あさり
季節の食材のHOWTO 2018.03.26
【あさりの冷凍保存方法】調理にも使いやすい!プロが教えるあさりの保存テク
春はあさりの季節! 潮干狩りに行ってあさりを大量GETする人はもちろん、海に採りに行かずとも、スーパーで新鮮なあさりが手に入りやすくなる時期。
生のあさりは新鮮なうちに食べるのが一番ですが、とはいえ一度にたくさんの量を消費するのはなかなか難しいもの。そんな時は、いつでもおいしく食べられるように「保存」しちゃいましょう!
というわけで今回は、生のあさりが余ったときに安心な保存のコツを、貝料理専門店「焼貝 うぐいす」さんに教えていただきました♪
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そもそも、生のあさりは冷蔵・冷凍保存できるの?
こんなに大量のあさりを一気に食べ切るのは至難のワザ。せっかく潮干狩りに行ったのにちまちま採ってくるのも悲しいし、スーパーで売っているものでも、1人暮らしだとなおさら大変。
でも、ご安心ください! 多少時間が経っても、あさりのおいしさをキープできる方法が実はあるんです◎。
貝料理専門店「焼貝 うぐいす」さんに聞いた! あさりの保存テク
今回、あさりの保存方法を教えていただくお店はこちら!
以前、とても丁寧に砂抜きの方法を教えてくれた貝料理店「焼貝 うぐいす」さん。貝料理の専門店とあって、日本全国の貝好きさんが足繁く通う人気店です。
教えてくれたのは、和食の道で40年以上(!!)ものキャリアを持つベテラン料理人・林田松二郎さんです。
「あさりは、そのまま冷蔵・冷凍保存せずに、一番元気のいい時にボイルしてから保存するとおいしいですよ。ベストなのは、身と出汁を別々に分けて保存する方法です。」
な、なるほど…! たしかに火を通しておけば、次に使うときも楽チンですね! でも、身と出汁を分けるって大変だったりしません? おうちでも簡単にできるのでしょうか?
ではここで、「焼貝 うぐいす」さんで実践しているあさりの保存術を伝授してもらいました。
料理にも使いやすい! むき身を冷凍保存する方法
STEP1:あさりを茹でる
まず鍋にあさりを入れたら、貝が入っている高さの2倍ほどの高さまで水を入れ、塩とお酒を加えて沸騰するまで強火に。その後アクをよく取りながら弱火で5分煮ます。
STEP2:茹で上がったら、出汁と身に分ける
水が沸騰したら、さらに弱火で15分間煮立たせます。その後は、ザルを重ねたボウルにあければOK。
そして、この時のお湯は捨てちゃダメ! あさりの茹で汁には、たっぷりと旨み成分が詰まっているんです。なので、これを保存しておけば、いつでもお手軽に美味しいあさりのお出汁を堪能できるというワケ♪
【STEP1】で味付けを薄めにするのも、お出汁として後で使うためなんですね。
※茹で上がったあさりは、殻を外してまとめましょう。スプーンを使ってもいいですが、林田さんいわく、手で取るのが一番スムーズだそう。
STEP3:出汁と身を容器に入れて別々に保存
あさりに火が通ったら、こんな風にそれぞれ容器に入れて保存しましょう。
出汁と身、どちらも冷蔵・冷凍できますが、「次回いつ使うかわからない…」と不安であれば冷凍保存がおすすめです。冷凍しておくと、3か月は持つのだそう。数回に分けて使えるように、小さめの容器や袋に小分けにして保存するのがおすすめですね。
お出汁はすまし汁やカレー、クラムチャウダーなどの隠し味に。身はそのままパスタや炊き込みごはんに入れたり、細かく切って野菜のおひたしと一緒に食べたりしても◎!
とはいえ、「茹でるのが面倒…」という人のために、生のまま冷蔵・冷凍保存する方法も教えてもらいました。
【冷蔵保存】「そのままで3日間」が目安
スーパーで買ってきたあさりなら、すでに砂抜きをしてあるものがほとんど。使いきれなかった分は容器に移し、冷蔵庫に入れておきましょう。
パックに水が入っている場合はそのまま、入っていなかったらあえて水を足す必要はありません。潮干狩りをしたあさりの場合は、きちんと砂抜きをしてからタッパーなどに入れておきます。
【関連記事】
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ただし、あさりは、はまぐりなどの大きな貝に比べて劣化が早いので、生の場合は遅くとも3日以内に消費しましょう。
【冷凍保存】砂抜きをしてからチャック付きバッグへ
生のまま冷凍保存する場合は、まず砂抜きがしてあることを確認してから、水を入れずにそのままチャック付きバッグへ。
ここで重要なのは、必ず「砂抜き」をしておくこと!なぜなら、あさりが生きている間でないと、砂取りはできないからです。
冷凍してしまうとあさりが死んでしまい、砂抜きできていないと調理した後「ジャリッ!」と悲惨な目に…。また、使うときは自然解凍せず、凍ったまま調理したほうが貝がうまく開きます。
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これから春に向けて、あさりが旬を迎える季節。あさりを大量GETしたら、今回ご紹介した保存方法を是非お試しくださいね。
【お話をうかがった人】
林田松二郎さん(『焼貝 うぐいす』料理長)
都内でも数少ない貝料理専門店。熟練の料理人が作る新鮮な貝を使った料理と、種類豊富な日本酒が人気の秘密。貝好きの舌をうならせるメニューの数々は、一食の価値ありです!その他姉妹店として高円寺に「焼き貝あぶさん」、恵比寿に「焼貝あこや」、所沢に「田中水産」がある。
【店舗情報】
焼貝 うぐいす
住所:東京都台東区根岸1-3-21
電話番号:03-5603-8183
営業時間:17:00~24:00
定休日:日曜日
※記事公開時の情報となります。最新情報は店舗公式サイト/SNSでご確認ください。
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