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マアジ、関アジ、シマアジ…「アジ」の種類と見分け方! おすすめ料理も

お刺身やアジフライ、なめろうなど、私たちの食卓にとても身近な存在のアジ。実は、アジにはたくさんの種類があるのを知っていましたか?

 

年間を通して安定的に獲れるアジは1年中スーパーや魚屋に並びます。その中でも夏場のアジは、脂がのっておいしいんですよ。

 

今回は「アジの種類の違い」や「おいしいアジの見分け方」をご紹介! 普段はなかなかお家で魚料理をつくらないという方も、お手軽アジ料理も紹介するのでぜひ参考にしてみてください♪

 

スーパーや魚屋さんで選ぶときの参考に! おいしいアジの見分け方

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アジやサバなどの青魚は、背中の部分が青色・銀色がかっています。その中でもアジの特徴は身体の両側面、尾ビレの近くに、ゼイゴと呼ばれるギザギザとした鱗があること。

 

鮮度の良いアジの見分け方

 

鮮度の良いアジは身体の形で見分けることができます。3つのポイントをご紹介します。

 

1.腹部にハリがあり、身体に丸みがあるもの。脂がのっている証拠です。

2.目を横から見たときに丸みがあり、白眼が透明であること。白目は鮮度が落ちるにつれて、だんだんと濁っていきます。

3.エラの内側が赤いもの。白っぽくなっているものは時間が経っているので、魚市場などで触って確かめられる場合には、エラの内側を見て確かめてみてくださいね。

 

アジの刺身の見分け方

 

一尾まるごとではなく、スーパーではさばいてある状態のものが並んでいることも。おいしい「アジの刺身」の見分け方も参考にしてみてくださいね。

マアジの刺身 

1.血合いの部分がなるべく深紅に近い色のもの。

茶色やグレー色のものは、アジをさばいてから時間が経っているサインです。

 

2.刺身の下に敷かれているシートに血の混じった「ドリップ」が滲み込んでいないもの。

滲み込んでいるものは、鮮度が落ちているため避けましょう。

 

アジの種類は150種類! 代表的なアジの種類と違いを解説!

 

私たちの生活にとっても身近なアジですが、実はアジの種類は、およそ30属150種にも及び、見た目も味も特徴はさまざま。その中でも代表的なアジをご紹介します。

 

●マアジ

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スーパーなどで普段見かけるほとんどはマアジ。100g前後のものが多く、身体が少し金色がかっています。大分や佐賀の「関アジ」や、島根の「どんちっち」など、産地によってブランド化されているものも多いです。

 

●関アジ

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よく耳にする関アジは実はマアジの一種。マアジの中でも九州の豊予海峡で水揚げされたブランドで、他のマアジよりも大きく重さは250gほど。色は少し黒みがかっています。養殖ではなく天然ものが多く、脂がのっているのが特徴。ちょっと高級なアジを食べたい時にぴったりです。

 

●シマアジ

shun_2103_03_07_アジの中でも大きな種類。40~50cmほどにもなり、鯛に近い大きさです。身体の真ん中に金色がかった線が入っており、弾力のある身で歯ごたえ抜群。刺身として食べられることが多いです。

 

その他にもアジの中で最大の糸引きアジ、最小の豆アジなども様々な種類のアジが知られています。

 

それぞれの特徴を最大限に活かす! アジのおすすめ料理

 

アジの魅力はなんといっても料理のレパートリーの幅広さ。生でも、焼いても、煮ても、揚げてもおいしく食べることができるんです。

 

味は主張しすぎず、けれど調味料にも負けない風味を持つアジはどんな料理にも合いますよ。身離れが良く骨を取り除くのが簡単なので、料理初心者にもぴったりの魚です。ここでは、先ほど紹介したアジの種類ごとにおすすめの調理法を紹介していきます。

 

<マアジのおすすめの活用法>

 

脂ののりもよく、甘みと旨味があり、青物の風味も楽しめるマアジは、生でも焼いてもおいしくいただけます。特に新鮮なマアジは「水なます」「さんが焼き」など、なめろうをベースにさまざまなアレンジをして楽しむのがおすすめ。

 

▼レシピのベースとなっている「アジのなめろう」の作り方はこちらから

【サカナバッカ直伝レシピvol.1】「あじのなめろう」を作ろう!下処理から千葉グルメ「さんが焼き」レシピまで 

 

●マアジの水なます

水に味噌を溶かして氷を加え、その中になめろうを入れるだけ。なめろうの薬味と味噌が合わさって、とても爽やかで深みのある味わいに。夏にもぴったりの料理です。

 

●マアジのサンガ焼き

なめろうに大葉を添えて、フライパンで焼くだけでOK。両面を約2分ずつ弱火から中火で焼き上げます。食卓にあと1品欲しいときのお手軽料理としてもおすすめですよ。

 

<関アジのおすすめの活用法>

 

アジの中でもブランド魚として有名で脂ののった関アジは、ちょっと豪華に「アクアパッツァ」にしてみるのはいかがでしょう。白身のホクホクとした食感と出汁の効いたニンニク風味のスープがおいしいですよ。一尾まるごと使っても、骨離れがよくて食べやすいです。見た目も華やかで、来客時のおもてなしの料理としてもぴったりです。

 

●関アジのアクアパッツァ

アクアパッツァは内臓を処理したアジと、にんにくとトマトに少し焼き目をつけてから、水を加えて煮ます。しっかり塩味をつけるのが、おいしく作るポイントです。

 

<シマアジのおすすめの活用法>

 

アジの王様と呼ばれるシマアジは、その旨味を最大限楽しむため「刺身」でいただくのがおすすめ。身に弾力があり、プリッとした歯ごたえが絶品です。

 

●シマアジの刺身

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刺身は生姜を入れた醤油に付けて食べるのがおすすめ。アジ特有の青味と生姜の辛みがマッチしてよりおいしくいただけますよ。刺身は鮮度が大切ですから、切り分けてからできるだけ1~2時間以内に食べきるようにしてください。

 

***

 

アジの種類やおいしいアジの見分け方を知っておくだけで、お家での楽しみ方の幅が広がります。ぜひ、ご自宅でも試してみてくださいね!

 

(文/小松﨑拓郎 、写真/中村英史)

 

  • 教えてくれた人

    浅井和浩

    FISH&DISH 魚屋あさい

    浅井和浩さん

    小学生の頃、父親に連れられて地元沼津の浜で、シラス網漁や延縄漁をして、獲れたての生シラスや活〆のウツボを食べた原体験から、沼津港の鮮魚仲卸に転職し魚の商売のイロハを学ぶ。その後、東京にて水産商社に勤務後、2018年7月にFISH&DISHを設立。現在は、「魚と人」をつなぐ、店舗をもたない新しい形の魚屋夫婦ユニットで活動中。鮮魚ケータリング&解体ショー、市場ツアーや食育、コンサルティング業など、魚を通した新しい価値や出会いを創出する取り組みを行っている。

    小学生の頃、父親に連れられて地元沼津の浜で、シラス網漁や延縄漁をして、獲れたての生シラスや活〆のウツボを食べた原体験から、沼津港の鮮魚仲卸に転職し魚の商売のイロハを学ぶ。その後、東京にて水産商社に勤務後、2018年7月にFISH&DISHを設立。現在は、「魚と人」をつなぐ、店舗をもたない新しい形の魚屋夫婦ユニットで活動中。鮮魚ケータリング&解体ショー、市場ツアーや食育、コンサルティング業など、魚を通した新しい価値や出会いを創出する取り組みを行っている。

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