よしかの「体のお悩みを"旬の食材"でサポート!」
よしかの台所 2016.03.25
春キャベツ農家さんに、こだわりやおいしい食べ方を教えてもらおう!
- 内田佳香
- アマノ食堂の看板娘であり、アサヒグループ食品株式会社の商品開発を担当している食いしん坊女子。「美味しいものを探して食べることと、流行りものにはすぐに手をだしてしまうアマノ食堂のよしかです。“毎日を楽しみ、常にポジティブ!”をモットーに仕事も遊びも楽しんでます♪
こんにちは!アマノ食堂のよしかです。このコーナーでは、アマノフーズの商品企画を担当する私よしかの“旬”をテーマにした新商品開発の舞台裏をこっそりお見せしていきます♪
さて、前回、メニューのイメージができたところで、「栽培農家に行く!」ということをひらめいたわけですが…
本当に来ちゃいました!
じゃーん!博多にきたーーー!
ということで、今回は博多の春キャベツ農家さんのところに行き、お話を伺ってきたいと思います。
と、その前に…ちょっと観光、じゃなくて現地リサーチを。
博多はあいにくの曇天でしたが、せっかくなので大濠公園をお散歩。明日は晴れるといいな…。
そして夜は、明日の農家訪問を前に元気をチャージするべく、博多グルメを堪能。こちらは呼子の活イカなどのお刺身盛り。イカが生きていてピクピク動くくらい活きがいいんです。
そして博多と言えば!モツ鍋も忘れてはいけませんよね〜!
たっぷり食べて、明日もがんばるぞー!って、言っておきますがこれも現地リサーチのひとつですよ!商品開発のヒントになるかもしれませんからねっ!…おいし〜い♡
いざ、春キャベツ畑へ!
翌朝…。
昨日の曇天とはうって変わって晴れ!しかも、畑が近づくほどに雲ひとつない快晴に。これは幸先いいスタート♪
あの辺りがキャベツ畑なのか〜。どんな人が作っているのかドキドキしてきます。
今回訪れたのは福岡県の宗像(むなかた)地区。北九州市と博多市の中間に位置し、海と山に囲まれた地域です。奥に見えるのが日本海で、その手前に見える平地エリアに今回お世話になる春キャベツ農家さんはあります。
では、さっそく行ってみましょう〜!
農作業ということで…よしかの農作業ファッションを公開しちゃいます♪
お気に入りのモンペとダウンベストを合わせて、動きやすさと寒さ対策を兼ね備えた農作業ファッションです。うぐいす色の長靴でコーディネートに明るさをプラスして、かわいらしさを忘れないのがよしか流。
ファッションもばっちり決まったところで、畑へ!色鮮やかなキャベツが連なる姿は圧巻の光景です。
まずは、こちらの畑の持ち主である寺嶋さんとご挨拶を。
よろしくお願いします!
寺嶋さんはこの地域で長年農業をされている大ベテラン。第一印象は寡黙なイメージですが、ユーモアたっぷりのお話がとってもチャーミング♪ちなみに好きなアイドルはももクロです。
寺嶋さんの畑では春キャベツの他にトマトも栽培しており、近くの直売所や道の駅、スーパーなどに卸しています。
さっそく、春キャベツについて教えてもらうことに。
「春キャベツというと春に出回るキャベツと思っている方が多いけど、実は品種が違うんですよね。僕が今育てているのは、『金春(きんしゅん)』という早生(わせ)系の品種。巻がゆるくふんわりしていて、味は甘く、みずみずしく、丸い形が特徴だね。早生は1月〜6月くらいの間で収穫していきます。
通年出回っているキャベツは寒玉(かんたま)系というもので、巻も堅く葉の一枚一枚が厚く少し平らな楕円系の形だから全然違うんだよ」と寺嶋さん。
春キャベツと一般的なキャベツの違いが品種だったとは!
早生キャベツは結球してからのピークが1週間から10日と短く、大きさの個体差があり、まとめて収穫することが難しいので、毎日チェックして育ったものから順々に収穫していくのだそう。また雨などによって割れたり腐ることも多く、虫もつきやすいので寒玉に比べ栽培するのがとても難しいとのことでした。
「だから春キャベツ栽培でこだわりがあるとすれば、『春キャベツを作っていること』が一番のこだわりかな。あと、極力除草剤や農薬を使わないようにしているのもこだわりですね。だから、キャベツのまわりにいっぱい草が生えてるでしょう(笑)。冬はほとんど除草剤を撒かないので、こういった状態になるんです」
なるほど〜。春キャベツと一般的なキャベツは違うんですね。意外と知らないことばかりでびっくり!
さっそく春キャベツを収穫!
収穫を体験させてもらえることに。
「これくらいの大きさなら収穫して大丈夫だから、包丁を使って根本を…」と、手際よく包丁を使って収穫する寺嶋さん。
は、早すぎて何もわからない…。
もう一回お願いします!「だからこうやって…」。
ふむふむ。わかったような…。
悪戦苦闘…。
やっと採れた−!
採りたての春キャベツをその場で試食してみることに…。
わ!すごくおいしい!甘い! みずみずしく柔らかいので生でもパクパク食べられちゃいます。
こんなに甘くて柔らかいんですね〜。
「そうだね。春キャベツは生で食べてもおいしいからね。火を通してもおいしいけど、あまり加熱し過ぎないほうがいいと思うよ。柔らかいからスープとも絡みやすいし、甘みも出ておいしいスープになるよ」と寺嶋さんが教えてくれました。
今回、春キャベツを使ったミネストローネを考えていて。この甘みや鮮やかなグリーンを生かしたスープを作りたいんです。寺嶋さんは普段どんな風に調理して食べているんですか?
「料理はお母ちゃんがやってくれるからなあ…。あ、お昼に春キャベツを使った料理を作ってもらったから実際に食べてみようか」
やったー!ちょうどお腹すいていたんです!
寺嶋さんの奥様が作ってくださったお料理の1皿目がこちらのサラダ。ちなみに真っ赤なプチトマトも寺嶋さんが作ったもの。
寺嶋さんは大小さまざまなサイズのトマトを栽培しています。これがまた甘くておいしい!
サラダにかけるのは、ポン酢。手渡されたポン酢のラベルをふと見てびっくり!このポン酢も寺嶋さんの作ったものだったのです(直売所などで販売されています)。
寺嶋さん特製のポン酢をたっぷりかけていただきまーす!
おいしい〜!キャベツが柔らかくてしゃきしゃきしていて本当においしいです。青臭さが全くなくて、ほんのりした甘みとポン酢の爽やかさが相性抜群ですね〜。
続いてはお鍋。キャベツ、玉ねぎ、ベーコンを煮込み、上にとろけるチーズがかかったスープ。フタを開けるととても良い香りが。
今回私が作るのもスープなので、集中して味をチェック。
コンソメベースだけど、お野菜の甘みがすごく出てて、とてもおいしい!味がしっかり出てますね。ブラックペッパーやチーズもアクセントになっていておいしい!シンプルな味だからこそ、素材の味をしっかり楽しめます。こういう食材の味を生かした優しい味わいのスープ作りたいな〜。
今日、春キャベツ栽培が大変ということもすごくわかったのですが、同時に春キャベツのおいしさを改めて感じました。ますます春キャベツを使ったメニューをみなさんに届けたいって思いました!
「春キャベツはすぐ割れたり、出荷できないものもが多いけど、やっぱり『おいしい!』と喜んでもらえるなら、大変でも作っていかなきゃなって思います。ぜひ、春キャベツを使ったおいしいフリーズドライ商品を作ってください。楽しみにしています」と寺嶋さんも応援してくれました。
最後に、おみやげにキャベツと調味料のセットもいただいちゃいました。これでもっともっと春キャベツのおいしさを追求するぞ〜。
実際に春キャベツを栽培している寺嶋さんにお話をたっぷり伺えたことで、春キャベツの魅力を知ることができました。このおいしさをきちんと皆さんにお届けできるようにがんばらなくては!
さて、次回は「デトックス」メニューのもうひとつのこだわり食材「そら豆」の農家さんに伺いたいと思います♪ それではまたアマノ食堂でお会いしましょう。