なす
季節の食材のHOWTO 2015.07.23
トルコのなす料理を突撃レポ! パトルジャン・ムサカが絶品すぎた…
なすの原産国はインド。日本へは8世紀頃に中国から渡来したといわれています。それと同様に世界各地へも古くからなすが広まり、今もさまざまな国や地域で食べられているのだとか。日本ではすっかりお馴染みの食材ですが、海外ではなすがどうやって食べられているか気になりませんか?
というわけで…
トルコのなす料理事情を教えてもらうべく、突撃レポートしてきました!
今回、料理を作る人と食べる人をつなぐマッチングサービス「KitchHike」と、トルコ人COOKのオズギュさん協力のもと、なすを使ったトルコの郷土料理を実際に作ってもらうことに。しかも自宅で…何だかドキドキします。
お邪魔したのは、トルコ出身のオズギュさんのご自宅。なすはトルコでは日本同様に1年中食べられる非常にポピュラーな食材でさまざまな調理方法があるのだとか。この日作ってくれるのは全3品で、どれも家庭で一般的に食べられている料理だそう。一体どんな料理が出てくるのでしょうか?
なすにヨーグルト? 1品目は「パトルジャン・エズメ」
まず、1品目に出してくれたのは「パトルジャン・エズメ」という料理。
スライスしたトマトの上に、茹でて柔らかくしたペースト状のなすにヨーグルトを和えたものが乗っています。その上に添えられているのはトルコ産のオリーブ。なすのヨーグルト和え? なすとヨーグルトってあり…? と頭がぐるぐるしてなかなか口をつけられない。でもせっかくだし、と思って恐る恐る食べてみるとありというか、むしろおいしい!
なすのまろやかさとヨーグルトの酸味が絶妙にマッチ。これはすごい発見かもしれません。
日本のアレに激似な「カルンヤルク」
続いて作ってくれたのは、「カルンヤルク」という料理。
日本でいう「ピーマンの肉詰め」のなすver.ですね。このカルンヤルクはトルコで非常にポピュラーな家庭料理のひとつなのだそう。かわいい響きの名前をしていますが、カルンヤルクとはトルコ語で“お腹を裂く”という意味なのだとか。確かに料理はそれを彷彿させるような見た目ですが、でもそれ以上にひき肉の香ばしいいい香り〜!
これ絶対においしいやつだ、間違いない。
作り方も、まるでピーマンの肉詰め。茹でて柔らかくしたボート状のなすの真ん中に切り込みを入れ、具材を詰めます。具材はひき肉・みじん切りにしたタマネギ・ピーマン・ニンニク、そしてオレガノやミントなどのハーブ、お好みで唐辛子を入れて炒めたもの。最後にチーズとハーブをトッピングすればできあがり。
そして率直に言ってしまうと、おいしい。何というか、食べ慣れた味というか懐かしい味というか。トルコならではの香辛料が結構効いているのでスパイスの効いたひき肉炒めのような感じ。今すぐ白いご飯をください。
超BIG! トルコのなすは、日本のなすの約5倍
オズギュさんいわく「トルコのなすは、日本のものに比べて5倍ほどの大きさ」なのだとか! 皮が硬いため、取り除いて柔らかいクリームイエローの中身だけを食べるのがトルコでは多い食べ方のよう。
日本でも、米なすなど大きめのなすを使用すれば本場のトルコ料理を再現しやすいかも。ちなみに、彼女に日本のなす料理について聞いてみると、「なすがお寿司に乗っていたのにはびっくりだったわ!」とのこと(某回転寿し屋さんとかにありますよね、なすの創作寿司)。
本日のメインディッシュ「パトルジャン・ムサカ」
3品目は、本日のメインディッシュ「パトルジャン・ムサカ」。
トマトペーストを使って鶏肉と、なすやピーマン、タマネギなどの野菜を炒め煮にした料理です。「ブルグルピラウ」という、麦を炊いたライス状のものに乗せていただきます。見た目は具だくさんなカレーのよう。オレガノの香りが食欲をそそります。
何これ、すごくおいしいいぃ…!!!!!!
なす以外も馴染みのある食材なので、すごく食べやすくって美味〜。さすが世界三大料理のひとつとも言われるトルコ料理。
最初にヨーグルトが出てきた時点では猜疑心MAXだったのですが、出てくる料理がどれも本当においしくて、すっかりトルコ料理の虜に。トルコでは他にもさまざまな「なす料理」があるそうですが、どれも日本人の味覚に合いやすいはず、とのこと。
食事の後は、トルコの伝統的なお茶で〆
(オズギュさん、ありがとうございました!)
さて、いかがでしたか? なすは国や地域によって色んな食べ方があるんですね。今回紹介した3品は日本で手に入りやすい食材を使っているので、気になる方はぜひご自宅でトルコ風なす料理にトライしてみてください。
企画協力/KitchHike
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