対談 2017.01.19
秋元才加さん×森川陽太郎さん | 【第3回】 緊張すらも「力」に変える!成長するために大切なことは。
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- 秋元才加
- AKB48第2期生でデビューし、2006年から2013年まで活動。AKB48卒業後は映画、ドラマ、舞台など女優として幅広く活躍中。最近の主な出演作は、《映画》「ギャラクシー街道」(三谷幸喜監督)、劇場版「媚空-ビクウ-」(主演・雨宮慶太監督)、《舞台》三谷幸喜作・演出『国民の映画』(パルコ劇場他)、「夜がわたしを待っている~NIGHT MUST FALL~」(笠原雅彦演出)。現在は、テレビ朝日金曜ナイトドラマ「奪い愛、冬」レギュラー出演中。
- 秋元才加オフィシャルブログ「ブキヨウマッスグ。」
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- 森川陽太郎
- スペインやイタリアでサッカー選手としてプレー。その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。 「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法を展開。著書に、『ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則』(かんき出版)『「いつもの自分」トレーニング』(ダイヤモンド社)『絶対的な自信をつくる方法』(ダイヤモンド社)『「がんばっているのに、うまくいかない」と凹んだときに読む本』(朝日新聞出版社) 日経ウーマンオンラインやライフハッカーなどで連載も持ちテレビ、新聞、雑誌、ラジオなど様々なメディアでも取り上げられている。
- 株式会社リコレクト
アマノ食堂に訪れる、お客さんの“おいしいお話”をお届けする「お客さん対談」。ゲストは、女優・秋元才加さんと、メンタルトレーナー・森川陽太郎さん。
全3回でお届けする対談も今回がラスト!最終回の今回は、様々な場面で勝負強さを発揮してきたお2人が、“緊張を力に変える”ために大切にしていることや、今後の目標を聞いてみましょう。
—これまでの数々の経験のなかで「一番緊張した場面」を教えてください。また、そんな局面で「メンタル面を維持するために大切にしていること」は何でしょうか?
緊張はするんですけど、終わるとすぐに忘れちゃうんですよ(笑)。特にAKB48の一員として活動していたときは、グループの人数が多いのもあって麻痺していたのかも。コンサートで何万人ものお客さんに観られるステージに立っているのに全然平気だったんです。でも、卒業後、久しぶりに大勢の方の前に出る機会があってものすごく緊張したのを覚えています!人の視線を感じるとこんなにも毛が逆立つんだな…と(笑)。実はものすごくエネルギーを使って、あの場所に立っていたんだなって思いましたね。
多い時は、年間どのくらいステージに立っていたんですか?
週3〜4日くらいですかね…年間では覚えていられないくらいでした。300人くらい入る秋葉原の劇場が本拠地だったんですけど、週末は必ず劇場にいるって時期もありました。今とは違った緊張感がありましたね。
緊張の違い?それってどういう風に違うんですか?
目には見えないんですけど、お客さんの視線が剣山のように突き刺さる感覚(笑)。
うわ。1人のほうが視線を感じそうですけど、そんなこともないんですね。
AKB48での経験が
今に活きている。
「メンタルトレーニングの養成所」
(秋元才加さん)
家に帰ってから鏡を見ると、顔つきが全然違うんですよ。やっぱり戦闘モードになってるというか…。たくさんの視線を浴びて、磨かれるってこういうことなんだろうなって。メンタルが強くなかったらAKB48にはいられませんでした(笑)。
本当にすごそうですね…。
“メンタルトレーニングの養成所”みたいな感じだったかもしれない。
競争もしなきゃいけないし…。
総選挙もあったし…いろいろあったな〜。でも、10代の頃から、そういう経験ができたのは大きかったのかも。
なかなか体験できないですよ。すごいな〜。僕は、そんなに緊張する場面を味わってないから(笑)。
でも、メンタルトレーナーのお仕事って人の内側の部分に関わることだし、結構デリケートな部分に踏み込んでいくので、また違う緊張感がありそうですね。
相手の気持ちに寄り添う。
その人の鏡になれるように
(森川陽太郎さん)
基本的に、会話をしながら人の気持ちの整理をしていく仕事なので、その人の気持ちや感情の鏡になれるようにしようって思いながら、お話をすることが多いですね。
うん、優しく話を聞いてくださる方だな~ってすごく思います。何でも受け止めてくれるというか…すごく聞き上手ですよね(笑)。
—それぞれ違ったフィールドで活躍されるお2人ですが、“これだけは欠かせない!”と、モチベーションを維持するために、毎日行っていることはありますか?
家で育てている観葉植物の成長度合いをチェックするのが、すごく楽しいです。朝起きると、まずは窓をあけて…。3〜4日間とかで小さい芽が出てくる様子を観るのが毎日のちょっとした楽しみなんです。
自分で育てた植物の生命力に感動
(秋元才加さん)
最近は、仕事の合間にスマホで観葉植物の画像を調べたりしています。でも買い足すたびにどんどん家の中が植物でいっぱいになってきちゃって。今ヒヤシンスを育てているんですけど、ヒヤシンスの水耕栽培って芽がすぐに出てくるんですよ。「この生命力すごい!」って感動しちゃうくらい。私もこの植物たちのようにたくましく生きて、何かしら“見えるもの”をちゃんと残そうって思いますね(笑)。
植物って良いですね。
でも、そういう習慣って意識せずに自然とやっているんですよね。森川さんは、毎日続けていることってありますか?
時間があったら、アニメと漫画をずっと観ていますね(笑)。
今までで一番好きな漫画ってありますか?
僕は「タッチ」が好きです!
お〜っ。森川さんの優しいイメージにぴったりですね(笑)。
自分とは真逆な
「タッチ」の主人公に憧れる
(森川陽太郎さん)
「タッチ」の達也のように、少し人にツンツンしながら生きていくキャラにはなれないから、僕もああいう風に生きてみたいなって憧れもあって…。
すごく優しいストーリーを書いてくれそう!そういえば…アニメつながりで、海外の方に『ドラえもん』の面白い話を聞いたんですよ。日本のアニメを海外に持っていくとき、考え方が根本的に違うから紹介しにくいっていう話で。例えば、しずかちゃんの入浴シーンがカットになったり…。あと、これが面白いんですけど、毎回のび太が困ってドラえもんをすぐ頼ってしまう“メンタルの弱さ”がアメリカ人には受け入れられないっていう…(笑)!アメリカの人は、自分で解決しろって思っちゃうらしいんです。のび太は、キャラクターとしてはへなちょこかもしれないけど、最後には少しずつ成長するんだよ~って伝えたい。
面白い!アメリカのアニメって、主人公がライバルをやっつけるヒーローものが人気ですもんね。
でも、結局スーパーマンやバットマンに助けてもらってるじゃないかって思いましたけどね。のび太みたいに「助けて〜」とは言ってないから、何かが違うんですかね(笑)。
文化の違いによって、全然違うんですね~。
違いますよね。ちょうど、この間仕事でロサンゼルスに行って、3日間くらい1人で過ごしてたんですけど、自分のことをちゃんと主張しないといけないっていう雰囲気はありますよね。でも、ある意味みんなフラットに接してくれるので居心地が良かったですけどね。
うん。生活もしやすいんですよね。
—日頃から、仕事にもつながるインプットは欠かさないというお2人。最後に、2017年の抱負と挑戦してみたいことをお聞きしました。
メンタルトレーニングを
日常生活で使ってもらえるように
(森川陽太郎さん)
今って、海外でメンタルトレーニングを勉強して、日本に戻ってからそれを武器に仕事されている方も多いんです。
海外の方が、日本よりも需要って多いんですか?
メンタルトレーニングに対する壁があまりないかもしれないですね。だから、日本で作った理論をちゃんと世界に取り入れてもらえるように海外でも活動しているんです。この理論を使って、世界のステージで勝負している方々に勝ってもらったり、この理論を海外の方に取り入れてもらえるように。お父さんやお母さんが日常生活で子供と接する際に取り入れてもらえるようになることを目標にしています。
じゃあ、2017年も多忙ですね?
そうですね。秋元さんはどうですか?
自分のやりたいことが明確に。
興味のある分野を突き詰めていきたい
(秋元才加さん)
私は、だんだんと本当にやりたいことが明確に整理できてきたので、お芝居とか興味のあることをもっと突き詰めていきたい。今日みたいに、普段なかなか混じり合わない方とお話をさせて頂くのってすごく楽しいなって思うんです。そういうお仕事も続けていきたいですし、海外を飛び回って仕事していけたらいいなって。海外に行くと、改めて日本の良さを知ることができる。戻ってきて「頑張ろう」って気持ちを奮い立たせることもできるので。うまくバランスをとリながら、仕事もプライベートも充実させていきたいですね。
秋元さんらしく、アクティブで素晴らしいですね!
—さて、お話はまだまだ尽きませんが、そろそろ〆のお時間。今回は「味わうおみそ汁」から、それぞれ好きな具材を選んでもらいました。
どうしようかな〜、焼なすにしよう。
僕は、3種のきのこにします。
秋元さんが選んだ「味わうおみそ汁 焼なす」(写真・左)、森川さんが選んだ「味わうおみそ汁 3種のきのこ」(写真・右)
すごい!なすがペラペラじゃない。普通に家で作るのと同じ感じなんだ〜。
「親子丼」も食べたことありますよ。知ってます?すごくおすすめです。
え、初めて聞きました!フリーズドライって汁物だけかと思っていました。すごく進化してるんですね。森川さん、すごく詳しい!
ふふ。ちょっと宣伝っぽいけど、東京駅近くのKITTEにあるアンテナショップにもよく行くんですよ。アマノフーズがやってるお店。だから、この対談インタビューのお話を頂いたときにはびっくりしました。「あ!いつも食べてるやつだ!」って(笑)。やっぱりおいしいです。
おいしかったです。森川さんとのお話もとっても楽しかったし。ごちそうさまでした!
ー楽しいトークをありがとうございました。またのご来店をお持ちしております。
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