いちご
季節の食材のHOWTO 2020.02.27
いちご好きにはたまらない! 話題のいちご専門店「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」
甘酸っぱくてみずみずしい「いちご」。赤くてかわいらしい見た目から、ショートケーキや大福など定番スイーツには欠かせないフルーツの王様的存在です。そんないちごだけを扱うスイーツ店が京都にあるのをご存知ですか?
何種類ものいちごを使い、いちごの魅力を伝えるためにオープンしたお店、「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」にアマノ食堂編集部がお邪魔してきました!
京都の中心地にある、いちご尽くしのスイーツ店
いちご菓子専門店「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」があるのは京都市中京区。京都の名産品が集まる「錦市場」や、世界遺産「二条城」などの定番観光地があるエリアです。京都駅からは地下鉄烏丸線で約5分ほどの「烏丸御池駅」からもすぐ!
店内に入ると夢のようないちごの世界が広がります。ショーケースにはかわいくデコレーションされたケーキが並び、棚にはいちごジャムや焼き菓子も充実。ディスプレイの絵画までいちごとまさにいちご尽くし。いちご好きにはたまらない空間にうっとりしてしまいます。
楽しいディスプレイの中には、顕微鏡と一緒に展示されているいちごや、「いちごのレントゲン写真」といったマニアックなものまで…! 遊び心溢れる空間にワクワクしますね!
こだわりたっぷり!「MAISON DE FROUGE」のおすすめスイーツ
いちごに包まれた「MAISON DE FROUGE」にはどんなスイーツがあるのでしょうか? 見た目だけじゃない! 味にも徹底的にこだわった、いちごの魅力をたっぷり味わえる人気メニューを4つご紹介します。
■夢のような4層構造!プレミアムショートケーキ
「プレミアムショートケーキ」
スポンジの間にいちごが4層も入った贅沢なショートケーキ。スポンジの間にうっすら見えるピンク色はいちご果汁。上から下まで、どこから食べても「いちご」感を味わえるケーキです。
生クリームはいちごのおいしさを活かすために甘さ控えめ。生クリームのちょうど良い甘みがいちごのおいしさを引き立てくれます。使ういちごの品種はその時のいちごの状態によって変えるというこだわりも。
■サクッと香ばしい!「飽きない」いちごのミルフィーユ
「いちごのミルフィーユ」
キャラメリゼした、サクッと香ばしいパイ生地にカスタードが控えめにサンドされたミルフィーユ。細くてシュッとした形のパイにいちごをたっぷり詰め込みたい! というこだわりを形にするため、リボンで結ぶことで崩れやすさをカバーしています。
結ばれたリボンがかわいい! とSNSでも人気のこの商品。食べるときは専用のハサミで切っていただきます。まるでプレゼントを開けるようなときめきを感じるミルフィーユです。
■品種によって味や色が違う!いちごのマカロン
「いちごのマカロン」
サクッともちっと食感が人気のマカロンは使っているいちごの品種によって色が違います。
甘さが強いものや酸味が強いものなど、少しずつ味が違うのでいろんな種類を買って試してみたくなりますね。マカロンにはフレッシュないちごの果汁を使ったクリームもサンドされていて、おいしさがぎゅっと詰まって満足度たっぷりのお菓子です。
■果肉がごろっとたっぷり! フレッシュなおいしさを楽しむ「いちごジャム」
「いちごジャム」
品種ごとに作られているジャムはラベルにいちごの品種が書かれています。いちごの粒がごろっと入っていて、おいしさをダイレクトに楽しめます。甘めの品種のいちごジャムは、食パンやヨーグルトに。酸味が強めのいちごは、なんとお肉料理に合わせてもおいしいのだそう! 品種によって食べ方の提案も変わってくるので面白いですね。
オーナー・渡部美佳さんに聞いた! こだわりスイーツの裏に隠された想いとは?
いちごをたっぷり使った魅力的なスイーツを生み出しているのは、オーナーの渡部美佳さん。
渡部さんは大のいちご好きでいちご専門家としても活動しており、人気番組「セブンルール」(関西テレビ)にも出演するなどメディアでも人気を集めています。全国各地のいちご農家を訪ねて回り、おいしい「いちご」を探し続けているのだそう。
充実したいちごスイーツが並ぶ「MAISON DE FROUGE」。開店前から並ぶお客さんも多いというこのお店の人気の秘密はどこにあるのか。お店や商品への想いを渡部さんにお聞きしました。
――渡部さんがこのお店を開いたきっかけを教えてください。
渡部さん:私はもともとアパレルの企画デザイン室で働いていました。長年商品を生み出すことばかりに専念していたので、自分がデザインしたものが売れたのか、売れてなかったのかを自分の目で確かめられないことに違和感を感じ始めていて…。店頭に立って、お客さんの反応が見える仕事をしてみたいなと思っていたとき、友人がお店を始めようとしていて。それが「いちごスイーツ」のお店だったんです。
そのとき、友人に教えてもらったいちごが、すごく濃くておいしかったんです! そのときの感動をたくさんの人に伝えたいと思い、「いちご専門店」を作りました。友人がきっかけだった「いちご」ですが、私がドップリハマってしまって。今では様々ないちご農家さんのところへ出向いて、「おいしい」いちごを探し続けています。
――「MAISON DE FROUGE」のこだわりやコンセプトを教えてください。
渡部さん:少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、日本のいちごの流通を変えることが店のコンセプトです。おいしい完熟のいちごが評価され、食卓に届けられる仕組みを作りたかったんです。
これをこだわりと言うのかはわかりませんが、うちの店と百貨店のケーキ屋さんとの違いは「いちごの形」にあるのかなと思っています。百貨店さんの美しいケーキにのっているいちごはキレイな形のものばかりですが、「MAISON DE FROUGE」で扱ういちごは、時には形が変形したものや「アタリ」(出荷の際にいちご同士がぶつかってできたキズ)があるものもあります。
――変形したものや「アタリ」のついたいちごを使うのはなぜですか?
渡部さん:見た目に囚われないで、とにかくいちごの「おいしさ」を一番に伝えたいからです! キラッキラの美しいいちごじゃなくてもいいんです。このお店では、完熟の濃厚ないちごのおいしさを大切にしているので、畑で完熟させた状態のものを出荷してもらっています。
スイーツ店としてオープンしたのにも理由があります。いちごは季節や天候によって味が変わってしまうので、同じ農家さんのいちごでも時期によって味が落ちてしまうことがあります。そんなとき「スイーツ」という表現であれば、その時期ごとのいちごに合う食材を組み合わせることができるので、常においしく提供することができます。
――「MAISON DE FROUGE」さんは農家さんと信頼関係で成り立っているお店なんですね!渡部さんの「いちごスイーツ」は、味はもちろん、かわいらしい見た目も人気ですが、商品はどのように考えていますか?
渡部さん:うーん、私の食べたい欲求ですかね(笑)。このいちごはあのスイーツに合うな、とか、あの食材に合わせたらおいしそう! とか。そういう発想からスイーツが生まれています。
奇をてらったものは求めていないので、難しい名前をつけるようなこともしていないです。「プレミアムショートケーキ」とか「ミルフィーユ」とわかりやすいのが一番かなって。定番のスイーツをシンプルに、おいしく味わってもらえると嬉しいです!
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いちごを「おいしい状態」で届けたいという想いが詰まったスイーツの数々。全国各地のいちごを研究し続ける渡部さんのこだわりを感じます。
「しょっちゅう買うものではないけど、ふと『MAISON DE FROUGE』のショートケーキが食べたいなぁ! と思ってもらいたいんです。『絶対に外さない味があるお店』を目指しています。」と渡部さん。
誕生日や記念日、ちょっと頑張った日のご褒美に、いちごづくしスイーツで至福のひとときを過ごしてみませんか?
【店舗情報】
〒604-8135
京都市中京区東洞院通三条下ル三文字町201 1F
TEL 075-211-4115
定休日:月曜(月曜祝日の場合は翌日休み)
※記事公開時の情報となります。最新情報は店舗公式サイト/SNSでご確認ください。
<写真/山崎 純敬>
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教えてくれた人
いちご専門家/「MAISON DE FROUGE」オーナー
渡部美佳さん
山口県出身。大学卒業後、アパレルの企画デザイン室に勤務。その後、友人の紹介でいちごのおいしさに感動し、京都にいちご専門店「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」をオープン。日々おいしいいちごを求め、全国各地の農家さんを訪ねる「いちごの旅」を続けている。最近では、人気番組「セブンルール」(関西テレビ)や雑誌メディアへの出演など、「いちご専門家」としても活躍の幅を広げている。
山口県出身。大学卒業後、アパレルの企画デザイン室に勤務。その後、友人の紹介でいちごのおいしさに感動し、京都にいちご専門店「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」をオープン。日々おいしいいちごを求め、全国各地の農家さんを訪ねる「いちごの旅」を続けている。最近では、人気番組「セブンルール」(関西テレビ)や雑誌メディアへの出演など、「いちご専門家」としても活躍の幅を広げている。
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