対談 2016.05.27
明和電機・土佐信道さん×「デイリーポータルZ」編集長・林雄司さん|楽しく働くためのユニーク仕事術
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- 土佐信道
- 1967年兵庫県生まれ。 アートユニット「明和電機」代表取締役社長。 既成の芸術の枠にとらわれることなく、展覧会やライブパフォーマンスはもちろん、製品をおもちゃや電気製品に落とし込んでの大量流通など、新しいアーティストの形を示し続けている。
- アート・ユニット“明和電機”オフィシャルサイト
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東京下町のとある街角にひっそりと佇むアマノ食堂。この店に訪れる、お客さんの“おいしいお話”をお届けします。第20回の対談テーマは、「仕事」について。
今回のゲストは、ナンセンスな楽器を自作し演奏パフォーマンスを行うアートユニット「明和電機」の土佐信道さんと、人気メディア「デイリーポータルZ」の編集長としてユニークな記事を発信し続けるウェブマスター・林雄司さん。
新社会人の皆さんもそろそろ新生活に慣れ始めるこの時期。働きながら“おもしろさ”を生み出すお2人に、楽しみがら働く秘訣と、それぞれの仕事に対する想いを語っていただきました。
—お2人が現在の活動を始めたきっかけは?
僕、元々は新卒で富士通の子会社(株式会社ジー・サーチ)に入社したんです。
最初からずっとニフティ(ニフティ株式会社)にいたわけではなかったんですね。
はい。ニフティには出向という形だったんですけど、そのまま残ることになって。最初は、旅行サイトの制作に携わっていました。真面目にやってはいたんですけど、あまりに仕事を楽しめなくて会社に「1年で辞めさせてください」って言ったら、本当に仕事が少なくなってしまって(笑)。
え!それは大変でしたね。
楽をして働くには
好きなことを仕事にするしかない
(林雄司さん)
『デイリーポータルZ』を作る前から個人で『東京トイレマップ』、その後に『ウェブやぎの目』というサイトを作っていて。それまでは学生時代に4コマ漫画を作ることくらいしか、表現方法がなかったんです。でも、個人でもホームページを作れるサービスが登場して、恥ずかしがりだけど目立ちたがりの自分にはぴったりのメディアだなってことで2002年から『デイリーポータルZ』を立ち上げることに。ただ楽をして仕事をするためには好きなことを仕事にするしかないっていう気持ちで始めた第一歩でした。
個人でサイトを作ることから始めて、好きなことを仕事にできるってすごいことですよね。
会社が優しかったんです。僕自身はちゃんとしていないので(笑)。今の仕事を与えられて、だんだん自分の好きな方向に持っていった感じですね。
“機械芸術”を電気屋スタイルで伝えていけたら面白いってひらめいた
(土佐信道さん)
僕は、会社員としてちゃんと勤めた経験がないんです。筑波大学で「総合造形(メディアアートと現代芸術が混在した芸術学科)」を学んでいた頃に機械芸術を電気屋のようなスタイルで見せていけたら面白いかなって、何となくのビジョンが見えて『明和電機』としての製品を発表するようになりました。卒業後も大学内の工房で技官(大学の工房を管理し、先生方の制作補助や学生の制作指導をする仕事)として働きながら、芸術活動を続けていました。当時は兄が社長、僕が副社長という「なんちゃって」肩書きで活動してました。ただ副業が禁止されていたので、明和電機の芸術活動も認められない状況でしたね。ちょうどその時はソニーミュージックに所属していたので、明和電機の広告が「米米CLUB」のツアーパンフレットに掲載されているのが大学の上司にバレてしまって…。しかも肩書きが“副社長”ってなっていたので、説明するのも大変でした(笑)。
本当に他の企業と雇用関係があるって思われたんですね。
そうなんです。その時は、なんとか問題なく済んだんですけど…その上司が音楽好きで、当時の人気番組『タモリの音楽は世界だ(テレビ東京系列)』にも出演しているのもバレてしまって、さすがにもう言い訳できないなと思って、自分から辞めました。
そこから本格的に活動が始まったんですね。僕と土佐さんって、周りから見ると、楽しそうに働いているように思われているんですかね?
よく周りからも言われますね。
僕も会社で「楽しそうでいいですね」ってよく言われます。でも、そういうのって「仕事になっているのか分からないことを毎日していて、いい身分だな」っていう意味でもあって、嫌みなんですよね(笑)。そこで「いや、実は結構大変なんですよ」って答えるのは負けた気になるので「ほんとに楽しいです!」って答えるようにしています。編集部の他のメンバーにもそう答えるように伝えていて。働いていると同じような経験をすることってあると思うんですけど、意地でも楽しそうにしているように見られた方が新しい話が舞い込んできたり、きっと世界が広がるんですよ。
—好きなことを仕事にして、世の中に“面白いもの”を伝えていくという共通点のあるお2人。普段はどのような時にアイデアや発想が生まれるのですか?
集中したい時には
アトリエがある武蔵小山が一番
(土佐信道さん)
やっぱり一番は、人と話をしている時ですね。会話をしながらアイデアが浮かぶんです。
へぇ〜。僕は真逆ですね。よく一人で「ドトールコーヒー」に行って、誰とも話さずにひたすら考えています。『明和電機』のアトリエが武蔵小山にあって、平日昼間のドトールにはおじいちゃん、おばあちゃんしかいない。この人生の酸いも甘い噛みしめた声に安心しちゃうんですよ。
僕は、話す相手がいない時でもひたすらメモをします。話し言葉のまま「こうしたら良いかな?」「これはアリかも!」とか書いて。文字で残しておくと、「意外とださいな〜」、「まぁ、こんな感じで良いかな〜」って企画自体の着地点が目に見える。プレゼン資料にもアドリブっぽいセリフを書いているので、自分で「ココはウケるな…」というポイントでは笑い声のようなポジティブな幻聴も聞こえてきますよ(笑)。
なるほど。面白いですね。
日常の何気ない会話がヒントになる
(林雄司さん)
あと、普段喋っている時にポロっと発言したことが、あとから考えてみると、企画として意外と面白かったということもあります。前に電車の中で“今はセンター試験って国立大学だけじゃなくて、私立大学もたくさん参加している“って話をしていて、きっとセンター試験に参加しませんかって提案書を作った人がいるのだろう…って考えたら面白いなって。「よく考えたら変な資料だよな」って会話から、自分がペリーになったつもりで日本に開国を促す提案書『ペリーがパワポで提案書を持ってきたら』が生まれたんです。
何気ない会話から企画が生まれるんですね。明和電機の活動の原点は“芸術的なアイデア”なんです。制作のイメージをメモしたり、スケッチしながら考えていきます。その頭の中で生まれたアイデアをさまざまな製品や商品に落とし込んでいく。製品が出来上がったら、イベントやライブなどの新製品の発表会を行うんです。明和電機のモノづくりって、面白さを見つけた後の作業がものすごく多く“ハイリスク・ハイリターン”だけど、そういう部分を含めて、自分で色んなことを決めていけることが楽しい。
『デイリーポータルZ』では、1日に3本、月に100本ほど記事を配信していて。制作期間もだいたい2日間くらいなんです。会議の場では、ネタとして盛り上がっていたけど…実際に作ってみたら、全然面白くないなってこともあるんです。土佐さんの場合は、製品を作りながら「あれ?何か思っていたよりも普通だな…」って思った経験はありますか?
最初に作ろうとしていたものとは違う感じになっているな…って思うことはありますね。でも、そこからはパフォーマンスやプレゼン力で“どう面白くしていくか”っていう考えに切り替えていくんです。
なるほど!
—仕事でやりがいを感じる時と大変だなって感じる時はそれぞれどんな時ですか?
自分の作った製品を使ってもらえることが嬉しい
(土佐信道さん)
ちょうどさっき、銀座のヤマハに行ったら、電子楽器オモチャ「オタマトーン」が売っていたんです。自分で作ったものを使ってもらえる嬉しさを感じましたね。「オタマトーン」を作ったのは、僕がちょうど厄年の時で。それまでは自分の作品として大事に抱え込んでいた部分があったんです。でも、厄年を過ぎた時にいろんな場所で使われたら良いんじゃないかって気持ちが楽になって…。親しみやすいオモチャの開発も行うことで、誰かの生活の一部に「明和電機」の製品があったら嬉しいんですよね。
明和電機が開発している電子楽器オモチャ「オタマトーンシリーズ」
うん。それは最高ですね!そういえば僕も去年がちょうど厄年で…。その時に『3mの巨大いらないものガチャガチャ』を作って、その中に誰かのいらないものを直径30cmのカプセルに入れて、ガチャガチャから出てくるっていうイベントをやったんです。そういう楽しめる仕掛けを作ったりしています。今度はガチャガチャから出てくるのをTシャツだけに絞って、サイズ別にS・M・Lの3台分作ってみたいなって思っています。あえて、いらないTシャツやださいロゴのTシャツ限定にしてみたい(笑)。
『3mの巨大いらないものガチャガチャ』 (画像出典:デイリーポータルZ/ナレッジキャピタル)
ただ、このガチャガチャのマシーンがとにかく巨大で。高さが3mあるので、保管場所にも困っていて。今は会社の非常用倉庫に置いてあります(笑)。
えっ!?もったいないですよ。美術館や博物館とかに寄贈できたら良いですよね。林さんの仕事って実は“アート”にすごく近いなって思っていたんです。僕は、アートって一つの括りではなくて、ハイカルチャーに向けた「“A”RT=A級のアート」と大衆に向けた「“B”AT=B級のアート」の2つの考えがあると思っていて。林さんにはB級のアートの匂いを感じるんです。
それは嬉しいですね。何となくアートって言われると、居心地が悪い気がしていたんです。でも、土佐さんってご自身の作品をアートって言わないですよね?
あまり言わないですね。自分の中ではものすごくアートな活動をやっている気持ちではいるんですけどね(笑)。
「この作品はアートだから!」って作った人が勝手に言っちゃえば、面白くなくても許されることってよくある。土佐さんが作り出しているものってそういう言い訳をしなくても、すごく面白いものだなって思うんです。何だか遠くにあって、単に眺めるだけのものじゃなくて、ちゃんと製品としてもお店で買えて、たくさんの人が楽しめるものを生み出すことって本当にかっこいいな〜って。今、日本で一番アートな活動をしているのは土佐さんなんじゃないかな。
土佐さんはアイデアをモノに落とし込む時に大変だなって思うことってありますか?
大変だなって行き詰まってしまうことってないんですよ。ただ時間が足りなくなることはありますね。
僕もまだやっていないネタリストがたくさんあって。実現するには時間が必要な企画もたくさんあるんです。1日で働いている時間ってどのぐらいなんですか?
働いている時間は結構長いんです。基本は、朝の10時から夜の12時くらいまではアトリエにいますね。
僕も長い時間仕事をしてしまうんですけど、基本的には自由だから、長時間働いていても疲れないんですよね。
そうなんです。『明和電機』として行う仕事で疲れたって思ったことは、ほとんどないかな。でも…働いていて大変だなって感じた経験があって。学生時代に逗子で味噌の訪問販売のアルバイトをやっていたんです。真夏なのに、高級住宅街に飛び込み営業で味噌を販売するという過酷な仕事内容だったんですけど、学生なりに一生懸命さをアピールするので、同情して買ってくれる方も結構いて。その時に何よりも辛いって思ったのは、自分で販売していた味噌がおいしくなかったこと(笑)。自信がないものを他の人に勧めることが僕にとって一番大変でした。今は自分で絶対的に自信のあるものを作っているから、仕事が辛くないんだなって思うんです。
自信がないものを他人に勧めるのは大変
(林雄司さん)
分かります。僕も旅行サイトの制作に携わっていた時に、作っているサイトに自信がないのに、広告をとってこないといけない。それがすごく嫌だなって思っていました。そういえば、土佐さんのアトリエには何人くらい工員さんっているんですか?
常駐で4名います。平均年齢は25歳くらいで、全体的にすごく若いんですよ。お昼は必ず全員で小さなテーブルを囲んで昼食の時間もあります。終わったら、必ずおかしを食べるんです。
僕は、基本会社に午後から行くことが多いのでそういう時間って大切ですよね。少し早めに行こうとは思ってはいるんですけど、なかなか出来なくて(笑)。
—土佐さんは『明和電機』として22年、林さんは『デイリーポータルZ』の編集長として14年。活動の幅は国内にとどまらず、海外にも広がっていますね。
22年間の活動の中でも
最大規模の展覧会を中国で開催
(土佐信道さん)
今年の1月に初めて中国・上海で大展覧会を開催したんです。これまでの活動の中でも最大規模で、22年間で制作してきた全製品を展示しました。これまでは海外での展覧会はヨーロッパが多かったんですけど、初めて行く場所でやってみるのも面白かったです。今後も色んな場所でイベントや展覧会を続けていきたいですね。
アメリカで大好評だった「札束風呂」
(林雄司さん)
去年から『デイリーポータルZ』のイベントとして、日本各地で“札束風呂”を体験できるというイベントを行っているんです。同じ内容でアメリカ・サンフランシスコでも開催しました。日本のポップカルチャーを紹介するイベント「J-POPサミット」で、お風呂に偽札をたくさん詰めて、その札束風呂に入ってもらって。現地ですごく評判良かったんです。アメリカでは、冗談を受け入れてくれる文化がしっかりあるので、やりやすいのかもしれない(笑)。
国によって浸透しているカルチャーが異なるし、反応が違うのも面白いです。海外に行くと、明和電機の製品は“Chindogu(珍道具)※註”って言われて、「日本のおもしろいもの」って捉え方をされるんです。あと、印象的だったのは、意外な所で日本文化が浸透していたことですね。中国でライブパフォーマンスの最後に「モニカ(吉川晃司)」を歌うと、現地の人がみんな知っていてすごく盛り上がってくれて驚きました。『デイリーポータルZ』では海外の読者からの反響が多かったのは、どんな内容なんですか? ※川上憲司氏のおかしな発明品をまとめた書籍。海外で有名。
iPadを買ったばかりの時に、電車の中で使っているのが何となく照れくさくて、新聞紙でiPadカバーを作って、新聞を読んでいるように見える『iPad活用法』という記事にしたんです。その時の画像が“日本のサラリーマンはこうらしい…”って間違ったキャプションがつけられたままいろんなサイトでも転載されていました(笑)。
海外で話題になった『電車の中で使える新聞紙のiPadカバー』 (画像出典:デイリーポータルZ)
毎日スーツを着て通勤するサラリーマンの姿が新鮮に感じるっていうのもあるかもしれないですね。僕も海外に行って、日本に戻ってきてから電車に乗ると、みんな似たような黒いスーツとシャツを着ているので、たまに紋付袴を着ている武士に見えることもありますよ(笑)。海外の方もそういうサラリーマンの姿を見て、珍しいものを発見した!っていう感覚になるのかもしれない。林さんは、いろんな面白い記事やコンテンツを大量に作っていく中で、WEBページをアーカイブしていくこともあるんですか?
ほとんどしていないんですよ。たまに記事をこまめにブックマークしてくれたり、まとめサイトを作っている人がいるぐらいで。誰か綺麗に記事をまとめてくれないかなって勝手に思っています(笑)。土佐さんは、これまで作ってきた製品ってどうやって保管しているんですか?
アトリエに倉庫があるので、これまで作ってきたすべての製品をそこで保管しています。上海での展覧会では、敷地面積が3000平米もあったので新作を含む明和電機のすべての製品を運梱包して運ぶんです。でも、実際に箱詰めしてみると、「22年分でも詰めると、これだけか〜」ってまだまだだなって感じました。
—常識にとらわれず、たくさんの人が驚くようなことを実践してきたお2人。新社会人に伝えたい楽しく働くための秘訣と日頃から大切にしている想いをお聞きしました。
好きなことを思いついた順にやっていく
(林雄司さん)
真面目に取り組むと、だいたい失敗するんですよ。『デイリーポータルZ』を運営する中でも力まないで、好きなことを思いついた順にやっていくこと。計画を立てると、その通りに出来なかったら、それがストレスになってしまったりするし…。よく会社でも今年度の計画を立てて、資料を提出してくださいって言われるから困っています(笑)。
アイデアが浮かんだ時の「これはウケるな…」っていう自分の勘は信じますか?
信じてますね。企画に限らず転職したいだとか頭で考えているつもりのことでも、その根っこは “お腹がすいた”と同じ生理現象だと思ってます。自分に対して正直に行動した方が正しい結果になる。僕の場合は、遅刻や寝坊も「今日は体が疲れている」っていう拒否反応なんだから、世の中でも許されるようになったら良いなって思います(笑)。
僕は“わざとペースを乱す”って大切だなって思いますね。元々4人兄弟の末っ子なので、周りを気にして、その場のバランスを考えることがあるんです。でも、毎日同じルーティンだと良くないので、そういう時にいかに場を乱すかってことは必要だなって。
なるほど。実は今日も時間を勘違いしていて、予定よりも1時間早く着いちゃったんです。でも、歩いていたら思いもよらない所に「名曲喫茶」があって、急に優雅な時間を過ごせました(笑)。そういうまさかという場面で、自分の時間を乱すっていうのもたまには良いなって思いましたね。
芸術を大量生産して
“明和電機のある暮らし”を届ける
(土佐信道さん)
先日、学生時代から金属彫刻の師匠である彫刻家・篠田守男先生の個展を見に行って、今年で85歳になるのに新作をたくさん発表していて。85歳まで作り続けることって、ものすごく過酷で大変なことだと思うんです。でも、篠田先生にとってモノを作ることは、仕事って感覚ではなくて、暮らしていく上で絶対必要な“営み”なんだなって。それは、僕も同じなんです。「明和電機」として働いているっていうよりも、機械を使って芸術を作り、図面があるから自分の作った製品を“量産化“し、芸術をマスプロ(大量生産)して、お茶の間に“明和電機のある暮らし”を届けていきたいですね。
—さて、お話は尽きませんが、そろそろ〆のお時間!本日の〆の一品は、鹿児島県産桜島どりの旨みと豆腐のなめらかな食感がアクセント「具だくさん汁 桜島どりの水炊き風(※販売終了)」です。
野菜たっぷりでおいしい!
柚子こしょう風味でさっぱりとした味わいですね。
働くうえで、エネルギー源になる食事って大切ですよね。時間がない時でもお湯ですぐ戻るので忙しい時にもぴったりです。フリーズドライってすごいな〜。
— 楽しいトークをありがとうございました!またのご来店をお待ちしています。
撮影協力 / 池尻セレクトハウス(和光建物株式会社)
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