読み物 2016.12.09
【第8回】たけだバーベキュー、縄文杉に出会う
昔からなんとなく「行ってみたいなぁ」と思っていた場所、屋久島。
縄文杉も見てみたいし、白谷雲水峡にも行きたいし、屋久島の湧水も飲んでみたい!と思うこと数年…。先日ようやく屋久島に行ってまいりました。
今回は、そんな屋久島の旅から「縄文杉トレッキング」の様子をご紹介しましょう!
今やメジャーな屋久島なので、飛行機でびゅんっと行けるだろうと思いきや、東京からの直行便はないんですね。なので、一度鹿児島まで飛びます。
超快晴で富士山も丸見え!雪化粧されて美しいFUJIYAMAの姿に、のっけからテンションが上がります。
鹿児島空港に到着し、まずはそこからバスで高速船乗り場まで移動。高速船に乗り、さらに2時間かけてようやく屋久島に降り立ちました。
関東地方がめちゃめちゃ晴れだった一方で、屋久島は島の住人もびっくりするぐらいの大雨でした。そもそも、屋久島は「1ヵ月に35日雨が降る」と言われるほど雨の多い島で、1日ずっと晴れている日が珍しいほど。そこに輪をかけたようなこの大雨に、「明日の縄文杉トレッキング、大丈夫かなぁ」と心配しながら、この日は宿で早めに就寝。
***
翌朝、起床は午前3時。
しっかり装備をチェックし、バスに乗って登山口を目指します。ついに出発です!
途中、お弁当屋さんに立ち寄り、前日に予約しておいた朝食と昼食を受け取ります。その後、バスに揺られること約1時間、まずは「屋久杉自然館」まで移動。そこからバスを乗り換えて、さらに約40分かけてトレッキングのスタート地点「荒川登山口」まで移動します。登山開始までがえらい長い!
ここからようやくトレッキングスタートです。もうすでにちょっと疲れました。が、気を取り直して早朝の朝もやのなか歩き始めます。
屋久島に行ったことのある知人から、「むちゃくちゃ歩くよー。いや、マジで」とは聞いていたので、ある程度は心して歩いていました。
前半はひたすらこのようなトロッコ道が続きます。最初は「レールの上を歩くなんて、スタンドバイミーな感じもあって、なんだかワクワクするなぁ!」な~んて思っていました。
しかし、これが本当にずっと続くのです。その距離なんと片道8キロ!
距離でいうと渋谷から池袋ぐらいまで。ずっと、このデコボコした道を行くわけです。文字通り「目の前に敷かれたレール」の上を、ひたすら歩きに歩くのです。こんな経験は初めてでした。
もうね、途中から「レールはもうええっちゅうねん!」と屋久島にツッコミたい衝動に何度駆られたことか!
しかし…嬉しいことに、道中いろんな箇所で屋久島の湧水を汲むことができるので、しばしレールのことを忘れられます。
これがもう、めちゃくちゃ美味しい!
屋久島の水は「超軟水」とはよく言ったもので、本当に口当たりとのど通りが柔らかいんです。宿のおっちゃん曰く「屋久島で一番おいしい水は島の湧水。次に水道水。その次が市販のミネラルウォーター」だそう。飲んでみて本当にその通りだと思いました!
「屋久島を舞台にしたロールプレイングゲームの中にいるたけだ…敷かれたレールを無限に歩き続けるうちにどんどんすり減ったヒットポイントが、この湧水というアイテムを得たことでみるみるうちに回復!」
…そんなレベルの美味しさでした。
また、縄文杉トレッキングは道中の景色も最高です。名もなき巨大な屋久杉が急に現れたりもします。雨が多く湿度がかなり高いので、苔が多いのも屋久島の森の特長。宮崎駿監督の「もののけ姫」の舞台とも言われており、その証拠に…
こだまがいました。
ということは間違いなくもののけ姫の舞台です。想像していたこだまより若干プラスチック感が強い気がしましたが、ジブリファンの方は是非こだまに会いに行ってみてはいかがでしょうか!(※屋久島ツアーガイドの方が置いてくれたものを撮らせてもらいました)
ようやくレールの道を抜けた!と思ったら、そこからは急に険しい山道に。予報では雨だったのですが、幸いこの日は歩き始めから全然降らなかったので、険しいとは言え歩きやすかったです。
しばらく山道を歩くと、有名な「ウィルソン株」という切り株が現れます。
見た目は超巨大な切り株なのですが、中が空洞になっていて人が入ることができます。そして、そのウィルソン株の何が有名かというと、中に入って上を見上げた時に見られる景色がもう最高なんです。
それがこちら。
超ハート!!
なんてロマンティックな切り株なのでしょう。
最初に見つけた人はさぞかしテンションが上がったに違いありません!
と、ここでようやく昼食タイム!
朝受け取ったお弁当を広げます。
オーソドックスなおにぎりスタイルのお弁当だったので、今回チョイスしてきたフリーズドライの赤だしのなめこ汁にマッチ!
まずはお湯を沸かします。もちろん使うお水は汲んできた屋久島の湧水!その熱々のお湯を注ぎます。
標高も高くなり、気温もぐっと下がるので、ここで温かいおみそ汁をささっと飲めるのは嬉しい。屋久島の湧水で作ったということもあり、いつも以上に美味しく感じ、かなり元気が出ました!
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しっかりお腹を満たしたので、後は一気に縄文杉を目指して登るだけ。登山口から歩き続けること約6時間…ついに縄文杉が目の前に姿を現しました!
いやー、神々しい!
写真ではわかりづらいですが、むちゃくちゃ大きいです。
もう、なんだか発するパワーが違います。その圧倒的なパワーに、一瞬で体が浄化された気分になりました!スーパー・デトックス・ウッド!それが縄文杉!
初めのほうは、トロッコ道の異常な長さにへこたれそうになりましたが、今思えば「逆にあれぐらい歩かないと会うにふさわしくない」。そんなことを思わせてくれる風格が縄文杉にはありました。
パワーをありがとう、縄文杉!
是非一度、タイミングが合えば縄文杉トレッキングに行ってみてはいかがでしょうか。そして、屋久島の美味しい湧水でフリーズドライを召し上がってみてくださいー!
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ちなみに、縄文杉を見た後は来た道と同じ道を帰ることになるので、どこまでも続くトロッコ道が「行きの倍」つらく感じました。
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