レシピコラム 2024.03.29
「豆腐鶏つくねと野菜の甘辛照り焼き」のレシピ|温め直してもおいしい時間差おかずレシピ【お悩み解決めしvol.13】
日々自分のため、家族のために行う自炊。毎日献立作りに頭を抱えている…。きっと皆さんもそれぞれ自炊に関する悩みをお持ちなのではないでしょうか?
そんなお悩みに料理家の橋本彩さんが向き合い、レシピという形で解決方法をご提案するコラム「お悩み解決めし」。
第13回は、アマノフーズの公式インスタグラムに寄せていただいたお悩みの中から「温め直してもおいしいおかずレシピが知りたい!」というお悩みをご紹介!
橋本さんが教えてくれたのは、「豆腐鶏つくねと野菜の照り焼き」。温め直してもふっくらやわらか食感に仕上がるコツを教えてもらいました。
時間差おかずに最適。温め直しに向いている食材は?
今回のお悩みはこちら。
「夫の帰宅時間が遅く、あとから温めてもおいしいレシピが知りたいです」
仕事で帰りが遅い旦那さんや、塾や部活終わりに帰ってくるお子さんと食事の時間が合わないという方も多いはず。
「遅く帰ってきても、できたてと変わらずおいしい食事を食べてもらいたい」というお悩みを解決する方法とは…?
橋本さん
「冷めても、再加熱することでさらに味が染み込む煮物類は、時間が経ってもおいしさをキープできる”時間差おかず”に向いています。我が家では、夫の帰りが遅い時は、シチューや煮物類を作っておくことが多いですね。
また、温め直す際に、食材から水分が出て味がぼやけやすいのでしっかりめの味付けにしておくのがおすすめ。葉野菜などの水分が出やすい野菜を使用しないこともポイントです。
・水分が出にくい食材を使用する
・しっかりとした味付けにしておく
「今回紹介するレシピでは、野菜を片栗粉でまぶしてから調理していきます。片栗粉でコーティングしてから味付けをすることで、味が絡みやすくなるので、時間が経っても味が落ちず、おいしくいただけます。
主役となる豆腐鶏つくねのタネには豆腐を加えています。豆腐を使用することで、ふわふわ食感が持続するんです」
ボリュームもあるおかずなので、お腹を空かせた旦那さんや食べ盛りのお子さんも喜んでくれるはず!
では、早速作っていきましょう!
温め直してもおいしい!「豆腐鶏つくねと野菜の甘辛照り焼き」の作り方
「豆腐鶏つくねと野菜の甘辛照り焼き」のレシピ
豆腐入りの鶏つくねは、温め直してもふわふわ。野菜もお肉もバランスよく入ったボリューム満点のおかずです。
- 材料(4人分)
-
・鶏むねひき肉…200g
・絹ごし豆腐…150g
・かぼちゃ…130g
・ピーマン…4個
・片栗粉…大さじ1
・こめ油…大さじ1
※サラダ油やごま油でも代用可
<調味料 A>
・片栗粉…大さじ2
・塩…小さじ1/3
・しょうがすりおろし…小さじ1/2
<調味料 B>※合わせておく
・しょう油、みりん…各大さじ2
・料理酒、砂糖…各大さじ1
15分
作り方
絹ごし豆腐は上澄みの水を捨ててボウルに入れ、スプーンで滑らかに潰す。鶏むねひき肉と<調味料 A>を加え、さらによく混ぜる。
POINT
今回はお手頃価格で買える「鶏むねひき肉」を使用。豆腐を合わせることで、カサ増しになるだけでなく、むね肉でも固くならずおいしく仕上がります。
かぼちゃを食べやすい大きさにスライスし、ピーマンは縦半分に切り、種とワタを取る。ビニール袋に入れて片栗粉を加え、よく振って表面にまんべんなくまぶしておく。
POINT
ビニール袋に野菜を入れるときに、一緒に空気を入れるようにすると、片栗粉をまぶしやすくなります。また、お子さんがいるご家庭では、小さめに野菜をカットしてあげると食べやすいですよ。
フライパンにこめ油を引き、[1]をスプーンですくって食べやすい大きさに整えて並べる。
※8~9個が目安
POINT
火にかけながらタネを入れると、火の通りにムラができてしまうので、火にかける前に並べておくと◎。
[3]を全て並べたら、強めの中火にかけ、片面を3〜4分焼く。こんがりと焼き色がついたら上下を返し、フタをして弱火で3分ほど焼いて取り出す。
同じフライパンに、[2]の野菜を入れて中火で焼き、焼き色が付いたら上下を返して弱火でフタをして2分ほど焼く。
POINT
油が足りなければ、都度足しながら焼く。
かぼちゃに火が通ったら[4]をフライパンに戻し、<調味料B>を加え、照りが出るまで絡めたら盛り付ける。
お好みで炒りごま(分量外)をふって完成! 豆腐が入ったふっくらとやわらか食感の豆腐鶏つくね。甘辛いタレにピーマンの苦味とほくほくのカボチャの甘みがアクセントになって、パクパクと食べられます。
今回は、ご飯とお湯を注ぐだけで作りたてのおいしさを味わえる「いつものおみそ汁 なめこ(赤だし)」をプラスしました。たんぱく質や食物繊維もしっかり摂れて、遅く帰ってきても嬉しい、ほかほかで栄養満点の献立の完成です。
橋本さん
「野菜もしっかり入れることで、彩りがアップするだけでなく、副菜いらずで栄養バランスも整います。
今回は、甘辛味に合うピーマンとかぼちゃをチョイスしました。特にピーマンは、単品では苦味があって子どもたちがなかなか食べてくれないので、甘辛味にして比較的甘みのあるかぼちゃと合わせることで食べやすくなります。
家族みんなで時間が経ってもおいしく食べられるおかずで、晩ごはんの時間を楽しんでくださいね」
橋本さん、ありがとうございました! 次回の「お悩み解決めし」もお楽しみに。
写真/秋山枝穂
過去のレシピはこちら▼