ズッキーニ
季節の食材のHOWTO 2016.07.22
実は「かぼちゃ」の仲間!ズッキーニとはどんな野菜?
ここ最近、スーパーだけでなく、カフェやイタリア料理店などで見かける機会がグンと増えた「ズッキーニ」。国内では80年代から栽培され始めたと言われ、近年は夏野菜のひとつとして知られるようになってきています。世代によっては“ここ数年で出回り始めた野菜”というイメージが強いのではないでしょうか。
見た目はきゅうりに似ているけどかぼちゃの仲間!
そんなズッキーニ、形状や見た目、断面の色が「きゅうり」に似ていることから、きゅうりの仲間だと思っている方も多いのではないでしょうか。でも、実は「かぼちゃ」の仲間なんです!ちょっと意外ですよね。
ウリ科キュウリ属のきゅうりに対して、ズッキーニはウリ科カボチャ属。なんとペポカボチャ(小型カボチャの総称)の一種なんです。ペポカボチャにはズッキーニ以外にも、金糸瓜(別名:そうめんかぼちゃ)や、大きなピーマンのような形をしたどんぐりカボチャが含まれます。
(写真左:金糸瓜、右:どんぐりかぼちゃ)
ズッキーニとかぼちゃは収穫のタイミングが違う!
同じウリ科カボチャ属であるかぼちゃとズッキーニ。両者に共通するのは、油をよく吸収するという点。ゆえに、どちらも生で食べるより火を通す料理に向いていると言われます。
逆に違う点は、収穫のタイミング。一般的に知られるかぼちゃは実が完全に熟れてから収穫するのに対して、ズッキーニは開花後5〜7日の未熟果の状態で収穫します。このタイミングで収穫しないとズッキーニはどんどん大きく成長し、1mを越すものもあるのだとか。また、ズッキーニはかぼちゃほど甘くないのも特長。お菓子とはあまり馴染みがないズッキーニに比べ、かぼちゃはその甘みを活かして料理だけでなくケーキやプリンなど、スイーツの食材として用いられています。
食べ方いろいろ!ズッキーニの品種
日本で流通している一般的なズッキーニは、重さが約150〜200gで長さは約20cm、きゅうりよりもひと回りほど大きいサイズですよね。よく見かけるのは緑色で長細い形状のものですが、実は他にもさまざまな色や形があるのです。
(丸ズッキーニ)
(花ズッキーニ)
黄色のものや縞模様のもの、コロンとした形状の丸ズッキーニ(写真上)から、花が咲いているわずかな期間に収穫される花ズッキーニ(写真下)まで、さまざまな種類があり、国や地域によって食べ方も異なります。ちなみに花ズッキーニは花ごと食べることが可能(!)。フリッターやグリルなど加熱して食すことが多いようです。
栄養価もバッチリ!ズッキーニのおいしい調理方法
かぼちゃの仲間であるズッキーニですが、その栄養価を見てみるとカボチャ属のなかでは糖質やデンプンが少なく、カロリーも低いのが特長です。
ズッキーニは油との相性がよく、特にオリーブオイルで炒めるとβ-カロテンの吸収率がアップする*1と言われています。炒め物や揚げ物にするとフワッと柔らかい食感になるほか、ズッキーニのレシピとして定番のラタトゥイユやカレーなど、煮込み料理に入れるとトロトロの食感を味わうことができます。そのときの用途や気分に合わせてズッキーニをご堪能あれ!
ちなみにズッキーニを買うときは、色鮮やかでハリがあるもの&太さが均一なものを選ぶといいですよ。
7〜9月に旬を迎えるズッキーニはまさに今が食べごろ!形や色の違いを楽しみながら、さまざまな料理の食材としてぜひご活用ください。
参考:
・『花図鑑 野菜+果物』草土出版(*1)
・野菜情報サイト「野菜ナビ」
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