りんご
季節の食材のHOWTO 2017.10.31
【りんご大国・対決企画】 青森vs長野 「利きりんご」 県民対決〜!!
日本の定番フルーツ、「りんご」。まさに旬を迎えるこの季節、店頭には色んな種類のりんごが並んでいますが…その多くが、おそらく「青森県産」か「長野県産」ではないでしょうか?
それもそのはず!農林水産省が公開しているデータ(*1)によると、全国のりんご収穫量の59%が青森県、19%が長野県。なんと、この2県で全国の8割を占めているんです!(この2県以外は「その他」と一式でくくられているあたり、青森県・長野県の2強っぷりが伺えます)
(*1)【参考】平成28年産りんごの結果樹面積、収穫量及び出荷量(りんごの都道府県別収穫量)
たしかに、どちらの県も地域の特産品としてりんごを大々的にプッシュしている模様。ということでまずは身近にいる青森・長野の出身者たちに、昔からよくりんごを食べていたのか聞き込みをしてみたところ…ある1人から気になる言葉が。
「青森県民なら、りんごの種類は大体見分けられる」
「『ふじ』と『つがる』の違い、わからない訳がないよね」
え、それ本当ですか…? 出来るとしたらすごくない?
りんご大国生まれの人って、もしかしてDNAレベルでりんごの種類がわかっちゃうの!?
……気になる。
ということで今回、アマノ食堂スタッフはこんな実験をしてみました!
***
りんごを食べまくってきた青森・長野の人による「利きりんご」
りんごの生産TOP2、青森県と長野県。この両県出身・在住の人に協力していただき、“利きりんご”に挑戦してもらいました!チャレンジしていただくのは、ともに実家でりんごを育てており、小さい頃からりんごを食べまくってきたお2人。
〜長野の人編〜
りんご農家の跡取り息子。親譲りのりんご見極め力はいかほどか!?
挑戦者:Tさん
…実家がりんご農家。まさに利きりんご界のサラブレッドin長野。現在は県内でITの仕事とりんご農家の兼業というハイブリッドな生活を送っているTさんは、IT業界で培った分析力でりんごをどこまで見分けられるのでしょうか。
※ちなみに、Tさんのりんご畑を見せていただくと…
(うひゃ〜真っ赤なりんごがたくさん!)
訪れたこの時期は、「秋映」という品種のりんごが収穫時期を迎えていました。
農家によって栽培している品種はさまざまですが、Tさんのりんご農園ではこの「秋映」の木が多いそう。それにしても深くて濃い赤!ついつい「もぎっ」としてしまいそうなくらいおいしそう〜。
(広い畑には「秋映」以外にも、“りんごの王様”を意味する「王林」という品種も実っていました。爽やか!)
いざ、利きりんごスタート!果たして違いはわかるのか?
今回食べ比べてもらうのは、この5種類。
【A】 紅玉
【B】 ひろさきふじ
【C】 シナノスイート
【D】 シナノゴールド
【E】 秋映
青森と長野で地域差があまり出ないように、全国区のものから地域性の強いものまで厳選しました。
選択肢は5択。どれがどのりんごかは伏せて、食べ比べていただきます。(持参したれんげに乗せて、利きナントカらしい雰囲気を出してみました)
(Tさん以上にりんごに詳しいお母さまにもご意見番として立ち会っていただきます)
Tさん:【A】は酸味が強いから『紅玉』の線も捨てがたいけど…『シナノスイート』かな。【B】はまちがいなく『ふじ』系の味!【D】は青りんごの味だから確実に『シナノゴールド』です。
Tさん母:【B】は一見『ふじ』っぽいけど、もしかしたら違うかも。【E】は食べたことない味だね~。ということは、長野であまり出回らない青森の品種なんじゃない?こっちが『ひろさきふじ』って気がするわよ。
Tさん:たしかに【E】は食べたことない感じ…。
(りんごをじっと見つめて、しばし考え込む…)
「そうなると【B】が『紅玉』か。う〜ん…予想外です。わかんない。めっちゃ難しいですよ、これ!」
迷いに迷った結果、最終的に出した答えはこちら!
Tさん:えっ。【E】が『秋映』!? うちの畑で採れるのと味が全然違いますけど(汗)
Tさん母:そうねえ~。うちの『秋映』なら、味にパンチがあるから絶対わかるはずだわ。
同じ『秋映』でも味が全然違う…?
ためしに、スタッフがスーパーで購入した『秋映』と、Tさんの畑で収穫した『秋映』とを食べ比べてみたところ。
…違う。シャリシャリ感が全然違う。Tさん家のりんご、お世辞とか抜きで20倍くらいおいしいのは何故?
Tさん曰く、「りんごは、鮮度はもちろん保存方法でも全然味が変わるんですよ」 とのこと。(ここだけの話、買ってから丸1日暖房がガンガン効いた狭い部屋に置いてました…これが原因だったら何かすみません)
済んだことは仕方ない。さて、気を取り直して青森県の挑戦者に食べてもらいましょう!
***
〜青森の人編〜
りんご愛なら誰にも負けません。生産量No.1の誇りにかけて!
挑戦者:Eさん
…対するは、青森にもいた利きりんご界のサラブレッド。国内りんご収穫量No.1の青森県に生まれ、実家でもりんごを栽培中。現在は東京でメディア関係のお仕事をしているEさんですが、何を隠そう冒頭で「『ふじ』と『つがる』の違いは絶対にわかる」と断言したのはこの人!好きなりんごは『シナノスイート』。
今回も、同じ5種類で食べ比べてもらいました。【A】〜【E】の順も同様。
【A】 紅玉
【B】 ひろさきふじ
【C】 シナノスイート
【D】 シナノゴールド
【E】 秋映
いざ、実食!
「どれどれ…」
Eさん:【A】は5種類の中で一番酸味が強いけど好きな味…これは『秋映』ですかね。【C】は食べ慣れた味だから間違いなく『シナノスイート』!実家でもつくってるんで、絶対です。『紅玉』はじっくり食べたことないから正直自信ないけど、消去法で【D】!…いや、ちょっと待って下さいよ。
「うーん。どれもおいしいなー…」と味わいながら悩みつつ、意外と結論は早く出ました。回答はこちら!
Eさん:え、うそうそ!結構自信あったんだけどな…。いやぶっちゃけ、これ相当難しいですって!でも一番好きな『シナノスイート』だけはちゃんと合ってたから良しでしょう(笑)。
***
〜結論〜
勝負、引き分け!正解率、低い!利きりんごはかなり難しかった
青森県vs長野県、ともにりんごを愛してやまない2県の代表に食べ比べてもらいました。
結果は両者とも正解がたった1つという、まさかの低い正解率で引き分け~!
最初は、りんご大国の県民として看板を背負って自信満々だったものの、いざ食べ始めるとだんだん表情がくもり「…思っていた以上に難しい」「やっぱりりんごは奥が深いな」と口を揃えておっしゃっていました。
酸味、甘味、食感、品種によってそれぞれに違う味わいを楽しめるのが、りんごの魅力!
利きりんごに自信がある人は、ぜひやってみてくださいね~♪
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