たまご
季節の食材のHOWTO 2017.04.02
【卵の茹で方】ベストな茹で時間は何分? 食べ比べて検証してみた!
スーパーで必ず見かける卵。1年中いつでも食べられるため、「旬の季節なんて関係ないのでは?」と思いきや、実は春が卵の“旬”なんです!昔は1年に一度しかニワトリの産卵期がなかったため、春から初夏にかけて卵を産み、じっくりと時間をかけて成熟していくことから“春の卵が最も栄養価が高い”と言われてきたのだそう。
そんな卵の一番シンプルな食べ方といえば、「ゆで卵」。しっかり固めか、それともトロトロの半熟か…。ゆで卵とひと言でいっても、どれだけ茹で
るかによって食感も見た目も全然違います。
野菜やお肉と違って、くしに刺して茹で具合をチェックできない卵は、適当に茹でると失敗しがち。そろそろかな~と思って鍋から取り出し殻をむくと、「まだ全然茹で上がってない!」「茹ですぎてパサパサになっちゃった」なんてことも。
そこで今回は、ゆで卵の一番ベストな茹で時間を徹底検証! 誰もがおいしいと認めるゆで卵は、何分間茹でたものなのでしょうか?茹で時間の異なる卵を食べ比べて、ベストタイムを決定したいと思います。
***
8種類のゆで卵を用意します
まずは、茹で時間の異なる8種類のゆで卵をつくります。
沸騰したお湯に8個の卵を一気に投入!
※ちなみに、水から茹でる方法、沸騰してから茹でる方法がありますが、沸騰したお湯から茹でるほうが実は黄身の片寄りが少なく茹でられるのでおすすめです。
6分〜13分まで1分刻みで1つずつゆで卵を取り出していきます。
そしてできあがった6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分の8種類のゆで卵!
検証結果を発表! ベストタイムは7分半?
今回は、食の好みが違う4人に食べ比べてもらって検証しました。早速ですが茹で時間ごとの感想はこちら!
●6分…黄身は程よくまろやかで半熟派さん向けにおすすめ
●7分… 1番人気! 見た目もきれいで程よい半熟加減!
●8分…卵サンドにちょうど良い! 甘み、見た目、固さは平均レベル
●9分…黄身の持ったり感が出てきて弾力もアップ
●10分…白身の食べ応えが増して、黄身はややパサパサ
●11分…しっかりめのゆで卵に! 黄身と白身の固さはほぼ同等に。
●12分…黄身はパサパサに。固いゆで卵に。
●13分…白身も黄身もしっかり固い!
それぞれの感想を聞いてみた!
よく晴れた気持ちのいい週末の午後。「ゆで卵を食べてほしい」という取材スタッフのなかば強引かつ謎なオファーを受けて集まってくださった慈愛深い4名様がこちらです。「誰も来てくれないかもしれない…」と思いきや、皆さんちゃんと時間通りに来てくれました!優しさが染みる~。4人の感想を詳しくみてみましょう。
1人目:タカさん
パリで絵の修行をしてきた経験があるという、フリーランスのイラストレーターのタカさん。卵料理が大好きで味にはうるさいとのこと。鋭い視点の意見が伺えそうですね。
2人目:クリハラさん
長野県に住んでいるフォトライターのクリハラさん。料理好きなクリハラさんは「基本的にゆで卵は半熟が好みです!」とのこと。料理男子が選ぶベストオブゆで卵とは?
3人目:ユウカさん
デザインを勉強中の会社員、ユウカさん。ご自身でお弁当を作るなど普段から料理をよくされるそう。女性目線の厳しい意見、期待しています!
4人目:彩希さん
最後は女子大生の彩希さん。「私、味覚オンチなんですけど大丈夫でしょうか…」と弱気なコメント。味覚オンチという彼女が今回のカギを握るかも…!?
茹で時間の違う8種類の卵、一番おいしいのは?
茹で時間の異なる8種類のゆで卵を食べ比べていただきます。
(いただきまーすっ!)
【6分】
まずは6分茹でたゆで卵をいただきます。
「6分でも意外としっかりとした食感ですね。もうちょっとトロッとしているかと思いましたが、ちょうどいいかも」
8種類あるのでどんどんいきましょう!
【7分】
続いて7分茹でた卵。
「7分のほうが黄身の色がしっかりしていて、見た目がキレイ!ちょっと半熟っぽさも残っていて6分のものより好みです」
【8分】
8分茹でた卵は、黄身が少し薄い色に茹で上がりました。
「黄身の味が変わった気がします!なぜだろう…」
「8分のものは、甘みも見た目も固さもすべてにおいて平均。いつも食べ慣れているゆで卵はコレ!って感じです」
「玉子サンドに使えるくらいのちょうどいい固さかな〜と思います」
【9分】
9分茹でたバージョンだといかがでしょうか。今まで違いがわかりづらかった白身の部分も、茹で時間が長くなるごとにだんだん弾力が出てきたとの声も。
「これくらいになると、黄身の固さが明らかにしっかりしてる。もったり感があってあんこみたい」
【10分】
いよいよゆで卵食べ比べも折り返し。実食5種めとなる10分茹でた卵の評判はいかに!
「10分過ぎると、黄身と白身の食感のバランスが悪くなってきたなぁ…。白身は固くて、黄身も若干パサパサしてる気がする」
「白身に“角”が出てくる感じがしますね」
茹で時間10分くらいから徐々に好みが分かれそうな予感です。
【11分】
続いて、11分茹でた卵を実食。
「黄身がぎゅっと凝縮された感じがする!」
「11分だと黄身と白身が同じくらい固くて、分離しやすくなっている気がします」
「白身はかまぼこみたいな食感だな」
しっかりめのゆで卵が好きな人は、この11分くらいがちょうどいいのかもしれません。
【12分】
さて実食タイムもラストスパート!12分茹でた卵をいただきます。
「……固い!」
「黄身がパサパサしてきたなぁ。なんか口の中の水分が持っていかれる…喉が乾くというか」
「わかる」
「若干温泉卵っぽい感じの匂いがしますね」
茹で時間が長くなると、そういう香りがしてくるのでしょうか。
【13分】
いよいよ最後!13分茹でた卵はどうでしょう?
「白身も黄身もどっちも固すぎるな〜」
「他の卵に比べると正直あまりおいしくない。後味が良くないっていうのかな…ちょっと微妙」
これで、ゆで時間が異なるゆで卵の食べ比べはすべて終了。食べ比べながら書いてもらった審査記録を見つつ、皆さんにどれが好みだったかズバリ聞いてみます!
茹で時間の違う8種類の卵。この中から、一番おいしいと思ったゆで卵を皆さんに選んでもらいました。
\せーの…これ!/
\それぞれのベストタイム/
・タカさん:8分
・クリハラさん:7分
・ユウカさん:7分
・彩希さん:7分
という結果に。実食タイムの前半に食べたゆで卵が全体的に人気でした!
「8分がちょうどいい。7分だとまだ白身が固まりきってなくてやや水っぽい印象。食べ比べて気づいたんですが、僕、黄身よりも白身のほうが好きかもしれないです」
「僕は半熟のゆで卵が好きなので、固茹でのものはちょっと違和感がありました。7分茹でたものが白身と黄身の茹でのバランスがちょうどよかったです!」
「私のなかでベストだったのは7分。でも10分茹でたしっかりめなゆで卵も実は意外とよかったです。10分ほど茹でると白身の食べ応えがあって、これはこれでおいしいなと気付きました。そのときの気分や料理によって、7分と10分のどちらも楽しみたいなって思います!」
「7分のゆで卵がベストでした!半熟っぽい食感が好きな人は6〜7分ほどがおすすめです」
***
〜まとめ〜
7分25秒がベストタイム!
※アマノ食堂調べ
4人が選んだベストタイムを平均すると、7分25秒。柔らかすぎず固すぎずちょうどいい7〜8分の間に人気が集中しました。全員の意見が近かったということは、ここが好みを問わずに「おいしい」と感じるラインなのでしょう。
「失敗しないゆで卵の茹で時間は7分半」と覚えておくべし!
また、茹で時間によって“味や食感”に変化が出るのも今回の検証で改めて認識。ユウカさんから出た意見のように、意外と10分茹でたものも食べ応えという点で「おいしい!」と感じることが判明しました。ただ、13分茹でるとパサパサ感が強くなってしまい、おいしさが損なわれてしまうよう。茹で過ぎには注意しましょうね~!
ゆで卵を使った料理はバリエーションがとっても豊富。いただく料理やシーンに合わせて、その味と食感を楽しんでみましょう!ゆで卵を作る際に、ぜひ参考にしてみてくださいね。
こんなゆで卵レシピもおすすめ♪
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