対談 2019.04.25
九里亜蓮 選手×床田寛樹 選手|リーグ4連覇&悲願の日本一を目指す!「広島東洋カープ」2019年のキーマン投手は俺たちだ!
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- 九里亜蓮 選手
- 1991年鳥取県米子市生まれ。投手。右投右打。背番号12。身長187cm/体重97kg。2014年、亜細亜大学から広島東洋カープに入団し、2018年は中継ぎを経てシーズン途中から先発ローテーションで登板を続けリーグ優勝へ貢献。5年目を迎える今季は、開幕先発ローテーションの一人としてスタート。ローテ定着を目指し、先発投手陣の底上げが期待される。
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- 床田寛樹 選手
- 1995年兵庫県尼崎市生まれ。投手。左投左打。背番号28。身長181cm/体重85kg。
2017年、中部学院大学から広島東洋カープに入団。3年目の今季は、左肘の手術を乗り越えて1軍スタートを奪取。今シーズン最も活躍を期待される左腕として、新人賞も視野に完全復活を目指す。
- 広島東洋カープ公式サイト
今回アマノ食堂に訪れてくれたのは、広島のプロ野球チーム「広島東洋カープ」から、九里亜蓮(くり あれん)選手と床田寛樹(とこだ ひろき)選手です。
2016年から3年連続、すっかりおなじみとなった「カープ対談inアマノ食堂」。2016年といえば……そう! 僕らのカープが25年ぶりにリーグ優勝を果たした年です!
以降、3年連続リーグ優勝という快挙を成し遂げているカープと、毎年行われている本対談。これまでにさまざまな選手にご登場いただきました!
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手前味噌ながら(みそ汁だけに)、カープとアマノ食堂との不思議なご縁を感じずにはいられません。
そんなわけで、今年もアマノ食堂一同、カープを応援すべく、いざ広島へ!
今シーズン、開幕ローテーション入りを掴んだ先発投手の九里亜蓮 選手と床田寛樹 選手に、今季の意気込みとプライベートについて語ってもらいました。
(※取材日:2019年4月10日)
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— いよいよシーズン開幕しましたね! 投手という同じポジションのお2人ですが、お互いにどんな印象を持たれていますか?
床田は自分と共通点が多いから、親近感があります。学生時代とか、色々と苦労してきたんだなって共感する部分もあるし。あと単純に話していて面白い。
亜蓮さんは年齢も近くて、いつも面倒を見てもらっています。新人時代も、「この道具はここに持っていく」とか「これはこうする」とか、色々と教えてくれました。今年はファンイベントで一緒になることも多かったですよね。
そうだね。床田と一緒のイベントって僕としてはすごくありがたいんです。何か話すシーンが来たら基本的に床田に振ればいいから(笑)。
それ、本当にやめてほしいっす! この間、僕が誕生日の日がたまたまイベントだったんですけど、亜蓮さんが「床田、今日誕生日なので良いことを言ってくれると思います」っていきなり振ってきて…。
「それでは床田さん、お願いします!」ってね(笑)。
急に振られても話すことないですよ。普通に「ありがとうございました」としか言えなかったし…。
これからもいっぱい振るから頑張って!
困ります! 僕、人見知りなので。
嘘つけ!
ホンマです。
まぁでも、床田って普段はこんな感じですけど、すごいピッチャーですよ。
嬉しいです。
考えていないようで実は冷静
(九里亜蓮 選手)
コントロールも良いし、何も考えていないように見えて、マウンドでは冷静に投げているようにも見える。面白いですよね。それが彼の良いところだと思います。
亜蓮さんはずっと一軍で活躍されていてすごいです。僕は亜蓮さんみたいに身体が強くないのでケガもあったりして…。亜蓮さんはケガしないじゃないですか?
うん、たしかにケガはしないかな。
—お互いにリスペクトされていて、関係の良さが伝わってきます。プライベートでも仲は良いですか?
2人でごはん行ったりするよな?
「勝てばごはん」が2人の約束
(床田寛樹 選手)
僕が先発の試合に勝つ度、亜蓮さんがごはんに連れて行ってくれる約束なんです。この前1回勝ったので行きましたよね。また連れて行ってもらいたいです。
2人のときはいつも焼肉やステーキをパッと食べて帰るのが多いよね。
はい。食べるだけ食べて帰る!
でも俺ってあんまり先輩ヅラして偉そうにしないからラクでしょ?
そうですっけ?
えっ、嘘つき(笑)。
嘘です。実際にあまり気を遣ってないです。
そう思われていたほうが嬉しいわ。ありがとう“トッ床田ハム太郎”くん。
やめなさい(笑)。
新聞に載ってたよ。トッ床田ハム太郎って。
※とっ床田ハム太郎…床田選手がかつて飼っていたハムスターの名前が「ハム太郎」だったことから、「とっとこハム太郎」の公式サイトが反応。ツイッターにて「とっ床田ハム太郎グッズをマツダ スタジアム限定販売してほしいのだ!」と発言したことが話題に。
—息ぴったりなお2人ですが、今シーズンは揃って開幕ローテンションに入られましたね。前年までと気持ちや行動などの変化はありますか?
去年の悔しさをバネに迎えた今シーズン
(九里亜蓮 選手)
僕は特に変わりません。去年、僕は中継ぎから入って悔しい気持ちからスタートしたんですけど、今年は開幕ローテーションに入ることができました。でも、気持ち的な変化はないですね。ただ「しっかりやりたい」、それだけです。
ケガからの復帰、そして夢の舞台へ
(床田寛樹 選手)
僕は去年ずっとケガをしていたので、今年は「絶対に開幕ローテに入る!」と覚悟を持ってやってきました。2018年の終わりに2軍で復帰してからは強い気持ちでここまで来ました。ルーキーのときは、「開幕ローテに入れたらいいな」くらいにしか思ってなかったんですけど、今年は「絶対に入る」と決めていました。
かっこいいじゃん。
今年アカンかったらやばいなと思ってます…。
床田なら大丈夫。
—今年は丸選手の移籍や新井さんとエルドレッド選手の退団、長野選手の加入など色々と変化があったと思うのですが、チーム内の雰囲気はいかがですか?
雰囲気、いいと思いますよ。
すごく変わった感じとかはないですよね。
新しく加入された長野さん、すごく良い人なんです。
すごく優しい方ですよね。練習中とかも「ナイスピッチ!」って声をかけてくださったり。
僕が何か質問したらどんなことでも答えてくれます。やっぱりプロとして長年やられてきた方だなって尊敬しています。違うチームから今年入ってきたというイメージはありませんね。
長野さん、ずっと居たような感じがしますね。
— では、対談もそろそろ終盤ということで、スポーツインタビューではあまり聞かれないであろうことをひとつ! 今シーズンの意気込みや目標を、漢字一文字で表してください!
「勝」!
はやっ!
勝ちにはこだわってやりたいです。まぁ、今はできていないんですけど。ここ最近の2試合は両方負けているから。
まだ始まったばかりですからね! …っていうか、亜蓮さんから答えるのってセコくないですか? 僕も「勝」がよかった(笑)。
言ったもの勝ちでしょう。
えぇー。漢字一文字か…、なんやろう。
封印の「封」は?
何を封印するんですか?
ライバルをだよ。
おぉ、かっこいい! でも漢字がわからない……(小声)。
いや、完封の「封」と一緒やろ。だから全部掛けれるじゃん。完封したいし、相手を封じたいっていう。
なるほど! じゃあ、それで。封じるの「封」で!
両方俺が考えとるやないか(笑)。
—楽しいお話をありがとうございました!最後にカープファンのみなさんにメッセージをお願いします。
じゃあ、とっ床田ハム太郎は最後にとっておいて…。
ちょっと!! またですか。
僕はなんとか1試合でも多く、チームの勝ちに貢献できるようなピッチングができるように頑張りたいです。みなさん、今までどおり熱い声援をよろしくお願いします! ……はい、では床田くんどうぞ!
あっ、…亜蓮さんと全く一緒です!
ダメです(笑)。
僕も、少しでもチームに貢献できるように頑張りたいと思います。
以上、トッ床田ハム太郎でした!
もうやめてください(笑)!
― ありがとうございました! それではここで、アマノフーズのおみそ汁でほっとひと息♪ 今回は人気シリーズ「まごころの一杯」の中から選んでいただきました。
白みそとか赤だしもあるんだ。じゃあ、僕は「白みそ汁のとうふ」で。
僕は「長ねぎ」がいいです。
でも「しじみ」も旨そう。あ、普通のみそ汁と赤だしを混ぜるのもいいんじゃない?“ 合わせみそ”。
合わせみそって、使い方間違ってるでしょ(笑)! 僕は「長ねぎ」がいいです。
じゃあさ床田、全種類を混ぜて飲んだらいいじゃん!
いや、僕はもうずっと「長ねぎ」って言ってるんですけど(笑)。
***
「豆腐がふわふわで白みそが上品な感じ。お吸い物みたいですね。みそ汁は毎日飲んでいて、大好きです」(by.九里亜蓮選手)
「長ねぎの食感がしっかりしていてフリーズドライとは思えませんね〜。僕もみそ汁は毎日作って飲んでいます」(by.床田寛樹選手)
―ご試食いただいている最中に、お2人の意外な素顔と共通点が発覚しました。
俺、猫舌なんだよね…。
僕もです。みそ汁は好きなんですけど、熱いのは苦手。
ラーメンとか食べに行っても、食べるのすごく遅いよ。
ラーメンって、熱すぎてむせて「ブハッ!」ってなりません?
それはならないわ。俺、麺がすすれないから。
すすれない?
小さい頃、アメリカに住んでいたから日本の「すする」文化がなくて。憧れてマネしてみるんだけど「ちゅるちゅるちゅる」ってなる。わかる?
「ゾゾゾ!」ってすすれないんですね。
そうそう。だから結局もう1回箸ですくうんだよ。そのときに湯気が口に入って「ブワッッ!」って…。それがいつもしんどいの。
……それ、僕が今言ったのと一緒です。(笑)
(END)
まるで漫才コンビのように息ぴったりのお2人の対談は、ボケとツッコミが入れ替わりながらあっという間に終了時間に。笑いに満ちた対談となりました。
本日は素敵なトークをありがとうございました。
今シーズンはまだまだ始まったばかり。お2人と、カープを全力で応援しています!
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撮影/北恵けんじ(花田写真事務所) 取材・執筆/大西マリコ
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