、炒りごまをかけたら完成!
副菜:味付けは塩昆布だけ!おつまみにも◎な「トマトときゅうりの塩昆布和え」
「トマトときゅうりの塩昆布和え」のレシピ
夏野菜の代表、トマトときゅうりで作る副菜。使うのは塩昆布とオリーブオイルのみなのに、塩昆布の塩気と旨みで驚くほどおいしい!夏の定番副菜になりそうなレシピです。
- 材料(3人分)
-
・トマト…大1個
・きゅうり…1本
・塩昆布…5g
・オリーブオイル…小さじ2
15分
作り方
きゅうりは薄い輪切りにしてボウルに入れ、塩ひとつまみ(分量外)を馴染ませ10分程置く。
乱切りにしたトマト、水分を絞った[1]をボウルに入れる。
[2]に塩昆布、オリーブオイルを加えよく和えたら完成!
ほぼ同時進行で2品が完成!甘酸っぱい南蛮だれがさっぱりとした「鶏むね肉のチキン南蛮カツ」は、夏にもぴったりのおかず。冷めてもおいしいので、お弁当にもおすすめです。
塩昆布だけの味付けなのに、しっかりとコクと旨みを感じる「トマトときゅうりの塩昆布和え」は、ぜひレパートリーに加えたい副菜です。
ここにごはんと「Theうまみ ねばねば具材の和風スープ」を合わせれば、満足感のある食卓に仕上がります!おくら、山芋、めかぶのねばねば食材が3種類も入っていて、柚子の香りがさわやかなスープです。
\こちらもおすすめ/
商品情報はこちら
橋本さん:「今回ご紹介したチキンカツは、かけるソースを変えるだけで、一味変えることもできます。例えば、南蛮だれの代わりにそのままウスターソースをかけるだけでもおいしいし、ちょっと手間を加えられるなら、タルタルソースでチキン南蛮風にも!
副菜を作るのが面倒なときは、野菜たっぷりのみそ汁やスープで野菜を摂ればOK!『おかずで食卓を華やかにしなくちゃ』と気負わず、「肉or魚、緑黄色野菜、ごはんor麺」の基本の要素さえ押さえておけば、品数にこだわらなくても大丈夫ですよ。時にはアマノフーズのフリーズドライおみそ汁やスープにも頼っちゃいましょう!具材もごろっと入っているのでしっかりと満足できます」
<補足情報>
ベースとなる主菜のレシピを覚えたら、色々なアレンジを試してみると、レシピの幅も広がり献立作りがより楽になるかも。
橋本さん、ありがとうございました!次回の「お悩み解決めし」もお楽しみに。