読み物 2019.08.14
【第41回】夏休みにフリーズドライを作ってみた【四コマ漫画】
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ここ数年の私はすっかりフリーズドライユーザーになっています。
普段の食卓はもちろん、職場でのランチやアウトドアなど、さまざまなシーンで活躍しています。
そんなときふと思ったのです。「フリーズドライ、自分で作れるんじゃない?」と。
「フリーズ(凍結)して、ドライ(乾燥)させたらいいんでしょ?」
夏休みを取ったものはいいけれど特にやることのない私は、大人の自由研究ということで、フリーズドライ作りにチャレンジすることにしました。
いろんな種類のおみそ汁をいただきましたが、私の中の「みそ汁ランキング」で不動の1位をキープしている「焼きなすのおみそ汁」。
これを再現すべく、まずは普通におみそ汁を作ります。
ナスは軽く焦げ目がつくまでささっと炒めます。そして、いつも通りの分量でみそ汁を作って…
作ったみそ汁を空いたフリーズドライの容器に入れて冷凍しようと思いきや…
当たり前ですが、この小さな容器にお椀1杯分のみそ汁が入るわけありませんでした。
そりゃそうだ。フリーズドライは水分が抜けているんだもの。
というわけで、水を少なめにして濃いめに作ったみそ汁で再チャレンジ。
紙一重でなんとかおさまりました。
これを常温まで冷まして冷凍庫でひと晩冷凍すると…
カッチカチのができましたー!
…………が、私は気付きました。ここから乾燥させるなんて無理なのでは?と。ここでもう打つ手がなくなっていると。
実際のフリーズドライの製造工程を調べてみると、おみそ汁を冷凍し、中までしっかりと凍らせた後、今度は沸点がマイナスの状態になる真空の環境下で乾燥させるとフリーズドライになるということでした。
なるほど…、自宅で真空状態にして乾燥させるとか、絶対に無理でした…。
むしろこのタイミングまでなぜ気付かなかったのか、フリーズドライを作れると思い込んでいたのか、自分でもさっぱりわかりません。
私の手元に残ったのは、ただの冷凍されたみそ汁でした。私はそれをお椀に入れて、お湯を注いで一口すすりました。
少しぬるくて、シャリシャリしていて、ほんのり寂しい気持ちになりました。
(終)
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次回予告!
自作フリーズドライに失敗したキムケンが、フリーズドライ工場に潜入!
フリーズドライに隠された様々な謎にキムケンが挑む!
施設に佇む巨大なマシンの秘密とは…!?
次回、「潜入!フリーズドライ工場!」
乞うご期待!
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※ランキングは2022年12月~2023年11月の弊社流通出荷実績です。