アマノ食堂に訪れる、お客さんの“おいしいお話”をお届けする「お客さん対談」。今回の対談テーマは、昨年に続き2年連続での「広島東洋カープ」特集！

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リーグ優勝を果たし、歓喜に沸いた2016年。今年はリーグ連覇、そして33年ぶりの日本一へ期待も大きく高まります。

 

ゲストは、4/1（土）にプロ野球の開幕戦を迎え、“開幕ローテーション入り”を果たした先発投手・大瀬良大地選手と岡田明丈選手。普段は、投手陣の先輩後輩の関係でもあるお2人の気になる素顔とは？また、2017年のキャッチフレーズ『力舞吼（Kabuku）』に込められた“カープらしく舞い、吼えながら熱く戦う”という想いを背負って挑む、今季の意気込みを教えてもらいました！

 

ー昨年の広島東洋カープは25年ぶりのリーグ優勝を果たしましたね！それまでのシーズンと比べて、チームはどんな雰囲気でしたか？

リラックスムードで終始なごやかな、大瀬良大地選手（左）と岡田明丈選手（右）

チームの雰囲気はすごく良かったですね。

良かったですよね。連敗も少なかったですし。

試合に負けてもチーム全体が落ち込むということもなく、勝った日と同じように空気を変えずにいられたのが大きかったと思います。それまでは負けが続くと、どうしても気持ちが落ちてしまいがちで、あまり良くない雰囲気のなかで戦っていることもありました。

でも、去年はチームの勝ち数がすごく多かったし、野手の選手たちが中心になってチームをすごく盛り上げてくれたんです。それに乗じてピッチャーも気持ちが盛り上がってきて。緊張感はありつつも、すごく良い雰囲気の中でプレーができていましたね。岡田は、去年がルーキーイヤー（1年目のシーズン）だったわけだけど、どうだった？

そうですね。1年目だったので何もかもが初めての経験だったんですけど、「プロの世界ってこんな感じなんだ！」と新鮮でした。そのなかで自分の役割をしっかりと果たせるようにと思いながら、毎日を過ごしてました。

そうだよね。いつも以上に活気があって、チームの雰囲気が全然違うなって肌で感じてた。僕は昨シーズンの後半から1軍に合流したから「これは溶け込むまで時間がかかりそうだな〜」って雰囲気に押されてたくらい。

 

—同じ投手陣の先発として活躍が期待されるお2人。突然ですが、お2人の素顔をかいま見たく、こんな質問をしてみました！「お互いにキャッチフレーズをつけるなら、“広島カープの何”と表現しますか？」

 

岡田は「広島カープの宇宙人」

（大瀬良大地選手）

うーん…岡田は、「広島カープの宇宙人」かな。

え!?…人じゃないんですね。

人…ではないな（笑）。宇宙で生まれてから、地球に降りてきた感じ。

宇宙出身じゃないです。っていうか、なんで宇宙人なんですか？

行動と言動、すべてにおいて面白いから。普通じゃない（笑）。この前も、グランドコートの腕の部分に脚突っ込んで着てたでしょ？

あれには理由があるんですよ。あの時、半袖＆半ズボンだったんですけどロッカールームがものすごい寒くて。仕方なかったんです。

履くんじゃなくて、普通は「着る」んだよ…（笑）。こういうことがしょっちゅうある。でも、野球に関してはしっかりとしてきたのが近くで見ていてわかるし、自分の意思で練習に取り組んでいるのが伝わってくるから安心してるけどね。で、俺のキャッチコピーは？

大瀬良さんはなんだろう…。（数秒考え込んで） …あ！「広島カープのいい人」です。

めっちゃ普通やん。

…すごく「いい人」なので。

うん…ありがとう（笑）。

先に宇宙人なんて言われたら、次に求められるハードルが上がっちゃうじゃないですか〜。

それにしても「いい人」って普通すぎるやろ。チームの大体が「広島カープのいい人」ってキャッチコピーに当てはまるわ。

大瀬良さんは

「広島カープの次男」

（岡田明丈選手）

（さらに数秒考え込んで…）うわ〜難しいなぁ。じゃあ、「広島カープの次男」！

え、次男？どこから次男が出てきたの？

…カピバラ（小声）。

それさ、「広島カープの次男」じゃなくて「カピバラ3兄弟の次男」やろ。

※カピバラ3兄弟
…顔がカピバラに似ていることから、広島カープファンの間で「カピバラ3兄弟」と呼ばれている選手が、今村猛選手・大瀬良大地選手・一岡竜司選手の3人。

ちなみに、この日大瀬良選手が着ているのも球団公式の“カピバラTシャツ”。

自分の中では「これだ！」ってしっくりきたんですけど。

自分の中で完結すんな（笑）。でも、せっかく考えてくれたから、「広島カープの次男」ってことにしておこう。

ありがとうございます。僕の中で大瀬良さんの最初の印象は、しっかりとされていて…。

「最初」は？

いや！今もです（笑）！すごく優しくていつも頼りにさせてもらっています。後輩に気を遣わせないようにさりげなく配慮してくれたり。あと、大瀬良さんはすごくマイペースです。

マイペースは岡田のほうでしょ（笑）。

しっかり者で頼れる先輩なんですけど、面白い一面もあるんだなって安心するんです。

まぁ、それならいいけどさ…。岡田とはロッカーも近いので、試合前後に限らずよく野球のことやプライベートのことまで、いろんな話をするんですよ。話していて楽しい後輩の1人です。

 

—大瀬良選手は2014年、岡田選手は2016年入団の先輩後輩の関係ですが、仲の良さが伝わってきます。お2人には、プロ入りをきっかけに広島に来られたという共通点がありますね！広島に住んでみて新たに発見したことや印象的だったものはありますか？

前から気になっていた

広島で人気の「汁なし担々麺」

（大瀬良大地選手）

最近ようやく「汁なし担々麺」を食べました。汁なし担々麺って広島のご当地グルメなんですよね。ずっと気になってたけどまだ食べたことがなかったので。岡田は汁なし担々麺、もう食べた？

ないです。そんなにおいしいんですか？

ちょっとピリ辛でおいしいんだよね〜。辛さのレベルも調節できるし。夜遅かったから1杯で我慢したけど、あれなら5杯は食べられるな。今度行こうか。

やった！行きましょう！

あと、広島といえば「コウネ（牛の肩バラ肉の一部、前脚の脇の辺りの希少部位）」。焼肉屋に行ったら必ず注文するくらい大好きで。大阪にはないでしょ？

ないですね。僕も広島に来てから初めてコウネを食べました。あと、やっぱり「お好み焼き」がおいしいですね！

広島に来て初めて食べた

麺入りの「お好み焼き」

（岡田明丈選手）

うどんとかそばとか、麺が入ってるじゃないですか。東京や関西で食べていたお好み焼きとはまた違うおいしさがあっていいですね。

そうそう、九州出身だから初めて広島で麺が入ったお好み焼きを食べてびっくりした。今じゃもう「麺入りの広島のお好み焼き」のほうが好きになったな〜。お好み焼き、よく食べるの？

他の人が食べているのを、少しおすそわけしてもらって…。

人のやつもらってるだけやん（笑）。

 

—広島はおいしいご当地グルメがたくさんあるのも魅力の一つですね。食事の話になったところで、プロ野球選手として意識している食事法やコンディションを保つ秘訣を教えてください。

タンパク質をなるべく摂って

食事でパワーをつけていきたい

（岡田明丈選手）

僕は気にしすぎるのも逆に体に良くないかなと思っていて…。体をたくさん動かすとエネルギーを消費してしまうので、食べることで身体づくりを頑張ろうと思ってます。

いつも何食べてるの？

ステーキとか…肉の塊ですね。タンパク質をできるだけ摂って、パワーをつけたくて。

肉を食べると全然違う？

はい、ストレス解消になりますね。

え、そっち（笑）？ パワーつけるためじゃないの？

どっちもです！ストレスを溜めないことも力を発揮するために大事じゃないですか。大瀬良さんはどんなことに気をつけているんですか？

試合の3日ほど前から、ご飯やパスタを中心に炭水化物を多めに摂ってる。試合の直前に摂るよりも、ちょっとずつ体内に貯めていって消費する感じ。

大事なのは登板に向けて

3日前から少しずつ調整すること

（大瀬良大地選手）

1週間ごとに、自分の登板に向けてどういう風に食事しよう？って考えてる。でも、1人暮らしだから結局外食も多くなっちゃうんだけどね。でも行く店はあらかじめ決めてて、1年目からお世話になっている店にずっと通ってる。「焼肉ならこの店！」って感じで。岡田は寮暮らしだもんね。普段の食事はどうしてるの？

外食より寮でごはんを食べることが多いです。

でも岡田は食欲より睡眠欲でしょ。ずっと寝てるイメージ。この前も遠征先で15時間くらい寝てたし（笑）。夜に「夕飯行く？」ってLINEで誘ったのに一向に既読にならなくて、返信きたのが翌日の昼過ぎ。普通に「おはようございます！」って。おいおい嘘やろ…って（笑）。

LINEで「いま起きました。これからお昼ごはんをいただきます！」って。

そういう子なんです、この子。

（笑）。

外食といえば…猛（今村猛選手）とはよく一緒に外へ食べに行きますね。去年は、僕も中継ぎをやっていたこともあって一緒にいる時間が長かったので。今年は先発になって去年よりは減ったんですけど、時間さえ合えば広島でも遠征先でも食事に行ってます。猛はマウンド上では無愛想ですけど、本当はすごく面白いやつなんですよ。なので、そういう部分をインスタでどんどん発信していこうって思ってます（笑）。

 

ー2017年、ついに熱き闘いがスタート！新たなキャッチフレーズ『力舞吼（Kabuku）』の3文字には、「カープらしく」「舞」い、「吼」えながら戦っていくという想いが込められているそう。リーグ連覇、33年ぶりの日本一を目指すお2人の意気込みを教えてください。

1年目の日本シリーズという大舞台

今年は「勝ちにつながる野球を」

（岡田明丈選手）

まだ今シーズンは始まったばかりですけど、自分のやるべきことをしっかりとやって、結果を残せるように頑張っていきたいです。まだまだこれからですが…出だしはとても良い調子でスタートできたなって思っています。

 

—昨年はプロ1年目にして日本シリーズに登板するという大舞台を経験した岡田選手。2年目のシーズンに臨むにあたって気持ちに変化はありましたか？

そうですね。1年目は日本シリーズという大舞台でいろんな経験をさせてもらいました。今季は勝ちに繋げていけるピッチングをしていきたいです。

 

—チームの大黒柱でもあった黒田博樹選手が抜けて、先発として投手陣の先頭で引っ張っていく役割も期待される大瀬良選手。勝負の4年目を迎えた今の心境は？

今季はストレートに手応えあり！

「先発の役割をしっかり果たしたい」

（大瀬良大地選手）

去年までと比べても、バッターに対する勝負にも向かっていけているので、ストレートに大きな手応えを感じています。このままの調子でいけたら、きっと大丈夫だと思います。チーム全体もすごく良い雰囲気だし。

そうですね！

去年は、あと一歩のところで日本一を逃してしまったので。今シーズンは先発としての役割をしっかりと果たして、みんなで喜びを分かち合いたい。今年こそいける！って、僕だけじゃなくチームのみんなも思ってます。ファンの皆さんには毎回大きな歓声で背中を押してもらってるので、必ず恩返しをしたい。

 

—さて、話は尽きませんがそろそろ〆のお時間。本日は、具材に合わせてみそとだしを選んだ「いつものおみそ汁」シリーズをご用意しました。お2人には、その中から気になる1品を選んでいただきました。

おぉ〜色んな種類がある。「あおさ」にしよう！

僕は、ねぎ好きなので「長ねぎ」にします。

お湯を注いだら一瞬でできるんだな〜。

いい香りがしますね。

…あおさ、めっちゃうまいんですけど…！！

長ねぎも柔らかくておいしいですよ。なんかホッとしますね。

おいしかった～。ごちそうさまでした！

 

—今年は連覇&念願の日本一へ。新しい挑戦に向けて頑張ってください！貴重なトークをありがとうございました。

 

撮影：早田 梨津子/花田写真事務所

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