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なめこ なめこ

1日700杯売れる伝説のなめこ汁を求めて、高尾山の城山茶屋へ

アマノフーズ 中村

アマノフーズの隠れたヒット商品、「なめこ汁」。ひと言で“なめこ汁”と言えど…実はアマノフーズには10種類以上ものなめこ汁があるということをご存知ですか?それぞれに味わいや具材などの工夫がなされている、こだわり抜かれた人気商品なのです。さて今回は、そんなアマノフーズのなめこ汁に隠された制作秘話を実際に開発した方々に伺ってきました!

 

 

アマノフーズの人気商品「なめこ汁」開発者をインタビュー!

というわけで、今回お話を伺ったのは「いつものおみそ汁 なめこ」の開発担当の柚木さんと、「味わうおみそ汁 なめこ」開発担当の三村さん。当時を振り返って、大変だったことや苦労したことなど、開発にまつわる思い出をお話いただきました。

 

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(こちらが人気商品「いつものおみそ汁 なめこ」「味わうおみそ汁 なめこ」。同じなめこ汁でもそれぞれで担当が違うので、味やこだわりも少しずつ違うんです)

 

アマノフーズ 柚木と三村

(写真左は「いつものおみそ汁 なめこ」開発担当の柚木さん、右は「味わうおみそ汁 なめこ」開発担当の三村さん。アマノフーズでは女性開発者がたくさん活躍しています)

 

 

毎日食べても飽きないお母さんの味!「いつものおみそ汁」

お母さんが作ったおみそ汁の味を目指した「いつものおみそ汁」シリーズは、毎日食べても飽きないクセのない味わいが特長。なめこのおみそ汁の制作背景ではどんな苦労があったのでしょうか?

 

アマノフーズ 柚木

柚木さん(以下、柚):「なめこのみそ汁自体は既存の商品にもあったので、まずそれを超えよう!という思いがありましたね。価格は据え置きで満足感をアップさせたいというコンセプトもあったので、製造工程を見直す必要もありました。お湯を入れてもちゃんと戻らなかったりして、何度もテストを繰り返しながら試行錯誤して…やっと完成したという感じです。実験室で作って成功したものの、工場の製造ラインで作ったらうまくいかなかった…ということもあって、開発スタッフや工場のスタッフみんなで命を削って作ったという感じがあります!」

 

そんな苦労の末、完成した「いつものおみそ汁 なめこ」。「いつも家にストックしておき、いつでも食べられるおみそ汁になれればいいなと思います」とのことでした。

 

 

手間ひまかけた高級感&特別感を楽しむ「味わうおみそ汁」

アマノフーズ 三村

三村さん(以下、三):「味わうおみそ汁シリーズは、先に『いつものおみそ汁』を価格帯で上回る、ひと手間加えた一品。なので、なめこのおみそ汁もさらに満足感があるようなものを目指しました。また、だしを利かせて高級感も出しています。昆布を入れたり、3種類の赤味噌を入れたり、見た目でもだし感&高級感を出すために工夫しています。『いつものおみそ汁』は薬味が青ネギに対して、こちらは三つ葉を入れているのも違いのひとつですね。

 

味も具材も一手間加えて、家ではなかなかできない味にしたいと思っていました。『味わうおみそ汁』は毎日飲むには特別感があるので、特別な日や手の込んだお料理を作った時などに飲んでもらえたらいいなと思います!」

アマノフーズ 柚木と三村

お2人に自分達が作った商品を食べていただきました。「『いつもの…』は朝ごはんやお昼ごはんにオススメ!ご飯とこれでだけでOKですよね。『味わう…』はどちらかと言うと夜。シーンに合わせて選んで楽しんでもらえたら」とのこと。

ひと口になめこ汁と言っても、随分と違うようですね。シーンによって味を変えるというのはいいかも!なかなか奥が深いです。

 

アマノフーズ 柚木と三村

そんな、なめこ汁のエキスパートともいえるお2人。

 

「いろいろ試行錯誤を重ねて作り上げたなめこ汁ですが、開発者としてはまだまだ高みを目指したいという気持ちはありますね」

 

現状に満足することなく「もっともっと美味しさを追求したい…!」という向上心と探求心は忘れない。これぞ開発者の鏡。みなさん、アマノフーズのなめこ汁を見たらこの2人を思い出してくださいね。

 

無事インタビューを終え、雑談していた時にちょっと気になるお話が登場。

 

三:「そういえば…東京の高尾山に“1日700杯売れる伝説のなめこ汁”があるって聞いたことがあるんですけど、知ってます?」

 

アマノフーズ 柚木と三村
柚:「700杯!?…何それ、すごい気になる」

 

アマノフーズ 柚木と三村

 

三:「そうなんですよ、700杯はちょっと気になりますよね」

柚:「なめこ汁の開発担当者として、食べてみないわけにはいかないでしょ〜」

三:「ですね。来週末にでも行ってみます?」

柚:「OK!行こう行こう!」

三:「わかりました。でも前日になってドタキャンとか絶対なしですからね〜(笑)」

 

開発者魂に火がついたのか、完全にやる気満々のお2人。登山者に爆売れな噂のなめこ汁をリサーチしに高尾山を登ることに。スゴい、スゴすぎる。美味しさを追求するためならどんな苦労も手間もいとわない。これがアマノ流なのです。

 

 

そして前日の夜。2人に同行予定の取材スタッフに1本の電話が…。

 

「すみません…あの、えっと、すごい申し訳ないんですけど2人とも仕事で都合が悪くなりまして…。いや別に土壇場になって面倒になったとかじゃなくて…はい、本当に都合が悪くて…とにかくすみません」

 

 

トラブル発生。肝心の2人がいない…

せっかく昨日オッシュ◯ンズに行って登山グッズとか揃えてきたのに、どうしよう。急なドタキャンにザワつく取材班。でも仕事となれば仕方がない。取材スタッフだけで行ってこよう…。

 

shun10_02_010

そして迎えた翌朝。幸い天気に恵まれた…が、肝心の2人は来ない。

 

未だかつてこんなに不安な取材があっただろうか、いや多分ない。そんな思いをよそに電車は高尾山口駅へ到着。天気がいいからか早朝なのに登山者が結構……ん?

 

アマノフーズ 中村

…あれ?

 

アマノフーズ 中村

そこにいたのは…

 

アマノフーズ 中村

天野実業の中村さん(山好き)だった

 

アマノ食堂のスタッフであり、天野実業の新規事業を担当する中村さん。その一方で、社内きっての山好きとしても知られる存在。一部では“アマノのメスナー”と呼ばれているとか、いないとか。実は前日に柚木さん&三村さんが来られなくなったことを知り、急遽ピンチヒッターとして駆けつけてくれました。

 

中村さん:「僕、今日普通に打ち合わせとか入ってたんですよね。でも上司から行ってこいって言われて…まぁ、山といったら僕が行くしかいないですもんね。来たからにはしっかり調査してきますよ」

(何かすっごく頼もしい…!!ありがとうございます!)

 

アマノフーズ 中村

早速登り始める中村さん。プライベートでも登山をたしなんでいるとあってサクサクと余裕で進む。

 

どれくらい余裕かっていうと、

 

アマノフーズ 中村
山頂でこんなポーズしてくれるぐらい超余裕。

 

登山口から歩くこと90分。高尾山頂に到着。ちなみに、この日は台風一過の快晴!あまりのいい天気に、最初は渋々登っていた中村さんのテンションも徐々に上がってきました。

 

アマノフーズ 中村

(ザッザッザッ…)

 

今回の目的である“1日700杯売れるなめこ汁”は、高尾山のとなりの城山の山頂にあります。なので、さらに歩く、歩く、歩く。

アマノフーズ 中村

世界一登山者が多い山として知られる高尾山ですが、奥高尾に来るとグンと人が減ります。

 

アマノフーズ 中村

高尾山頂から歩くこと約1時間。正直途中で何度も「あれ? なんで高尾山登ってるんだっけ?」と思いましたが、隣の中村さんを見るたびにふと我に返ることができました。

 

アマノフーズ 中村

ついに、噂のなめこ汁が食べられる山小屋「城山茶屋」に到着!

 

アマノフーズ 中村

「名物 なめこ汁」の文字を発見!

 

アマノフーズ 中村

これだーー!!

こちらが1日700杯売れることもあるという噂のなめこ汁。

 

取材スタッフ:「よかったですね!早起きして、しかも何時間もかけて山道歩いてきたかいがありましたね…!あぁ、あとはもうこのみそ汁の特長をメモすれば帰れ…」

 

アマノフーズ 中村

中:「…あれ?このなめこ汁、みそ味じゃない」

 

………。

 

 

【衝撃の事実】伝説のなめこ汁は“みそ汁”じゃなかった

アマノフーズ 中村

一瞬変な空気になりつつも、「まぁ、でも…汁物には変わりないし…アマノフーズにはお吸いものとかおみそ汁以外の商品だってあるし…うん」と自分自身に言い聞かせるかのように、なめこ汁を見つめる中村さん。

 

とにもかくにも、いただきます!

 

アマノフーズ 中村

中:「美味しい!なめこも大きくて、お豆腐もとてもおいしいですね。お豆腐は木綿のような見た目ですが、食べると絹ごしのような食感で不思議…!お豆腐となめこは合いますね」

 

アマノフーズ 中村

女将さんおすすめの七味を入れてみました。

 

「これも美味しい!醤油ベースの味なので、合いますね〜」

 

アマノフーズ 中村

中:「これは確かに売れるわけだ。開発担当に教えてあげなくちゃ!」

真剣にメモをとります。さて噂のなめこ汁を堪能して、店主の方にも少しお話を伺いました。

 

城山茶屋 尾嶋さん

この辺りの山小屋でもやっぱりなめこ汁といえば、みそ味が定番。お醤油味は城山茶屋だけなのだとか。先代の頃から40年間変わらずこの味を守っているのが、現店主の尾嶋さんです。

 

豆腐は裏高尾にある「峰尾豆腐店」のものを使用しているとのこと。ここのお豆腐は高尾山系の良質な地下水を使用し、木綿と絹ごしの区別がないのが特長です。おみそ汁で使用するお水も「峰尾豆腐店」から仕入れているそうです。

 

尾嶋さんと中村

「大変勉強になりました!開発担当に伝えさせていただきますね」と中村さん。ちゃっかりお店の前で2ショット写真も撮影させていただきました。

 

アマノフーズ 中村

さて、いいお話が聞けたところで今回のミッション完了!あとは下山するだけ。

 

アマノフーズ 中村

登山は意外と下山が辛かったりします。日も昇り、暑い…。

 

アマノフーズ 中村

(ザッザッザッ…)

 

 

山頂から下山し始めて1時間ほど。早朝から歩き始めて、食べたのは未だなめこ汁のみ。正直かなりお腹が空きました。やっぱ城山茶屋でおでんとか食べておけばよかった。

 

取:「あの〜中村さん。何かお腹空きません?どこかに山小屋ないですかね…」

中:「安心してください。そんなこともあろうかと思って準備してきてます」

取:「えっ(…何を?)」

 

中村さんがリュックから取り出したのはアマノフーズのフリーズドライおみそ汁。しかもなめこ汁3種!

 

 

軽くて手軽なフリーズドライは登山者に心強い存在

実は、お湯と器さえあれば簡単に野外で食べられるフリーズドライは登山愛好家にも大人気。軽量で持ち運びも便利なので、長い山道だって負担になることもありません。特にこれからの寒い季節、山中で温かいおみそ汁が食べられるのはとっても助かりますね。

 

アマノフーズ 中村

早速手慣れた手つきでお湯を沸かしてくれます。ガスボンベで沸かせばあっという間。

 

お湯を注いで約10秒、びっくりするくらいの早さでおみそ汁が完成!

 

せっかくなので、三村さんと柚木さんが開発した「味わうおみそ汁」と「いつものおみそ汁」を食べ比べてみました。

 

アマノフーズ 中村

中:「『いつものおみそ汁』はやっぱり安心しますね。『味わうおみそ汁』はだしが効いていておいしい。こうやって味を比べることってあまりないけれど、比べると全然違いますね!うん、おいしい!」

 

アマノフーズ 中村

自然の中で食べるごはんっていいですよね。ちなみに中村さんは山に登る際、いつもフリーズドライを持参しているそう。メニューもいろいろあるので、おにぎりにはおみそ汁、パンにはスープとチョイスできるのも嬉しいですね。

 

アマノフーズ 中村

途中で高尾山名物の「高尾山薬王院」でお参り。フリーズドライの輝かしい未来について願っているのか、はたまた、明日代休をもらえますようにと願っているのか…それは神のみぞ知るところ。

 

アマノフーズ 中村

登山開始から約6時間。無事、登山口に到着!噂のなめこ汁を飲むことができ、三村さん、柚木さんの開発したおみそ汁を堪能し…とにかくなめこ汁づくしな1日でした。

 

 

後日…なめこ汁情報を開発担当者にお届け!

アマノフーズ 柚木と三村

中村さんが体を張って調査した「伝説のなめこ汁情報」は開発者のお2人に届けられました。(その調査結果はその後、開発のヒントとしてしっかりと役立てられた…と思いたいです)

 

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企画協力/城山茶屋

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