とうもろこし
季節の食材のHOWTO 2016.08.16
とうもろこしの茹で方&茹で時間! 塩で味付けするタイミングは?
シャキッとした食感と甘さがたまらない「とうもろこし」。素材の良さを存分に味わいたいけど、一番おいしく食べるにはどう茹でるのがいいの? 塩加減はどのくらいがベスト? そんな疑問をお持ちの方も多いはず。
今回は、とうもろこしの「おいしい茹で方」と「塩加減」がテーマ。ちょっとした茹で方や保存方法を変えるだけで、見た目や味が劇的に変わるんです。知っていると知らないとでは全然違う! お好みに合わせて選べる3種類の方法を解説を交えてご紹介します。
皮とひげは残して茹でるのがおすすめ!
一般的に、とうもろこしを茹でる時は「皮とヒゲを取った状態で茹でる」人が多いですよね。今回も簡単に実践できるよう、皮もヒゲもあらかじめ取ったもので調理していきますが……
ここで豆知識をひとつ! 実は、一番内側の薄皮を残したまま茹でるのがもっともおいしく仕上げるコツ。皮は“ラップ”の役割を果たすので、水分を逃さず、粒がシワシワになるのを防いでくれるんです。また、色素が入っているヒゲを残すことで茹であがりの色も鮮やかに。
「茹であがったアツアツの状態で皮やヒゲを取り除くくらい、全然手間じゃない!」という方はぜひ試してみてください。
おすすめの茹で方と茹で時間
さて、とうもろこしの茹で方は、大きく分けてこの3パターン。
・茹で方①:水から茹でる
・茹で方②:沸騰してから茹でる
・茹で方③:電子レンジで加熱する
どれを選ぶかで、食感や加熱後の色の違いが生まれます。すべて試してみて、好みの茹で方を選ぶといいですね! それでは、それぞれのコツを解説していきましょう。
1.水から茹でる方法
【茹で方1】水から茹でる
“ふっくらジューシー”なとうもろこしの食感を味わいたい方におすすめなのが、水から茹でる方法。3つの方法のうち一番水に浸かっている時間が長いため、水分を多く含んだみずみずしい茹であがりに!
作り方
まず、深めのフライパンor鍋に水をたっぷりと入れ、とうもろこしを沈めてから強火にかけます。とうもろこしを菜箸などで転がしながら茹でると、熱がまんべんなく通りムラなく茹で上がります。
転がしながら茹でるのが面倒な時は、とうもろこしが浮いてしまわないように落し蓋をするか、お皿を裏返しにして乗せておきましょう。茹で時間は、沸騰してから3~4分ほどが目安です。
粒の一つ一つがプックリと膨れ上がってきたら、茹で上がりの合図。ジューシーで甘さたっぷりなとうもろこしのできあがり!
2.沸騰してから茹でる方法
【茹で方2】沸騰してから茹でる
とうもろこし本来の“シャキシャキ感”を楽しみたいなら、沸騰したお湯で茹でる方法を試してみましょう。
作り方
先ほど同様、深めのフライパンor鍋にたっぷりと水を入れたら強火にかけ、沸騰させます。グツグツと煮立ったら、とうもろこしを鍋に投入。
とうもろこしを転がして茹でるか、とうもろこしが浮かないよう落し蓋をして3~4分ほど茹でます。こちらも粒が膨れ上がってきたら取り出してOK。
見た目は水から茹でた場合と変わりませんが、食感はこちらのほうが“シャキッ”としていて歯ごたえがあります。粒の弾力や食感を楽しみたい時は、この方法がおすすめ!
3.電子レンジで加熱する方法
【茹で方3】電子レンジで加熱する
最後に紹介するのは、もっとも手軽な電子レンジで加熱する方法。味や色の鮮やかさはこれまでの2つの方法に比べるとやや劣りますが、その分手間はかかりません。「とにかく素早く&簡単に!」という場合はこの方法でも十分おいしく食べられます。
作り方
まず、とうもろこし全体に軽く水をかけます。
ラップでとうもろこしをピッチリと包んだら、電子レンジに入れて温めます。この時、ラップととうもろこしの間に隙間ができないよう要注意。加熱時間は600Wで3分間が目安です。
加熱後は高温になっているので、レンジから取り出すときは十分気を付けましょう。(とうもろこしを皮ごと電子レンジで加熱する場合は、皮がラップ代わりになってくれるので、ラップは不要です)
味付けのタイミングと保存方法
さて、最後は茹でてからのポイントです。塩で味付けするタイミングや、茹で上がったとうもろこしをおいしく保存する方法をご紹介します。
【味付けのコツ】茹であがってから味付けをするのがおすすめ!
あらかじめ塩を入れたお湯(もしくは水)でとうもろこしを茹でる人もいますが、浸透圧によってとうもろこしから水分が抜けてしまうことも。
また、塩を吸収することで「茹でたらシワシワに…」なんてことも時々あるので、“お湯から引き上げた後”に塩で味付けをするのがおすすめです。
身を縮めることがなく、保存も出来ますよ。はっきりとした塩味が、とうもろこしの甘さをより一層引き出してくれます。全体に一つまみふりかければOK!
【保存のコツ】茹でた後に「塩水」にさらす
すぐに食べずに保存しておきたい場合は、茹であがったとうもろこしを塩水に10秒ほどさらしておくと、水分が蒸発するのを防いでくれるため粒がシワシワになりません(茹で終えたお湯に塩を混ぜてさらしてもOK)。
濃度は、水1.5ℓに対して塩大さじ2杯が目安。とうもろこしの味を引き立たせるぐらいの、ちょうどいい塩加減になりますよ。
塩水から引き上げたら、とうもろこしが温かいうちにラップでしっかり包みましょう。水分を逃がさないようにするのが、おいしさを長持ちさせるコツ。
旬の初夏が一番おいしいとうろこし。どうせなら“一番おいしい状態”で味わいたいですよね。茹で方や味付けをちょっと工夫するだけで、とうもろこしは劇的においしくなります。ぜひ実践してみてください!
【「とうもろこし」を使ったレシピはこちら】
芯まで活用! 「とうもろこしの丸ごと冷製スープ」レシピ
https://www.amanofoods.jp/menu/recipe/10135/
“焼きとうもろこし”の概念を覆す! カフェハバナ名物「グリルドコーン」とは?
https://www.amanofoods.jp/season/6441/
こんな組み合わせがあったんだ!「とうもろこしご飯のおむすび」
https://www.amanofoods.jp/menu/recipe/497/
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教えてくれた人
訪問調理師/子ども料理研究家
ごはんさん
累計1,500件以上のお宅を訪問し、各家庭の味に寄り添った簡単で身体に優しい料理を提案している。著書『数カ月先まで予約でいっぱい! 訪問調理師ごはんさんのどんどんおかわりする子ども大好きレシピ78』『訪問調理師ごはんさんの野菜大好きレシピ』等。
累計1,500件以上のお宅を訪問し、各家庭の味に寄り添った簡単で身体に優しい料理を提案している。著書『数カ月先まで予約でいっぱい! 訪問調理師ごはんさんのどんどんおかわりする子ども大好きレシピ78』『訪問調理師ごはんさんの野菜大好きレシピ』等。
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