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さちのか、たまひめ、やよいひめ…プロに聞く! いちごの品種の違いと特徴、見分け方

程よい酸味と甘さ、みずみずしさが人気の「いちご」。全国各地で品種改良が進み、年々新しい品種が誕生していることから、品種数は国内で約295種類(2020年2月現在)あるといわれています。

 

酸味の強いものや味の濃いもの、さっぱりとみずみずしいものなど品種によって形や味わいも少しずつ異なります。真っ白ないちごや、かわいらしい品種名のものが出てきたりと、いちごの世界は日々進化し続けているんです。

 

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今回は京都のいちご専門店「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」オーナーの渡部美佳さんご協力のもと、いちごの品種ごとの違いや、おいしいいちごの見分け方、食べ方を教えていただきました。いちご専門家としてメディアにも出演されている、まさにいちごのプロです!

 

 

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プロが伝授! おいしい「いちご」の見分け方と食べ方

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――この時期スーパーにずらりと並んでいるいちご。形や色など様々ですが、甘くておいしい「いちご」はどうやって見分けたら良いのでしょうか?

 

渡部さん:「甘くておいしいいちごを選ぶときは、3つのポイントをチェックしてください!」

 

①弾けそうな「ハリとツヤ」

まず見た目は、果実全体にハリとツヤがあるものがおすすめです。パンッと今にも弾けそうないちごは糖分が溜まっている証拠。糖分がいっぱいになって、少しキズがついているくらいのいちごも熟れていておいしいのですよ!

 

②緑色で反り返った「ヘタ」

ヘタははっきりと鮮やかな緑色で、反り返っているものが熟していると言われています。

 

③華やかで甘い香り

ふわっと鼻に抜ける華やかで甘い香りがおいしいいちごの特徴。

 

渡部さん:「何と言っても、いちごの良さは『香り』です。香ってみると、必ずピンとくるものに出会えるはずですよ。」

 

――いちごは上から食べる派と下から食べる派で分かれますが、渡部さんおすすめのおいしい食べ方はありますか?

 

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渡部さん:「私のおすすめは『横食べ』です。先端に向かって甘みが増しているので、横から食べることで、甘みを均等に感じることができます。小さいいちごの場合は、一口でパクッと食べるのがおすすめです!」

 

味や見た目、香りは様々! いちごの品種とその特徴

現在、いちごの品種は年々増え続け、いちごのおいしさを知ってもらうために、どんどん新しいブランドいちごが開発されています。味や香り、見た目もバラバラです。今回は、その中から渡部さんおすすめのいちごを5つ紹介してもらいました。

 

■高い糖度と華やかな香り! 希少価値の高い「さちのか」

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国の農業機関で開発され、全国的に栽培されている品種。表面が濃いめの赤色で、熟れると少し黒みがかった赤色に変わります。断面も赤い部分の割合が多いのが特徴。高い糖度とバランスの良い酸味で希少価値の高い品種。お花のような華やかな香りを持ち、ショートケーキとの相性も抜群です。

 

■程よい酸味で濃い味わいに! 「古都華(ことか)」

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奈良県で品種改良されたいちご。ぷっくりとハリがあり、断面は赤い部分の面積が多い。程よい酸味が甘さを引き立てることで、味が「濃く」感じられます。

 

■最新の品種! 甘い香りを楽しむ「たまひめ」

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奈良県が育てている最新の品種。断面は白っぽく、細長くシュッとした形をしています。酸味が少なめで甘い香りを強く感じるのが特徴。

 

■ビタミンCたっぷりのさっぱり味「おいCベリー」

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名前の通りビタミンCが豊富に含まれている品種。みずみずしく、酸味が強くさっぱりとした味わいが特徴。見た目はパンッとハリがあり、丸っこい形です。

 

■淡い赤色が特徴! 暖かい時期に育つ「やよいひめ」

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寒い時期に育つことが多いいちごですが、この品種は春など暖かくなってきた頃に味がのってくるため、「やよい(弥生)ひめ」と名付けられています。外側は淡い赤色で断面は白っぽいのが特徴。見た目に反して、甘い香りが強い品種です。

 

個性いろいろ! いちごの魅力を再発見してみては?

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果実も断面もそれぞれ異なるいちご。もちろん、香りもそれぞれ異なります。

 

「いちごって、実はバラ科の果物なんです。だから、お花のような香りがするものもあれば、パイナップルのような香り、洋ナシのような香りがするものも。いちごって想像以上に奥深くて面白いですよね」と渡部さん。

 

スーパーにいちごがたくさん並ぶ季節。渡部さんの見分け方を参考に、品種ごとに食べ比べしても楽しいかもしれませんね。「香りで選ぶ」という新しい視点で、知らなかったいちごの魅力を発見してみてはいかがでしょうか?

 

▶︎「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」の紹介はこちら

いちご好きにはたまらない! 話題のいちご専門店「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」

 

<写真/山崎 純敬>

  • 教えてくれた人

    渡部美佳

    いちご専門家/「MAISON DE FROUGE」オーナー

    渡部美佳さん

    山口県出身。大学卒業後、アパレルの企画デザイン室に勤務。その後、友人の紹介でいちごのおいしさに感動し、京都にいちご専門店「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」をオープン。日々おいしいいちごを求め、全国各地の農家さんを訪ねる「いちごの旅」を続けている。最近では、人気番組「セブンルール」(関西テレビ)や雑誌メディアへの出演など、「いちご専門家」としても活躍の幅を広げている。

    山口県出身。大学卒業後、アパレルの企画デザイン室に勤務。その後、友人の紹介でいちごのおいしさに感動し、京都にいちご専門店「MAISON DE FROUGE(メゾン ド フルージュ)」をオープン。日々おいしいいちごを求め、全国各地の農家さんを訪ねる「いちごの旅」を続けている。最近では、人気番組「セブンルール」(関西テレビ)や雑誌メディアへの出演など、「いちご専門家」としても活躍の幅を広げている。

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