対談 2019.10.07
風森美絵さん×YURIEさん|【第2回】プロキャンパーが教える! 簡単おいしい「キャンプ飯」のつくり方
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- 風森美絵
- 千葉県出身。外で食べるごはんと焚き火を愛する画家、アートディレクター。15年程前からソロキャンプを始め、元調理師ならではの本格的かつ手軽でおいしいアウトドアごはんをブログに掲載していたところ話題に。画家の仕事をしながら、「外ごはんスタイリスト」として著書やプロダクトプロデュース、 TVや雑誌など様々な媒体で活動中。
- 風森美絵 HP
- 風森美絵Instagram
- 外ごはんInstagram
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- YURIE
- 1988年、群馬県生まれ。インスタグラマー、ディレクター。会社員時代にキャンプに魅了され、愛車のバン「サンシー号」と共に毎週末のように各地でキャンプを行う。Instagramに投稿していたキャンプ写真が「マネしやすいのにおしゃれすぎる!」と話題になり、フォロワー6.9万人超え(※2019年9月現在)の人気インスタグラマーに。現在は、テレビ、雑誌、WEBメディアを中心にキャンプの魅力を伝えている。
- YURIE Instagram
- YURIE HP
アマノ食堂に訪れる、お客さんの“おいしい話”をお届けする「今週のお客さん」。
ゲストは前編に続き、画家でアートディレクターの風森美絵さんと、インスタグラマーのYURIEさんです。
前編では、『今どきキャンプの楽しみ方』をテーマに、お2人のキャンプ愛について語っていただきました。後編では、お互い自慢の「キャンプ飯」を調理&試食しながらトーク! おいしそうなキャンプ飯がインスタやメディアで話題のお2人がとっておきのレシピを紹介してくれました! 週末キャンプからすぐに真似できるレシピです♪ ぜひ参考にしてくださいね。
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—— 後半では、お2人がよくつくるというおすすめの「キャンプ飯」を紹介してもらいます! まず風森さんのオススメレシピを教えてください!
小さなダッチオーブンでつくる「チリコンカン」です。パンやトウモロコシのスナックと合わせるとおいしいんですよ。翌日余った分はホットサンドにしても。
絶対おいしいやつですねー!
——(料理中トーク)——
チリコンカン、めっちゃイイ匂いしてきた〜。風森さん、さすが手際がいいですね! 外でもこんなに本格的な料理がつくれるんですね。
風森さん愛用の「ダッチオーブン(UNFLAME)」は小さめサイズで持ち運びも便利。キャンプでは欠かさず持っていくお気に入りの道具だそう。
やってみると意外と簡単だよ! 私はもともと外でごはんをつくって食べるのが好きなのと、元コックさんだったから。
なるほど!納得です。
小さなダッチオーブンでつくる「チリコンカン」
【材料】…2人分
・にんにく:1片
・玉ねぎ:1/2個
・牛豚ミンチ:約200g
・トマト:1個
・豆の缶詰(レッドキニー、ひよこ豆など):1缶(約110g)
・スパイス(チリパウダー、ガラムマサラ):適量
・オリーブオイル:適量
<調味料>
・鷹の爪:適量(お好みで)
・ケチャップ:適量(お好みで)
・赤ワイン:適量(お好みで)
・ウスターまたは中濃ソース:適量(お好みで)
【作り方】
1.にんにく、玉ねぎは粗めのみじん切り、トマトは一口大に切り、鷹の爪はタネを取って輪切りにしておく。
2.オリーブオイルを多めに入れた鍋を熱し、にんにくを入れて香りが出るまで炒める。
3.香りが立ったら、玉ねぎを入れて炒める。トマトと調味料【A】を全て加えて蓋をし、15分ほど煮込む。
4.軽く煮立ったら豆の缶詰を投入し、お好み量のスパイス、塩で味を調えて完成! お好みでパクチーを添えたり、トウモロコシのスナックを合わせても◎
——YURIEさんのオススメレシピも教えてください!
私のオススメはパンにビーナツバター塗ってバナナ挟んでできあがりの「バナナのホットサンド」です。本当に簡単です!
最高の組み合わせ! 朝ごはんとかおやつにぴったりだね〜!
YURIEさん愛用の調味料ボックス。開くと小さな調味料棚に早変わり!
ホットサンドメーカーで簡単!「バナナのホットサンド」
【材料】…2人分
・食パン:2枚
・バナナ:1本
・ピーナツバター:適量
・シナモンパウダー:適量
【作り方】
1.パンの片面にピーナツバターをたっぷり塗り、輪切りにしたバナナをのせる。
2.1にシナモンシュガーをかける。
3.もう1枚の食パンでサンドしたら、ホットサンドメーカーで焼いて完成! お好みで仕上げにはちみつをかけてどうぞ!
—— どちらもとってもおいしそうです!お互いの料理の味はいかがですか?
うわぁ、おいしい! バナナとピーナツバターって合うね。最高です!
よかったです! 今日の材料は全部コンビニで揃うものなので、がっつり買い出しができないときでも気軽につくれちゃいます。
それ大事だね。コンビニ食材でできるサンドでいうと、レジ横のホットスナックを使ったアレンジ料理もおすすめ! コロッケとパン、カットキャベツ、小分けのドレッシングを買ってコロッケサンドにしたりね。ドレッシングはごまドレッシングでもフレンチドレッシングでも、だいたい何にでも合うから。
手軽にご馳走ですね! 今度絶対にやります!
チリコンカン、いただきます! …すごい、本当にチリコンカンだ。スパイスが効いていて食欲がわきますね!
この6インチのダッチオーブン、すごく便利だよ。これ一つで色々つくれちゃう。
風森さんが調理するのを見て、すごく便利そうだしかわいいなって思ってました。すぐに買わなきゃ!
—— 「キャンプ飯」といえば、フリーズドライ食品が大活躍! ということで、今回はアマノフーズのフリーズドライを持ってきました。こちらもぜひ一緒に召し上がってください。
(YURIEさんは「枝豆とサーモンのクリームパスタ」※現在は販売終了、風森さんは「ひきわり豆のトマトカレー」をチョイス)
フリーズドライってすごい! とってもおいしいです!具材もちゃんと入っていて、野菜もそのまま食べられるなんて衝撃です……!
私はアマノフーズのフリーズドライに入っているヤングコーンが好きなんです。シャキシャキでフリーズドライなのが信じられないんだよね!
今までフリーズドライ食品ってあまり使ってこなかったけど、キャンプ飯にも良いし、忙しいキャンプの朝とか、撤収前にこういうのパパッと食べられたら満足度高いですね〜。
「これ、フリーズドライだよ」って言われなかったら気付かないよね。
「ごはんできたよ、つくったよ〜」って出されたら「ありがとう!おいしい!」ってなりますね(笑)。風森さんはフリーズドライって結構使いますか?
山に登ってテント泊するときは荷物減らしたくて結構使うよ。袋から出していろんな味のものを保存用のチャック付き袋に小分けにして入れておくの。そうするとかさばらないし、山でゴミも出なくてエコだしね。
なるほど! それは良いですね。
やっぱり軽量だし、なによりおいしいから! 1食分として持って行っているのに、「明日の分も食べてしまいたい…」みたいな葛藤することがよくある(笑)。
フリーズドライをさらにおいしく食べる方法とかってありますか?
「小さめどんぶり 親子丼」とか「小さめどんぶり 牛とじ丼の素」とか、和風味のものに「にゅうめん」を混ぜたりするよ。おいしいし、ボリュームも出てお腹も満足!
何それ! すごくおいしそうです!
この「カレーシリーズ」とかアレンジの幅が広そうだよね。冬とか茹でた豆腐を入れたいなぁ。
アイディアがどんどん出てきますね。
あとは、アマノフーズさんに「小さめどんぶり 麻婆なすの素」ってあるんだけど、あれに春雨を合わせるとおいしいよ!
すごい…、風森さんアマノフーズに詳しすぎます! 風森さんじゃなくて「アマノ美絵さん」かと思いました(笑)。
もしくは「風森アマノ」です(笑)。
—— フリーズドライとキャンプの相性の良さを改めて実感していただけて、嬉しいです! さて、話は変わりまして、お2人は普段、どんな場所でキャンプを楽しまれていますか?初心者がキャンプ場所を選ぶときのポイントについても教えてください。
最初は近場のキャンプ場がおすすめ!
(YURIEさん)
一泊二日とかだと富士五湖(山梨県富士河口湖町)が多いですね。都内からもアクセスしやすいし。山梨方面は車でビューン!って行けるからよく行きます。
私も地域でいったら多いのは、やっぱり「富士五湖」の方かな。湖畔キャンプは気持ち良いよね。あと高原の方に行くのも好き。
いいですね!初心者のキャンプ場の選び方としては、まずは近い所が良いと思います。最初は準備とか段取りに手間取ると思うので、遠くに行くとキャンプをする時間が短くなっちゃうので。
設備が整っているキャンプ場から気軽に攻める!
(風森美絵さん)
女性なら設備が整っていて綺麗なキャンプ場でデビューすると良いよね。私たちみたいに「少し汚れてから入るお風呂が最高!」と言う女性は少ないだろうから……(笑)。
そうですね。まずは高規格なキャンプ場を選ぶのが良いと思います。高規格キャンプ場といえば、北軽井沢の「 Sweet Grass 」とかがおすすめですよね。
トイレも炊事場も綺麗でお風呂もあるしね。
「長瀞オートキャンプ場」 とかも、初心者には良さそう!
あと、富士五湖の方だったら「PICA」とか。富士五湖周辺に何箇所かあって、高規格だよね。「最初からテント張るのはハードル高い」という場合はバンガローもあるからそこを予約して、ごはんは外でつくって食べて……というところから始めてみたりとか。
風森さんは最初からテントキャンプでしたか?
うん、それ以外の方法はないと思ってたから(笑)。
私もです(笑)。「テントに泊まる」=「キャンプ」だと思っていました。
—— キャンプ飯から初心者におすすめのキャンプ場のお話まで、楽しくて役立つお話をありがとうございました!最後に、お2人にとって「キャンプ」とはどんな存在かについて教えてください。
全部が楽しい! 最初から最後まで楽しいのが魅力だと思います。設営でいろいろやっているときも、ハンモックでゆらゆらしているときも。私の場合、移動中のドライブも好きだから本当に全てが好きな時間なんです。
キャンプって、暮らしの全てができるもんね。何もない空間に住処をつくって、ごはんをつくって、そこで寝る。他のアクティビティだと、アクション単体になっちゃうけど、キャンプだったら食料さえちゃんと確保していればずっと暮らせるし。
家にいるのとは違うけれど、「ライフスタイルにナチュラルに溶け込んでくれる趣味」という感じがしますよね。
そういう遊び他にないよね!
「おままごと」とか「秘密基地」とか、そういうワクワク感もあります。そして何回やっても飽きない。
色々話してきたけど、「キャンプ最高!」としか言えないんだよなぁ(笑)
はい、そう思います。キャンプとは、最高である!
* * *
本日は楽しい対談をありがとうございました。またのご来店をお待ちしています。
(本日の一品)
4食入/箱(野菜と鶏肉のカレー・ひきわり豆のトマトカレー)
※各2食/1,296円(税込)
素材の本来のおいしさが詰まった2種のカレー。野菜がゴロゴロ入った「野菜と鶏肉のカレー」とトマトの酸味と甘みが食欲そそる「ひきわり豆のトマトカレー」の2種セット。
撮影/パタヤナン・ワラット(vvpfoto)
取材・執筆/大西マリコ
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